受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

実家から離れた地域で妻子と3人でアパート暮らしをしていました。令和3年に相続が発生し実家が空き家になったことをきっかけに、転職して実家に帰ることを考え始めていたところ、妻から「士業資格をとり、実家で独立開業しない?」と言われ、士業に興味を持ちました。調べてみると、土地家屋調査士試験は法律知識と測量計算が混ざった試験で面白そうだなと感じたこと、現職が農業系法人のサラリーマンで、屋外での現場仕事中心だったことから、これは自分に合っている資格だと感じ、土地家屋調査士試験に挑戦することを決めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

1年目(W合格カリキュラム)

理由1:妻も私と同時にアガルートで別の資格試験を受講しており、家族割引を適用できたため。

理由2:サンプル講義で相性が良いと感じたから

理由3:アガルート土地家屋調査士試験講座のバナーが気に入ったから。1位合格者の講義を聞ける!複素数を使った計算って面白そう!合格率高っ!某大手予備校は合格者数をアピールする広告でしたが、「合格者数が最も多いのは不合格者数も最も多いからでは?」と勘ぐってしまいました。

理由4:他社は予備校が作成したテキストを使って、複数の土地家屋調査士の先生(調査士業務との兼業)が講義をしているが、アガルートは1位合格の中山先生が自ら作成したテキストを用いて、たった1人で講義していたこと(オンラインだからこそ可能)。

理由5:新しく講師になられた中里先生の合格者インタビューを読み、他社のサンプル講義の視聴をする気になれなかったから。

上級カリキュラムを選んだ理由1:令和4年が1回目の試験で、結果は択一18問、記述は完走するも土地が芋づる式で大幅減点で足切り(土地10点、建物15点)。点数は低かったものの、手応えとしては「今の勉強方法を継続していれば次は受かる」と感じたから。

理由2:予備校や教材を変更すると、また基礎から勉強し直すことになってしまうと思ったから。

理由3:定期カウンセリングでお世話になった先生方に合格報告をしたかったから。

合格体験記・学習上の工夫

受験生2年目の私の基本情報:地方(の中の地方)在住、40歳手前、大学院修士過程修了(酪農学)。自家用車通勤(片道25分)、法律の勉強は土地家屋調査士試験が初めて。保有資格;測量士補(R3年)、統計検定2級(R2年)。高校1,2年レベル迄なら数学への苦手意識はそこまで無い。1日あたりの勉強時間1.5時間

■1年目、2年目に共通する事

・勉強場所の確保:朝は、リビング。夜は自宅から徒歩2分の場所にある図書館。22時まで開いているため、重宝しました。

・勉強時間:朝中心。出勤までの時間が迫ってくるため、毎朝、遅刻しないように早く終わらせなければならないという意識が、良いプレッシャーになっていました。

学習初期は休日は沢山勉強しようと頑張ってみましたが、週1日しかない休日は体を休めた方が良いと気付きました。そのため、平日の勉強が計画より遅れたときに、「週末に沢山勉強して取り戻そう!」と、自分に言い訳をすることが無くなり、平日も休日も同じ勉強時間に落ち着きました。直前期40日くらいは平日休日ともに2.5~3時間の勉強時間を確保していました。(3時間以上勉強するのは疲れます。)

・睡眠、減酒、動機付け

基本は朝の時間に択一20問と記述1問を終わらせ、夜遅くまで勉強することはありませんでした。7時間は寝るように意識していました。就寝前にはリビングのテーブルに翌朝解く問題用紙と、筆記用具を置く。起きたらコーヒーを淹れ、お菓子を食べ(動機付け大事!)、なるべく間を空けずに勉強を開始しました。受験期間は完全な禁酒はできませんでしたが、頑張って減酒したので、朝の目覚めが格段に良くなりました。気を紛らわすために炭酸水を良く飲んでいました。

1年目の定期カウンセリングで中里先生から言われていたことを特に変えずに2年目も学習していました。他の講座の感想とも重複する部分ですが、2年目の学習は、前半(令和4年12月から5年5月頃まで)は黄金のルーティンは停止し、過去問出題範囲を六法でなぞり、その合間に上級カリキュラムの作図特化答練やステップ計算を行っていました。後半(令和5年5月中頃)からは一年目と同じ黄金のルーティンを回し一年目よりもスピードと精度を上げる事を意識して学習していました。

