土地家屋調査士試験に独学で受かるのは無理?講師が正直に解説します
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土地家屋調査士の勉強をこれから始めようという方の中には、予備校を使うか独学にするか迷われている方もいると思います。
また、独学で勉強を始めたけれど、難しくて不安になってきた方もいるのではないでしょうか。
今回は、土地家屋調査士講師の私自身が勉強した経験から、土地家屋調査士試験と独学について語ってみたいと思います。
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【動画で解説】地家屋調査士試験に独学で受かる?
アガルートアカデミーの中山祐介講師、中里ユタカ講師が、自身の学習経験を踏まえながら、独学で土地家屋調査士試験に合格できるのか、語ります。
土地家屋調査士試験に独学で合格するのはかなり難しい
結論から言うと、土地家屋調査士試験に独学で合格するのは難しいです…!
いえ、もちろん全ての方が無理というわけではありません。
独学で合格されている方も一定数います。
ただ、そういう人は他資格ですでに法律の勉強をしていたり、実務で経験済みだったりといった方がほとんどなんですよね。
もしくは、何年もずっと勉強していた方です。
それぐらい、土地家屋調査士試験に独学で合格するのは難しいのです。
なぜなのか、ちょっと詳しく解説してみましょう。
土地家屋調査士試験に独学で合格するのが難しい4つの理由
理由1 関連法規を理解することが難しい
土地家屋調査士試験のメイン科目は「不動産登記法」です。
しかし実は不動産登記法だけに限らず、「不動産登記令」「不動産登記規則」「不動産登記事務取扱手続準則」といった関連法規も範囲となっています。
また、さらに「先例」と呼ばれる過去の登記例も出題されます。
かなり範囲が広いんですね。
その上、不動産登記には特有の用語や概念があります。
普通の言葉のように見えて、一般とは全く違う定義で使われていることも多いので、最初のうちは参考書や条文を読んでもまったく意味が分からないと思います。
私はこの試験の前に行政書士の資格を取得していて、多少は法律を見てきたつもりだったのですが、初めてこれらの条文を読んだときは、
「ナニコレ?イミワカラナイ」
と固まってしまいました。
予備校で学んでようやく「そういうことか」と分かった感じです。
独学で学ぶということは、こうした内容を自ら解き明かしていくことになるのです。
理由2 そもそも学習教材が少ない
土地家屋調査士はどちらかといえばマイナーな資格のため、他資格と比べると参考書や問題集が極端に少ないです。
大きな書店かオンラインショップでなければ、まず置いてないでしょう。
そのため、教材は数が限られていて、それも分厚く難解なものばかりです。
しかも何年か前に発行された教材は法改正に対応していないので、間違えた内容を覚えてしまうこともあります。
そうしたことからも独学には向いていないといえます。
理由3 記述式の学習が難しい
土地家屋調査士試験には、記述式と呼ばれる文章問題があります。
そこでは法律知識だけでなく、計算や作図の能力も問われます。
問題集で練習すれば身に付くのでは?と思われるかもしれませんが、計算や作図は一種の「技術」です。
どういう計算方法で行うのか?
どういう手順で定規を動かすのか?
これを一から自分で試行錯誤していては、多くの手間と時間がかかってしまいます。
特に土地家屋調査士試験はスピードの勝負といわれていますから、早く正確に行わなければ時間内に終わらせることができません。
これは予備校で方法を教わった方が、圧倒的に早いといえます。
また、記述式は、出来上がった解答を自分で採点することが難しいです。
文章で解答する問題や図面の精度は、講師に採点してもらわなければ、合っているか間違っているかの判定がつきません。
これは独学の大きなデメリットです。
理由4 質問、相談できる環境がない
試験勉強をしていれば、当然多くの疑問が湧いてくると思います。
しかし独学の場合、その疑問を解消する場がありません。
近年ではネット上で質問できるコミュニティがあったりしますが、答えてくれる方が専門家かどうか分かりませんし、間違っていても誰も責任を取ってはくれません。
また、モチベーションが下がったときに誰も助けてくれません。
すべての管理は自分で行わなければならないのです。
これは難関資格であるほど厳しいことになります。
独学でも受かる可能性が高い人とは?
