受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

土地家屋調査士という資格の事を知ったのは、住宅メーカーの現場監督として勤務していて、25年ほど前に自宅を新築した時に、建物表題登記を自分でやってみようと思った時です。

普段会社でお願いしている調査士の先生に、図面や申請書の書き方を聴きながらなんとか申請する事が出来ました。

トータルステーションを使って建築現場などの測量をする事もあり調査士の資格にも興味があったものの、日々の仕事に追われる状態でなかなか踏み出せずにいました。

3年前に独立した事をきっかけにスキルアップと仕事の幅を拡げていきたいと思い1年目に宅建士、2年目にに電気工事士、3年目に調査士試験に挑戦する事にしました。

一級建築士の資格を所持していて午前試験の免除もあることや、その頃に相続手続きをする事があり、滅失登記のされていない建物があったので自分で建物滅失登記の申請をした事も大きなきっかけになりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

2022年の夏頃、本屋さんで参考書と問題集を買ってきてどんな問題が出るのか見たのですが、これは皆さんが言われるように独学ではかなり難しいと思い、通信講座のある資格予備校探しが始まりました。

比較サイトでアガルートの事を知って無料のサンプル講義とテキストを取り寄せました。

サンプルといっても実際の講義とテキストの一部分を見ることが出来、中山先生の解説も分かりやすく、スマホを使ってどこでも講義を視聴する事が出来るので、これならいけるんじゃないか?と直感しました。

初学者の一発合格率の高いことや初受験で全国1位の合格者を輩出している事も大きな決め手でした。

合格体験記・学習上の工夫

2022年本試験の1週間後の10月23日に申し込みをしたところ、次の日に早速カウンセリングがあり今後の進め方を教えてもらい民法のインプットから始めました。2年前に宅建士の資格勉強をしていた事もあり理解出来ない内容は無かったと思います。民法は10日ほどで終わりました。

次に不動産登記法のインプットをスタート。理解できない部分が有ってもとにかく前に進んで終わらせるように意識しました。不動産登記法はちょうど1ヶ月間かかりました。

その後択一式過去問を1周したのですが、正解できるのは20問中2〜5問といった状態でちょっと気分転換に複素数のテキストと講義動画を見ました。

年が明け、択一式過去問の2・3周目と並行して申請書例を始め3月末までに5周しました。

この頃には択一式の正答率も8割くらいになってきて、あと半年以上も有るから結構いけるんじゃない?と思ったのは考えが甘かった!

記述式を進めて行く上で問題文を読み解くコツが中々掴めず苦労しました。申請書例も覚えるのに苦労したのですが、とにかく毎日繰り返し勉強する事で徐々に分かるようになりました。

記述式は過去問を繰り返しても同じ問題が出る訳では無いので、答えを覚えるのではなく答えを導き出す方法を覚える事を意識して勉強しました。

8月に入ってからは毎日1年分を通しでするようにして、本試験での時間感覚を身につけるようにしていきました。

毎日の勉強時間についてですが、私は夜型人間のため平日は22時から2時間。休みの日は午前中2時間・昼から2時間・夜2時間は最低でも机に向かって勉強するように努力していました。

また、仕事中の移動時間が長いので、常に講義動画を聞き流していました。

講義動画も4周目からは1.25倍速、5周目からは1.5倍速で聴き取れるようになり、理解できていないと思った部分はテキストに戻って確認しました。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

まず最初に教材が届いた時の感想は、「A5サイズで小ちゃ!」でした。サンプルテキストを申し込んだ時は、サンプルなので小さいのだと思っていました。しかし結果的には普段持ち運びしやすくて休憩時間や隙間時間に、ちょっと広げて勉強するといった使い方が出来るので良かったです。

中を見るとカラーで見やすく作られていて、要所部分にはHINT、CAUTION、KEYWORD、POINTとマークがあり、視覚による記憶に役立ったように思います。

講義動画を見ながら、マーカーを引いていく事と、後から見返す時に分かりやすいようにテキストにはチャプターナンバーを記入していきました。

各チャプターが短時間で構成されている事で飽きが来ないようになっているのと、各講座の進捗状況がグラフ表示されていてどれくらい進んでいるのかが分かり、勉強した後のパーセントが上がるのを楽しみにしていました。