2年目の学習を振り返ると、択一は記録している分で5.5周、記述は5周程でした。最後の1周は古い時代のものは省略し、本試験当日朝に令和4年の本試験の過去問ができるように調整しました。前年の悔しさを本試験の直前に思い出すためです。

本試験2ヶ月くらい前から、それまで月1回だったセルフ模試(2時間ちょっとで過去問1年分解く)の回数を増やすようになり、徐々に2時間以上問題を解き続けることに体(頭)が慣れてくるのを感じてきました。それまでは休日に、気合を入れて精神統一してから開始し、終わるとしばらく頭がぼーっとしていましたが、慣れてくると、仕事終わりに図書館でサラッと解けるようになっていました。

合格道場で中山先生は「過去問の通しは90分で解くように!」と仰っていましたが、私にはそれは厳しかったです。むしろ、速く解き終わっても、これまでスマホで撮り溜めた失敗答案を思い浮かべ、自分がミスし易い部分に間違いや書き漏らしがないか、じっくり見直しをする時間を設けていました。

答案構成用紙の使い方はホームルームで紹介されていた佐橋先生の方法を取り入れてみました。何度も繰り返している過去問の場合は、そこまでスピードアップするメリットは感じませんでしたが、初めて見る問題(=実践答練の初見)のときは有効だと感じました。特に意識していたのは、問題の読み戻しを少なくするために、問題用紙へのメモを極力減らし、答案構成用紙には解答に必要な部分を転記することです。どの情報を答案構成用紙のどこら辺にメモしていけば、解答用紙に転記し易い形のメモになるのかは、回数を重ねるごとに勘が働いてきました。しかし、8月頃からこの方法を試し始めたので慣れていた方法からの切り替えには十分な訓練期間は取ることができず、10月の本試験ではこの方法のメリットは十分発揮できなかったのが心残りです。(頭が混乱し、答案構成用紙を上手く使えなかった。)しかし、あとから答案構成用紙を見直すと、最低限の事はメモしてあったし、結果としては土地が21.5点、建物は16.5点だったので、使わなかった場合よりは良かったのだろうと思います。

独自の工夫:答案構成用紙に解答に必要な部分を正確にメモしていけば問題文への書き込みは不要になるはずですが、自分の欠点である、字の汚さ、ケアレスミスの多さをカバーするために、私は問題文へのマーキング(下線、波線、囲み等)をしていました。ボールペンと鉛筆、シャーペンの3つの線種があるので、色ペンは使いませんでした。鉛筆はBの短いものを使い、転がりにくい形状のキャップを付け、机の上が少しでも広く使えるように、筆記具はどれも耳に挟める細さのものを使いました。

アガルート以外の教材で使用したもの:T社全国模試(1年目2回受験、2年目は7月のみ受験)、建物認定、地目認定。T社の六法。これらはホームルームでも紹介されていたものです(六法でモチベUP)。ただし、学習のメインは過去問演習(黄金のルーティン)なので、これらは補助的なものになります。

あとは、インターネットの民事法務協会のサービスで自分の家や近所の不動産の登記を調べたり、相続登記と地目変更を電子申請したり、農地の相続と転用を農業委員会で手続きした事は良い経験になりました。択一を解く際に、自分が実際に登記申請をした場面が何度も頭の中で蘇りました。

■試験本番

受験した仙台会場は、測量士補試験と同じ会場で、机は十分な広さがありました。(試験後に東京会場の机の狭さを聞き、ゾッとしました。)試験に慣れている訳ではありませんが、本番を想定したセルフ模試を何度も行っているので、あまり緊張はしませんでした。択一は、消去法を使いましたが、念のため全肢検討して26分で解き終わり、マークを終えて13時29分から建物に取り掛かりました。申請書の書き方に戸惑いましたが、枠ズレ覚悟で書くべき文言は全て書ききりました。長文問題でしたが、夏頃から練習を始めた佐橋流答案構成用紙の使い方のお陰もあり、登記の目的や、原因日付等は難なく把握できました。開示請求で返ってきた答案を見ると、各階平面図の辺長の転記ミスが床面積や申請書に連鎖し減点が重なっていました。(図はほぼ正確に描けていた)。建物図面も定番の引っ掛けポイントで(連鎖しない)減点があり、持っている力を出し切ったとは言えませんでした。

