測量士補試験を独学で勝ち抜いた!という方を多く耳にします。

正しい勉強をすることができれば、独学でも十分合格が狙える資格であるのは事実です。

ここでは、独学で測量士補試験に合格するために必要な勉強時間と勉強法について、具体的なサンプルスケジュールとともに、ご紹介いたします。

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測量士補試験に合格するための勉強時間は?

結論から言うと、測量士補試験に合格するための勉強時間は、一般的に200時間と言われています。
また測量士補の基本的な勉強方法となる「過去問演習」の勉強時間は最低30時間です。
10年分の過去問を3周すれば大方把握できるので、1年度あたり平均1時間としてそれを10年分で30時間となります。

測量士補試験に合格するための勉強時間は約200時間ですが、勉強スピードや知識量により勉強時間は前後します。

例えば、1日1時間の勉強を1ヵ月間行い試験に合格する人もいれば、1日2~3時間の勉強で約3ヵ月間勉強して合格する人もいます。

また、既にある程度測量についての知識がある場合は勉強時間は短くなります。

測量士補の試験は5月中旬ごろに実施されるため、勉強スケジュールは試験日から逆算して立てると良いでしょう。

過去問演習の勉強時間は最低30時間

測量士補試験は、「過去問が繰り返し出題される」という特徴もあります。

そのため、過去問を繰り返し演習し、身に付けることが基本的な勉強の方法となります。

例えば、中山の分析によると、4年分の過去問をマスターすることで、本試験の問題の実に66.67%をカバーすることができます。

合格点を超えますね。

さらに、7年分の過去問をマスターすると、本試験の問題の80.00%をカバーできることになります。

まずは、国土地理院のホームページから、測量士補試験の過去問を見てみて、この問題をマスターするにはどれだけの時間が必要か?を考えてみてください。

何人かの独学合格者にヒアリングしたところ、一般的には、3周ほど過去問をすれば大方の把握ができ、10年分の過去問を演習したという方が多かったです。

1年度あたり平均1時間で演習できるとのことですので、過去問演習の勉強時間は30時間ほどということになります。

1時間の時間がとれれば1日1年度分の過去問演習ができますし、小間切れの時間を使った勉強であってもロスにはなりにくいため、働きながらの勉強などにも向いた資格です。

ただし、「過去問が繰り返し出題される」という特徴の裏返しとして、同じ問題が過去問に多く含まれている。

ということにもなります。

例えば、よく出題される問として、「測量とは?」という問題があります。

10年間でも、これだけ出題されています。

[H22問1肢ア]
「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製及び〔ア〕を含むものとする。

[H23問1肢ア]
「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製及び〔ア〕を含むものとする。

[H24問1肢ア]
「測量」とは、土地の測量をいい、〔ア〕及び測量用写真の撮影を含むものとする。

[H27問1肢a]
「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製及び測量用写真の撮影を含むものとする。

[H28問1肢1]
「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製及び測量用写真の撮影は含まないものとする。

[H30問1肢1]
「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製及び測量用写真の撮影を含む。

同じ文章が毎年繰り返し出題されていることが分かると思います。

普通に過去問を演習すると、同じ論点の問題を結構な数繰り返すことになります。

これらをまとめることができれば、より省力・省時間で過去問をマスターすることができます。

※アガルート講座利用合格者の勉強時間データについて

資格試験予備校アガルートアカデミーでは講座利用者に対して勉強時間などに関するアンケートを実施しています。

この結果によると、令和6年度試験合格者の平日の勉強時間は1時間が最多でした。

また、休日に関しては2時間と答えた人の数が最多という結果になりました。

※令和6年度測量士補試験合格者向けアンケート結果の測量士補試験合格者の1日あたりの勉強時間から引用

測量士補試験に独学で合格する勉強方法のポイント

測量士補試験は、十分独学で挑戦できる魅力的な資格です。

前述のとおり、測量士補試験は、「過去問が繰り返し出題される」という出題傾向が顕著ですので、「過去問を繰り返す」ことが合格するために重要となります。

7年分の過去問をマスターするのがもっとも効率が良いということになっていますが、近年、古い過去問の問題が出題されることもあるため、10年分の過去問を学習すると安全でしょう。

