【土地家屋調査士 実務家インタビュー】山﨑土地家屋調査士事務所 山﨑貴之様~地域密着型でお客様の信頼を~
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今回は、千葉県で活躍する山﨑土地家屋調査士事務所の山﨑貴之様に特別インタビューを行いました。
土地家屋調査士になろうと思ったきっかけや普段の業務内容、今後の展望などを詳しくご回答いただいています。
これから土地家屋調査士を目指す方は、ぜひ参考になさってください。
目次
なぜ資格を取得しようと思ったのですか?
大学生のときに自分が従事する仕事は自分で決めたいと思うようになり、サラリーマンではなく、起業をしようと決めました。
在学中に方向性が決められなかったので、アルバイトをしながら、資格に関する情報を集めるようになり、理系向きの仕事であることと、内業だけではなく外業もある土地家屋調査士が一番自分に合っている資格だと思い、受験することにしました。
主にどのような業務をされているのですか?
弊所では、土地の業務は地積更正登記、分筆登記等の筆界関係登記、登記申請を行わない測量(売買を前提とした境界確認測量)を主に扱っています。
建物の業務は、表題登記、滅失登記、表題変更登記等を主に扱っています。
その他に、筆界特定申請や、区分建物に関する登記、ドローンや3Dスキャナーを使った測量調査業務も受任することがあります。
1日の簡単なスケジュールを教えて下さい
8:15 | 事務所内外の掃除・整頓 |
8:30 | 始業(所員と簡単な打合せ・メールチェック) |
9:30 | 現地測量(現地へ向かう→境界杭探し→基準点選点→観測作業) |
13:00 | 作業終了次第、外出先で昼食休憩 |
14:00 | 帰所(観測記録取り込み等) |
15:00 | 測量成果物納品や法務局にて完了書類の受領、官公署との打合せ等 |
16:30 | 帰所後に職員が作成した図面や申請書案のチェック、翌日の準備等 |
18:30 | 退所 |
仕事の魅力ややりがいを感じる時を教えて下さい
土地家屋調査士の仕事は単に現況把握測量や、境界標を設置するだけではなく、対象土地に隣接する土地所有者様に境界の位置を確認(納得)していただく必要があります。
隣接土地所有者の方は、売買や登記申請の当事者ではありませんので、あくまで協力してもらうという立場です。
1筆の対象土地に数十人の隣接土地所有者が関係することが多々あります。こういった多くの土地所有者が関係する土地の業務をスムーズにこなせたときは、やりがいもありますし、清々しい気持ちになります。
印象に残っている仕事・案件のエピソードがあれば教えて下さい
メガソーラー設置に伴う境界確認測量や分筆登記手続きは今でも印象に残っています。
合計10万㎡を超える土地の測量でドローンやGNSSをフル活用した現場でした。
ドローンで空撮すると地上測量では得られない地形の情報が手に入りますので、隣接土地所有者への説明をするのに説得力がある図面を作る事ができます。
また、太陽光パネル設置前に作った測量基準点は造成が始まるとほぼ全て亡失してしまいますが、GNSS測量を事前に行っておけば、基準点の再生が比較的容易にできます。
この案件を通して、自事務所の成長が確認できました。お客様に感謝しています。
開業後、最も苦労されたのはどのような部分ですか?
私は開業する前提として、親がこの仕事をしていた訳でもなく、また有力な取引先があった訳でもなかったので、仕事をもらうことに苦労をしました。
とにかく色々な会合に顔をだして私という人間を認識してもらう努力をしました。
今はお蔭様で、多くの方とお取引をさせていただいている有難い状況ではあります。そのお客様の期待を裏切らないようにしっかり仕事をし続けたいと思います。
なぜ土地家屋調査士とマンション管理士を両方とも取得しようとされたのですか?またダブルライセンスによるメリットはどのような点にありますか?
私は、土地家屋調査士とマンション管理士資格を保有しています。
この2資格が横断的に機能することはありませんが、マンション管理士の知り合いの方から登記のご相談があったり、逆に土地家屋調査士としての活動からマンション管理関連の相談があったりします。
土地家屋調査士同業の方からマンション管理士として紹介を受けたりもありました。
結果的にダブルライセンスが意外と役にたっていますね。
今後の展望等がありましたら教えて下さい
現在、弊所は個人事務所として活動をしておりますが、土地家屋調査士法人設立等を視野に入れ、表面的にも実質的にもより強い組織を作りたいと考えております。
これから資格取得を目指している方へメッセージをお願いします
これからの時代はAIが活用され、私たちの業務のあり方も大きく変わってゆくでしょう。
ただ、土地の筆界の専門知識・技術はAIに代わられることはありません。
起業をすることはとてつもなく勇気が必要ですが、土地家屋調査士という資格を使い倒して有意義な人生をお過ごしいただけるよう応援しています。
この記事の著者 山﨑土地家屋調査士事務所 山﨑 貴之
大学卒業後に、土地家屋調査士事務所に勤めながら国家試験に合格。
2年間の実務経験後、26才で独立開業。
■開業後の経歴
・土地家屋調査士会務(大学寄附講座講師、ADRセンター委員、理事等)
・法務局筆界調査委員
・子供が通う小学校のPTA会長等
・その他地域団体への加入
■趣味
・バレーボール、ランニング
・車(ドライブ、オーディオ、洗車)
・電子書籍でスキマ時間にマンガを読む
・掃除機の掃除