土地に取り掛かった時点で残り60分あったかどうかの時間でした(記憶喪失)。まず最初に図面を見て、「今年は2筆分筆か、さすがに3年連続3筆分筆は無いよな」と思い込んだ時点で作問者の罠にハマっていました。今年も長文だったのでじっくり読んでいる暇はなく、練習してきた答案構成用紙の使い方が上手くできず、後で解説を聞くと、登場人物たちの関係を把握できていませんでした。それでも登記すべき内容は概ね把握できたため、まずは申請書の地積以外を埋めていきました。問われている座標値も計算できたため作図をし、次に地積を求める前に何故か(奇跡的に!)「残り時間少ないな、先に小問やろう」と思いつき小問を解くと、真の筆界が判明!大混乱しましたが、図面は南側にちょっと線を足して修正。分筆線の引き方は誤っていたものの、外枠の筆界線と筆界点は漏らさず書けた。(修正した部分の辺長は書ききれず…)「さてと、一体どこの地積を求めればいいのかな?」と悩んでいるうちにタイムアップ。

■試験後

記述問題は過去一難しかったのでは?と感じました。他の皆は出来が悪いと良いな〜と期待しながら各予備校の記述の解答速報を聞き、絶望。しかし、アガルートのyoutube配信の中では、「みんなボロボロ」という話を耳にしたため、小さな希望はもちつつ受験生生活3年目突入に向けて、細々と学習を継続していました。1月10日の合格発表で自分の番号を確認したものの、「あれ、俺の択一の点数と記述の足切り点を足すと、合格点よりも結構上の点数だぞ?」と、合格を信じることができず、数日後の得点通知が来るまで半信半疑でした。

■口述試験

筆記の試験よりも口述試験の方が緊張しましたが、試験官が緊張を解すような事を言ってくれたため、質問された事はだいたい回答できたと思います。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

令和4年12月の択一の基準点発表で不合格を確信し、すぐに2年目の勉強のため上級カリキュラムを申込みました。1年目の学習でのアウトプットは過去問中心で、流石に2年目になるとマンネリ化してきたので、上級カリキュラムはその解消になりました。その中の上級総合講義は分野毎に1問1答形式になっており、過去問はほぼ完璧にできていたのに、解いていくと自分の知識が不十分だったところが炙り出されていく感覚になりました。

上級とは言っても、ちゃんと基本的な問題(いわゆるAランク問題)も含まれているため、過去問をしっかり学習した経験がある方には、この1冊で択一問題に必要な知識は固められると思います。基本的に過去問のルーティンはすべて時間を計って記録していたため、隙間時間で進めることはありませんでしたが、この1問1答形式の問題は、スキマ時間でも活用できました。1周目は全問解き、2周目以降は間違った問題だけを解くようにし、当然周回を重ねるうちにほとんど間違えることはなくなりましたので、一旦休止しました。

その後5月頃から1年目と同じパターンの黄金のルーティンを再開しました。そうすると、また何周かするうちに飽きが来ますので、再び上級総合講義の1問1答に手を付ける、というパターンを何度か繰り返していました。

実践答練の択一問題もそうでしたが、本講義のテキストも、不動産登記法・土地家屋調査士については過去問で問われてきた論点から大きく離れたた論点は少なく、隙間を埋めたり、別の角度から問うような問題が多いと感じました。民法については、過去問で問われてきた範囲を超える部分もありましたがいずれも解説を読むと重要な部分であると気付かされました。ですので、択一過去問と本講義のテキストを交互に1周する、という流れにしていました。また、申請人欄の書き方について様々なバリエーションで問われており、実務経験ゼロの私はこの部分は特に繰り返し学習しました。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