中々イメージの難しい合格までの道のりですが、各所に小さなゴールが有って達成感を感じながら進めていけるようなシステムになっていると思います。

テキストの内容はシンプルで分かりやすく構成されている且つ、試験合格の為に必要な内容が全て詰まっている素晴らしいものだと実感しています。

土地家屋調査士法の中でも一番分かり難いと言われていた業務制限は、講義動画で「最初見ただけでは分からなくても、何回も見直すことにより分かるようになってくる」とお話しされていた通りでした。月に1回くらいの間隔で業務制限のチャプターのみ見るようにして、試験直前期には表に整理したものと併せて繰り返し学習しました。

申請書例の50問について、最初は用紙に印刷した物を使っていましたが、紙と印刷の節約のため、iPadを使って繰り返し学習しました。

中々記憶が定着せずに苦労したのですが、中山先生のブログで紹介されていた「単語カード」を使った学習方法で繰り返すことにより定着していきました。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

1周目は問題を解いてから解説動画を見る、を繰り返していました。

解説講座には全ての肢について解説があるので、文字だけでは理解し難い問題も中山先生の解説動画を見る事で理解する事ができました。

2周目、3周目は問題を繰り返し解く事に重点を置きとにかく前に進めるようにして、間違ったり分からなかった問題だけ動画を見て理解するようにました。

4周目からは、1年分を解く→翌日の隙間時間に解説動画の視聴→その日帰って同じ年度の問題を解く→それでも解けない問題はマークして繰り返す。

そうすることで解けない問題を絞り込む事が出来、更にその中で解けない肢を絞り、直前期にはテキストに付箋を貼り、付箋の位置によって理解度を3段階に分けて、それを克服するようにしました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

カウンセリングで教わった通り平成17年の土地と建物から始めました。最初に平成17年土地の問題を終わらせるのに平日だった事もあり3日間もかかってしまいました。講義動画を見て問題文から何を読み解くのかを考えながら進めていきました。計算も電卓操作の解説が有ったので最初はそれを見ながらでした。

休みの日に平成17年建物の問題を1日かけてやりました。初めは問題文から登記の目的を読み解くことすら出来ない状態で、ただ書き写すだけで終わったかと思います。

それからは令和3年の土地から逆順で毎日1問ずつ進めていくようにしましたが、平日は時間の関係で作図はせずに休日には作図までするようにしていました。

土地が終わって平成18年の建物から順にこちらも毎日1問ずつ進めました。建物ばかりしていると電卓の使い方を忘れそうだったので、その間も休日には土地の計算部分だけしました。

2周目からは土地・建物を交互に繰り返し、3周目からは中山先生からのアドバイスにより、問題を解いた次の日にもう一度同じ問題を繰り返すことで知識の定着が進みました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

必要な作図用具はお勧めの物を買い揃え、定規の加工等もテキスト通りにしました。

作図については基礎メモリや座標値のプロット方法など三角定規の使い方が分かりやすく解説されていて、基本的な部分はそのままに自分のやり方を確立していきました。

テキストと違う事をしたのは各階平面図を描く時で、原点を左上ではなく左下にした事、基礎メモリをそのまま平面図の2辺として描く事、縦線を引く時の定規の当て方も変えました。それと、下書きの時点で点線部分に丸印を、不要な線にはバツ印を入れて、ボールペンで書く時に間違わないようにしていました。 

分度器とコンパスは使う機会がないとも言われていましたが、他社の第二回全国公開模試の土地の作図に分度器を、そして本試験の土地の作図にコンパスを使いました。コンパスが無かったら作図が完成していなかったです。お守り代わりに持って行って大正解でした。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

計算問題については苦手意識が無く、楽しく問題を解く事が出来ました。

計算という言葉に拒絶反応を起こす人もいるかと思いますが、電卓の操作手順を覚えるだけで答えが出せる素晴らしい方法です。テキストと講義動画については年末の休みの間に一気に終わらせて、後は過去問を繰り返すことにより自然と身に付いていったように思います。

電卓はfx-JP900とfx-JP500の2台持ちで、JP900を複素数モードに設定、JP500は基本計算モードで主に建物の面積計算に使って、必要があれば土地の時に複素数モードに切り替えて使用していました。