なお、計算問題も出題にパターンがありますので、数学の得意不得意は、思っているほど勉強時間を左右しません。

数字や値を変えた繰り返しの出題が多いため、数学を学ぶというよりは、パターンを知って対策する勉強になります。

「解き方」や「公式」を覚えることで、数値が変わっても解けるようにしておけば大丈夫です。

測量士補試験に独学におすすめのテキスト

独学で挑戦される方は、中山の著書である「改訂版1冊合格! 測量士補試験」を使った学習がお勧めです。

この本は、「もっとも効率よく合格する」を追求したもので、左ページのテキスト部で必須知識をまとめ、右ページで、その知識を使って解くことができる過去問を収録しています。

インプットとアウトプットを見開きでまとめているので、効率よく学習することができます。

また、重要な部分や、問題の解答などは赤シートで隠して学習することができ、コンパクトな大きさになっているので、どこでも学習することができます。

計算問題についても、本試験に繰り返し出題される全出題パターンを詳細な解説とともに網羅しています。

また、改訂版となり、法改正後の最新の測量士補試験に対応しています。

測量士補試験に合格するための勉強スケジュール

過去問演習の時間で30時間ほどですので、1日の勉強に充てられる可処分時間から逆算することで、「測量士補の勉強をいつから始めるのが自分にとってベストか?」が分かります。

例えば、1日1時間勉強できる方ならば、試験日の1か月前から勉強を始めれば、本試験当日に自分のピークを持っていくことができます。

もちろん、過去問演習の前に、知識のインプットが必要です。

過去問だけでも合格することができますが、過去問で出てくる用語やシチュエーションを正しく理解することで、過去問の演習もスムーズに進めることができます。

アガルートの「測量士補入門総合講義」は、約24時間のインプット講義となっておりますので、例えば、1日1時間勉強できる方ならば、試験日の2か月前からインプット講義を進め、1か月前から過去問演習に入ることができます。

過去問演習のみの勉強より効率よく余裕をもって勉強を進めることができるでしょう。

なお、土地家屋調査士とのダブル合格を目標とする場合、測量士補本試験が5月にあるため、3月から測量士補の勉強を始めるのが理想です。

それまでは、土地家屋調査士の勉強をとにかく進めてください。

3月までに土地家屋調査士のインプットを終えていれば、その時点から測量士補の知識を入れる余裕が出ます。

測量士補本試験が終わるまで、測量士補の勉強をしながら、土地家屋調査士の勉強を過去問演習のルーティンで勉強することができます。

新しい知識を2資格で入れるのは難しいので、インプット時期をずらすことがポイントです。

もちろん、この辺りのスケジューリングは個人差が大変大きいため、受講相談なども是非、ご利用いただければと思います。

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イメージが重要な測量学に向いているフルカラーのテキストで、インプットテキストの1ページごとに別冊の過去問集の肢が巻末に掲載されていますので、インプットした知識をすぐにアウトプットすることで、効率的に実践的な学習をすることができます。

すべての過去問の肢が掲載されているため、一通りインプットの学習を終えると、すべての過去問を1度解いたことになります。

他にも、効率よく最短で合格レベルまで高めるためのテクニックやノウハウが満載です。

アガルートアカデミーの測量士補試験総合カリキュラムでは、講師が毎月1回無料で電話によるカウンセリングを実施する「定期カウンセリング」が付いていますので、スケジュール管理や学習方法に不安がある方も全力でサポートいたします。

【令和6年】測量士補試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要測量士補試験合格者のアンケート
調査期間2024年6月27日~2024年7月11日
調査機関自社調査
調査方法アガルートアカデミー内でのアンケート調査
調査対象アガルートの講座を利用して令和6年度測量士補試験に合格したユーザー
有効回答数(※)146
調査対象地域日本国内
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施

アンケート回答者の属性

年代10代20代30代40代50代60代以上
割合0.7%18.5%45.2%23.3%9.6%2.7%

測量士補試験合格者の1日あたりの勉強時間

勉強時間平日休日
30分13.7%6.2%
1時間37.0%15.8%
1時間30分13.0%5.5%
2時間20.5%26.7%
2時間30分2.1%2.7%
3時間6.2%16.4%
3時間30分2.1%1.4%
4時間2.1%11.6%
4時間30分0.7%1.4%
5時間0.7%4.8%
6時間以上2.1%7.5%

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この記事の著者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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