♢耳学習

1年目から継続して択一式過去問解説講座は使っていました。1年目は動画講義を見たのは1周のみで、あとはMP3をダウンロードし、スマホアプリで再生速度を調整しながら耳学習をしていました。中山先生は、択一問題の間違えたところの解説を総合講義のテキストで探して、そこに◯年問△肢□等と書いた付箋を貼る方式をオススメしていましたが、私は総合講義テキストにはインデックスシールを貼っていたので、紹介された付箋方式は採用しませんでした。その代わり、間違えた問題の方に◯年問△肢□と書いた付箋を貼り、しっかり知識が固まったと思った問題はその付箋を剥がして、問題集の表紙裏に年度毎に貼っていきました。そして過去問を回していくうちに再び間違えた問題はその付箋をまた問題文の方に張りなおす、という事をしていました。ですので、付箋は丈夫なプラスチック製のものを使っていました。こうすることで、付箋を剥がしたのにまた貼り直した問題は、その部分の理解が不十分だったと知ることができるので、適宜、総合講義のテキストに戻ることにしていました。

択一問題の勉強は主に朝に1年度分を解いていました。択一用の解答用紙(横向きA4用紙に2年度分の解答欄200マスを印刷)に、自信が無い肢は印をつけながら、毎日20問を解く時間を計り、ノートに記録していました。解き終わったら、間違えた問題と印を付けた問題については解説を読みます。朝は出勤までの時間がどんどん迫ってきますので、速く解く訓練にはちょうど良かったです。私は車通勤ですので、運転中に正解した問題も含め全部の解説をMP3で聞いていました。ですので、机に向かっている時間よりも耳学習の時間の方が長くなっていました。また、毎度時間を測ってタイムアタックするので、択一過去問については隙間時間を使った学習はしていません。2年目はこの択一過去問は5.5周ほど回しました。中山先生は1年度分20問を20分で解く事を目標に掲げており、1年目では最短25分程だったと記憶していますが、2年目になると調子が良ければ20~21分で解くことが可能となりました。

このペースで解いているときは集中力がMAXになっていて、文字を読むというより、1行を2~3分割しパッパッパと見て、考えるというより自分頭に浮かんだ絵(イメージ)から答えを判断するというような、フラッシュ暗算をしている感じでした。これができるようになると、全国模試でも本試験でも、「これは過去問の範囲外だから深く考えないようにしよう」という判断が素早くできるようになるため、その問については消去法を使うことになります。本試験では択一問題は26分(+マーク3分)で19問正解することができ、記述問題に多く時間を残すことができました。間違えた1問は新問ではなく、定番の引っ掛け問題でした。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一過去問と同様、映像を見たのは1.5周くらいまでで、あとはMP3で耳学習が多かったです。動画(音声)の解説はテキストの解説に書いてある事の中から、押さえるべきところを解説しているので、講義自体は短時間で回せます。詳しく知りたいところだけテキストの解説を読めば大丈夫です。1年目も2年目も黄金のルーティンが回せるようになってからは、基本は朝に択一(20問)と記述(1問)を解いていたので、毎朝出勤時間までに終えられるよう、タイムアタックしていました。そして出勤中にMP3で解説を聞く、というのうが毎朝の習慣になっていました。

令和4年の本試験後、じっくりと本試験問題を解いてみた結果、2年目の主な課題は択一・記述ともにの凡ミスを減らすことと、読解力アップでした。(模試でも本試験でも択一より記述の得点の方が順位が低かった。)そこで、2年目から新たに始めたことが2つあります。

1.ミスの原因を赤ペンで大きく書き、画像で記録

答案構成用紙や問題用紙にメモした自分の字が汚くて、読み間違いが起きたり、辺長や地番を書き漏らす等の、”注意力不足”による減点を無くすために、間違いのあった解答用紙には赤ペンで正しい答えを書き、注釈として大きな字で「注意力不足」とか、「死亡!」、「汚字による判読ミス」等の間違った原因を書き、その画像をスマホで矩形変換し撮影していました。この画像を時々見ることで、自分のミスし易い部分を再確認していました。