他社の全国公開模試を受けた後に解説講義で複素数を使わないで計算しているのを見て、複素数計算との違いに驚くとともに、こんなやり方をしていたら時間が全く足りないだろうなと思い、「中山式」複素数計算の素晴らしさを実感しました。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は自身の習得度合いを測るために7月、8月、9月に行いました。その名の通り本試験で出そうな問題という事で、弱点や理解出来ていない部分がよく分かり本試験へ向けての対策を立てる事が出来ました。直前期には過去問と併せて実践答練も繰り返し学習をする事で実力アップにつながります。

本試験と同じサイズの問題用紙、回答用紙、マークシート用紙や答案構成用紙も準備されていて、机も狭い事を想定して電卓や筆記用具の置き場所も定位置を決め、本試験と同じ様な環境で解答する訓練も行いました。

実践答練後半の3回分の申し込みをしようかとも思ったのですが、色々と手を広げるよりも今ある物を確実にしていく方が良いかと思って申し込みはしませんでしたが、もう少し時間が有れば申し込んで実力アップ出来たと思います。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

法改正対策でよく考えられているなと感じたのは、テキストや過去問集に改正部分を貼り付けてアップデートできる仕様になっているところです。

そうする事で法改正の論点がどこなのか分かるのと、新たなテキストなどを持ち歩く必要もないので良かったです。

講座の内容は改正前と改正後が比較できる様な内容になっていて、理解しやすい様になっていたと思います。

法改正の論点は本試験ではあまり出題されない様な事も聞いていたので、講座が届いた時に一通り視聴した後は過去問を解いていく事で覚えていきました。

過去問に出ている改正論点は確実なものにするように心がけて、本試験直前にもう一度全体を見直す事で法改正についての対策はできたと思います。

定期カウンセリングのご感想・ご利用方法

自身の進捗に合わせて次のカウンセリングまでにするべき事を指導してもらえるので、合格までの道のりを軌道修正しながら進むことが出来たと思います。

勉強を始めた頃は進捗具合がどの程度なのか判らなかったのですが、現状を伝えると「それなら不登法の残りが約20時間なので2週間で終わらせて、択一過去に入りましょう」といった感じで、1ヶ月のスケジュールと、数ヶ月先までの大まかなスケジュールを示してくれました。

軌道修正については、予定していた進め方を次のカウンセリングの時には違った進め方にするなど、現状に合わせてその都度修正してくれるといった感じで完全個別のフォローが大変良かったです。

また、中山先生からの「大丈夫、絶対合格するよ!」の言葉に勇気をもらい頑張ることが出来ました。

合格ゼミのご感想・ご利用方法

合格ゼミでは添削ありの人の答案を見ながら正誤だけではない記述式特有の図面の精度や文字の大きさ、書く位置、丁寧さなどの解説が聞けたのが良かったです。

普通は見る事はないであろう他人の答案用紙を見れたのが色々と参考になりました。

1回目のゼミの時に他の人が結構解けている問題を間違えていたりして、より一層の努力をしなければと思い頑張る事ができました。

座談会ではクローズド環境ならではのお話が聞けたり、同じ目標に向かっって進む仲間がいる事を感じられてモチベーションアップにつながりました。

毎回話が尽きる事なく時間オーバーするのも楽しかったですし、予定されていなかった試験後の合格ゼミ延長戦、合格発表後の合格ゼミ延長戦の延長戦も堅苦しくない楽しい時間でした。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

Facebookの質問制度は通信教育でありがちだった質問を郵送したり回数に制限が有ったりする問題を気にする事無く質問できるし、しかも他の受講生の質問・回答を見る事が出来るのが良かったです。分からないことがあれば、同じ質問がされていないか検索すると大抵誰かが先に質問していて回答を見ればその場で解決します。無ければ質問すれば24時間以内に回答してもらえるスピード感が良かったです。

また、ブログやYouTubeなどを使って合格に有益な情報を発信してくれているのも大変役立ちました。

YouTubeにある、中山祐介の「合格」チャンネルの中の表示登記まとめは申請書例と併用して何回も繰り返し見ていました。

合格するために必要な情報を色々な形て提供してくれるアガルートの講師の方々には大変お世話になりありがとうございます。

アガルート無しでは一発合格は無かったと思っています。繰り返しになりますが本当にありがとうございました。