土地家屋調査士試験では、合格点の他に、択一式と記述式にそれぞれ基準点が設定されています。

択一式の基準点を満たしていなければ、その時点で不合格となり、記述式の採点がされません。

どのように基準点が決められるのかを知り、学習に役立てましょう!

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基準点は相対的、上位2,000位までに入る実力をつけよう

土地家屋調査士試験では、合格点の他に,択一式と記述式にそれぞれ基準点が設定されています。

択一式の基準点を満たしていなければ、その時点で不合格となり、記述式の採点がされません。

この択一式の基準点ですが、記述式は人力による採点のため、採点できるマンパワーから例年2,000通が採点されます。

つまり、受験生の数によらず、上位2,000位までとなるよう調整されて択一式の基準点が設定されることになります。

よって、この択一式の基準点は、その年度の択一式の「難易度」を表していると言えます。

それでは、令和6年度試験の択一式の基準点を見てみましょう。

令和3年度試験では、37.5点/50.0点(15問/20問)でした。

受験者数は4,589名であり、37.5点以上の方は、2,382名となっていました。

では、過年度と比較して、令和6年度試験の難易度を見てみましょう。

以下の図のようになっています。

数が多いところが赤、少ないところが緑のグラデーションになっています。

平均点は33.5点で、ここ数年で一番高い平均点となりました。

このように、択一式の基準点は難易度によって大きく異なるのですが、ポイントは「上位2,000位まで」というのは変わらないという点です。

相対試験のため、難易度にとらわれず、周囲の実力よりも常に上にあることが肝心です。

下の図は、令和6年度試験の得点傾向のグラフです。

このようにボリュームゾーンは基準点よりも上にあり、満点の人も少なくありません。

関連コラム:土地家屋調査士試験「択一式」の勉強法と学習計画の立て方

【動画】択一式試験の基準点発表を受けて

択一式試験の基準点発表を受けての動画も公開しています。

令和6年度試験を受験された方も、そうでない方も、是非ご覧ください。

得るものがあります。

関連コラム:土地家屋調査士試験の合格点・基準点の推移とその決まり方


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この記事の著者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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