・解答時間とミス原因を一覧表に記録

択一、土地、建物の各問題を解答した時間と、ミスした所の記録です。1年目も記録は付けていましたが、問題用紙または解答用紙の表紙に記録するだけで、後から振り返ることをしていませんでした。2年目は解答時間を短縮させることとミスを減らす事に重点を置くために、ノートに記録をつけ、時短できていたか、前回と同じミスをしていないかを確認するようにしました。具体的には、薄いA4の横罫線の日記帳の見開き1ページに土地なら土地だけの記録(約5周分)を記録できるように縦線で区切り、日付、解答時間、ミスポイント(簡潔に)を記録しました。単純に時系列で記録するのではなく、1年度に1行を割り当て、次周は前周の隣に記録を書くようにし、前回の記録との比較が簡単にできるようにしました。

この方式にすると、ノート見開き3ページに択一、土地、建物のすべての学習記録をつけることができます。過去問はH17-R4の18年分、答練は2年で9回分、模試は2回分あったので、29行必要です。ですので、(なんでも良いですが、)1ページ16行の罫線が引いてあり、見開き1ページで一ヶ月分として作られた日記帳を使っていました。

過去問の問題文は公文式の要領で、1周分の問題用紙(小冊子形式のページ割付でpdfを作成;コンビニプリントで横向きのA3用紙両面に4ページ分印刷で20円!)を用意。佐橋先生の答案構成用紙の使い方を取り入れる前は問題用紙に直接メモする派でした。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は令和4年度・5年度ともに利用していました。択一も記述も初見の問題になりますので、セルフ模試にぴったりです。平日はなかなか連続2時間半の勉強時間は確保できないので、休日の午後、本試験にできるだけ近い環境で受験票を机に置き、挑戦しました。

アガルートの実践答練とT社の全国模試を比較すると、アガルートの方がやや易しく(本試験レベル寄り)なっています。ただ一部、T社よりも難しい(面倒な)計算があったりしました。(これを解いているとき、中山先生がニヤニヤしながら作問している絵が頭に浮かびました。)

過去問は何度も回しているので問題を覚えてしまい、飽きが来てしまいますので、過去問1周したら、次の周回にはいる前に実践答練の復習を挟んでいました。特に、実践答練の択一は過去問の範囲から遠くには飛躍はしませんが、過去問周回だけでは不十分だった部分を押さえているので、何度も回しました。記述問題については、結構難易度が高い問題もあるので、択一も含めて2時間半の時間内で完走することが、本番を想定した時間配分になれる為の良い訓練になりました。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

令和5年度試験は法改正があったためこの講座の受講は必須でした。講座のボリューム自体は小さいものでしたが、とても重要な内容がまとめられていました。この講座では法改正された内容とその背景、改正により過去問が影響を受ける部分について解説されています。またpdfで配布されたレジュメを印刷すると、そのまま総合講義テキストや択一過去問解説講座に貼り付けられるように工夫がされており、非常に便利でした。この講座は間を置いて3回くらい聞きました。この講座を受けなければ、法改正内容や過去問の答えが変わる部分について自分で情報収集と整理をする必要がありますが、そのような”作業”は予備校に外注し、受験生は””学習””に専念すべきだと思いました。

改正される範囲を把握する上で非常に役立ちました。

書式ひな形対策講座のご感想・ご利用方法

書式ひな形対策は申請書例の練習になります。1年目も2年目も続けている方法は同じになります。1日に約3-5例のペースで進めめていました。1年目の途中から、テキストを手で押さえるのが面倒になり、申請書例の問題部分のページをカメラで撮り、タブレットで見るようにしました。また、学習初期は自分で白紙に申請書を書いていましたが、次第に原因日付以外は迷わず書けるようになってきたので、中里先生が過去動画の中で紹介していたように、原因日付の部分の練習に重点を置きました。