さんざん独学は難しいとお伝えしてきましたが、それでも中には独学で合格を勝ち取っている人もいます。
例えば以下のような人たちです。
1 他資格で勉強済みの人
司法書士の資格を持っている人、あるいは司法書士を志していたけれど土地家屋調査士にシフトした人であれば、不動産登記や民法に関する知識がすでに頭に入っています。
これは非常に有利に働きますから、独学での合格が一番近いケースだといえるでしょう。
また、行政書士資格を持っている人も民法を学習済みですので、択一でアドバンテージを取りやすく、合格に近いといえます。
マンション管理士であれば区分所有法も学んでいるので、多くの受験生が苦手としている区分建物で強みを発揮できると思います。
2 実務経験がある人
すでに土地家屋調査士事務所で登記や測量の実務に関わったことがある人なら、専門用語や概念に馴染みがあるはずです。
そういう場合は独学であっても吸収が早いと思います。
ただ、実務の取り扱いと試験の内容は必ずしも一致しない場合もあるので、勉強は勉強、実務は実務として切り離して考えることは必要ですね。
3 数学が得意な人
記述式では、図や測量結果を使った計算問題が必ず出題されます。
放射計算、交点計算、面積計算、辺長計算、内・外分計算など、色々な計算を行わなければなりません。
近年では記述式は若干易しめになっており、そこまで複雑な問題は出されませんが、それでも最低限の数学の知識は必要です。
もし数学が得意なのであれば、それだけ有利に働きます。
4 いわゆる才能がある人
世の中には、まったくの初学者なのに、ちょっと教わっただけですぐに飲み込める人がいます。
もうこういう人は、土地家屋調査士に限らず、どんな難関資格を受けても合格してしまいます。
一般人とは比べるべくもありません。
…というように、独学で合格できる人とは、もともと強みを持っている一部の人に限定されるわけです。
初学者が独学で一発合格、というのは、魅力的な響きですが、やはり現実的ではありませんね。
あなたにとって「どこまで」が独学?予備校で学ぶメリット
さて、ここまで独学・独学と言ってきましたが、皆さんの中で「独学」とはどのような定義でしょうか。
実はこれ、けっこう曖昧だと思うのです。
というのも、難関資格であるほど、本当の意味での独学というのはありえないんですよね。
自分の力だけで理解できることに限りがあるからです。
多くの方は、予備校が出している無料のYoutube動画を見ていると思います。
また、講師のブログ、Twitterなどでも知識を得ていると思います。
すると、実際のところはみんな「教えを受けて」学んでいるんですよね。
本当の意味での「独学」で合格している人はほぼいないんです。
そして、勉強の方法が「テキストと動画」であるなら、独学と通信で勉強するのはほとんど変わらないんですよね。
違いは、お金を払ってより多くの講義を見るかどうか、だけです。
土地家屋調査士を目指す受験生のほとんどは社会人ですよね。
普段の仕事に加えて勉強するのですから大変だと思います。
それなのに、非効率な方法で何年もかけて勉強するのは、とてももったいなくはないでしょうか。
私は、お金をかけずに何年か勉強して合格するよりも、予備校で教えを受けて1年で合格した方がいいと思います。
試験は年に1回しかありませんから、もし逃したら次回のチャンスは1年後です。
合格できていれば、その間に独立できたかもしれませんし、転職できたかもしれません。
職場が変わらなくても、資格手当で給与がアップしたかもしれません。
予備校にかけたお金以上の価値を得られたのではないでしょうか。
それはとてももったいないですよね。
「いや、私は独学で1年で合格できる自信がある!」
というのであれば、まったく問題はありませんが、もしそこまでの自信がないのであれば、予備校の力を借りて早く合格した方が良いと思います。
通信の予備校であれば自分のペースで学習できますし、復習することも簡単です。
スマートフォン一つあればどこでも勉強ができます。
何よりプロの講義は分かりやすく、モチベーションアップにもつながります。
疑問点も解消できますし、勉強方法やスケジューリングについてアドバイスも受けられます。
試験勉強は孤独ですから、こうやって支えてくれる存在というのはとても大切なんですよね…
もし本気で合格するつもりでしたら、迷わず予備校をお勧めします。
なお、アガルートアカデミーの土地家屋調査士試験講座・測量士補試験講座では、合格者には受講料を全額返金した上、さらにお祝い金もつけるという、ちょっと常識外れの制度を導入しています。
私は土地家屋調査士講座の1期生として入ったのですが、質の高い授業を受けて合格できた上に、手元のお金まで増えてしまいました。
ちょっとありえないですよね。今でも不思議な気分です。
アガルートアカデミーであれば、皆さんも私のようにありえない結果を手にできる可能性があります。
ぜひ一度検討されてみてはいかがでしょうか。
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