具体的には、エクセルで作成したオリジナル様式を使っていました。1枚に収まりきらない申請書例は48番目の区分建物の合体のみで、あとはA4用紙1枚に1~4例分の申請書の枠と、問題文に描いてあるシンプルな絵、依頼内容を要約した一文を付けて50+6例分の枠を印刷。この枠に横の罫線が印刷されていると申請書作成のヒントになってしまうので、縦罫線のみ印刷するのがポイントです。これがあれば問題文を読まなくても、枠を見るだけでどういうパターンの申請書を書くのかイメージできる、という状態になりました。

また、バランス良く練習するために、申請書枠を土地、普通建物、区分建物の3つに分けてからシャッフルし、ホチキス留めして申請書練習用紙枠を3部つくり、それぞれ1枚ずつ書いていくという方式に定着しました。

雛形のテキストは、申請の前後の登記記録のビフォーアフターも載っているものになります。2年目の学習では、気になる部分があればこのアフターの部分もチェックしていました。実務未経験者の私にとっては登記記録をじっくり見る機会は有りませんでしたので大変参考になり、1年目よりも申請のイメージがつかみやすくなりました。

記述式過去問実演講座のご感想・ご利用方法

中里先生の記述式過去問実演講座では、中山先生の記述式過去問解説講座では省略されていた、作図や計算の様子を見ることができ、これは良いなと思ったやり方を自分のやり方に取り入れました。桁数の多い数字の読み方(例えば46861をシロハロイと読んだり)や、枠からはみ出ないように基礎メモリのを書く方法、三角定規の使い方などは、個性があって参考になる部分が多くありました。ですので、中山先生の記述式過去問解説講座はMP3で耳学習を中心としていたのに対し、中里先生の記述式過去問実演講座は映像学習し、結果1.5周程回しました。1年目の定期カウンセリングで中里講師から言われていた、「作図は自分なりの型をつくり、作業化する」ということが令和5年7月の全国模試の前、ようやくできるようになってきました。この模試ではギリギリではあったもののA判定となり、今までの勉強方法で間違っていなかったと確信しました。

記述式計算ステップ講座のご感想・ご利用方法

令和4年の試験の択一基準点が発表され、得点因数表をみて不合格を確信し、上級コースを申し込んだ後、しばらくは時間を測定しながら急いで過去問を回す方式は休みとし、条文学習をしていました。その間の飽きを解消するのに、記述式計算ステップ講座と作図特化答練を使っていました。何周も回したわけではなく、1周したら後は間違った部分だけ復習で使っていました。図形問題や計算問題は結構好きな方なので、(問題文を読む方が苦手です)毎朝楽しく解いていました。難易度的には中山先生が作問したとされる実践答練のほうが変態的(?)な問題が多く、こちらの記述式計算ステップ講座は近年の本試験と同じかやや難しいレベルだと思います。

作図特化答練のご感想・ご利用方法

こちらの講座も上記の記述式計算ステップ講座と同様に、令和5年試験に向けての本格的な学習(黄金のルーティン周回)を始める前の時期に、条文学習と並行して行っていました。過去問をベースにした問題が中心ですが、過去問にはなかった引っ掛け要素も含まれており、私にとっては刺激的でした。令和4年の問22建物の引っ掛けに引っ掛かった方は、是非この講座を受けてみて下さい。想定される引掛け問題はほぼ網羅されていると思います。また、過去問より難易度が高いと感じる問題の割合は、記述式計算ステップ講座よりも多い思います。(これは私が建物図面に苦手意識があった事もあると思いますが。)正直、最後の方の建物の問題は、取り組む時間が無く手つかずのままになってしまいました。そのくらい後半の問題は、本試験の一番難しかった年の作図と同程度かそれ以上の難易度になっていました(主観ですが)。 

講座のご感想、講師へのメッセージ等

1年目の1回目の定期カウンセリングは中山先生に担当していただき、2回目も中山先生を予約しようとしたところ、すべて枠が埋まっていたため、中里先生を選びました。その後のカウンセリングはすべて中里先生に固定していました。佐橋先生には口述試験模試でお世話になりました。高野先生や他の先生方にもフェイスブックで質問に回答していただき、大変お世話になりました。4月から実家近くの土地家屋調査士法人で補助者として勤務し、近い将来に独立開業する目標です。