受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

30代に入り、転職を検討し始めたタイミングで調査士試験を目指しました。元々、リフォーム会社で設計や営業の仕事をしていて、その後別業種の仕事に就いていましたが、やっぱり建築の業界に戻りたい、そしてどうせなら将来的な独立を目指して手に職をと考えたときに調査士を選びました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

サンプルテキストを一目見て即決しました。自分好みの読みやすいテキストで、サイズ感やイラストの分かり易さもとても良いなと感じました。また、中山先生の「すべての受験生は独学である」の考えは個人的に仰る通りだと思い、この先生についていくのがそれこそ最短ルートだろうなと考え受講を決めました。

合格体験記・学習上の工夫

受講を始めたのが令和4年12月、その後年明け1月に第一子が生まれ、5月に調査士事務所へ転職と、受験期間中の1年弱はなにかとバタバタしていたので、とにかく勉強の効率化を意識していました。当初は寝る間も惜しんで・・・とも考えていましたが、現実はそうはいかず、なかなか勉強時間を確保できないままでいました。定期カウンセリングやゼミに入っていなかったので自分の甘さに負けてしまっていました。特に定期カウンセリングは受けるべきだったと今でも思います。

夏頃からはさすがに焦りだし、平日は早めに出社し始業時間前に過去問1年分を解き夜寝る前にその復習、休日はカフェで4~5時間勉強といった感じで学習していました。それでもとにかく学習時間が少ない自覚はあったので、学習の密度を上げること+脱線をしないことを重視し、答練や模試はあえて受けませんでした。

特に試験直前期には、テキストを何周も読み直したり、択一式過去問のミスポイントを徹底的につぶす作業を繰り返すことで知識の定着を図りました。記述式については過去問を2周程度解いたのみで本番でしたが、これは明らかな準備不足だったと思います。

結果論ですが、記述式は合格点ギリギリで、完全に択一式の得点に助けられた形でしたので・・・。今年は記述式の難易度が高かったこともありますが、やはり択一と記述バランスよく得点できるような対策を余裕をもって組み立てていくことが重要だったかなと思います。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

動画はチャプターごとに細かく分けてあり、朝の通勤中・昼休憩・夜の帰宅中・寝る前とスキマ時間で細かく進めることができたのが使い易かった点です。私の場合は最終的に、民法は3周、不動産登記法は4周程しましたが、いずれも2周目以降は動画を2倍速で視聴していました。半分聞き流すような形で聞きながら、ひっかかる部分や理解が曖昧な部分があれば巻き戻して聞いたり、テキストに戻ったりして徐々に全体をクリアにしていったような形です。

私は紙媒体派なので学習中はほとんど紙テキストを使っていましたが、学習後半にはデジタルテキストの検索機能を活用し、苦手な分野やキーワードを重点的に復習したり、過去問でつまづいた部分を確認したりととても便利でした。

紙テキスト自体も非常にコンパクトサイズで、ページのレイアウトや説明のための図などとても親しみやすく、個人的にはこれまでの人生で触れたどの教科書よりも好みでした。どこに行くときも常にカバンの中に入れていき、最後はボロボロになってしまい大量のテープで補強をした無残な姿になってしまいましたが、最高に手に馴染む相棒になってくれたテキストでした。動画・テキストともにたくさんの工夫が詰め込まれた、まさに最短ルートの講義になっていると思います。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

先にも書いたように私はとにかく学習時間が足りていなかったので、過去問をできるかぎりマスターしてやろうと繰り返し学習しました。もちろん解けない問題を少なくしていく作業の繰り返しにはなるのですが、そのなかでも少し悩んで解けた問題なのか、かなり悩んだ末になんとか解けた問題なのかといった感じで細分化していき、復習の優先度付けなどに活用していました。過去問講座は問題の各肢ごとに解説があり、テキスト内とは少し違ったような視点での解説などもあったりして、非常に丁寧に作りこまれているなと感じました。解説ページの隙間に自分なりのメモを書き込んだりして、オリジナルのサブテキストのような形で作り上げていき、試験直前期にはむしろこれを中心にして復習に活用するようにしていました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

アガルートのコラムに各種書式データが公開されており、それらを大量に印刷してとにかく書いて書いて書きまくる、記述式の点数アップにはそれしかないかなと思い取り組んでいました。特に申請書例は毎日学習の最後に何問かは触れるようにして、体に覚えこますようなイメージで覚えていきました。記述式の過去問にはいくつか難問といわれるような年のもあり、割と学習後半まで諦めて放っていたのですが、このままではまずいと思い試験直前にはなんとか理解できるようにしました。もちろん本番同じようなレベルで出題されれば対応しきれないかもしれませんが、少なくとも思考のバリエーションは増えたと思うので有効だったように思います。記述式過去問の解説も非常に丁寧に書かれていて、計算問題の学習も大きな挫折なく進めることができました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

私は過去に建築士試験で製図を経験しているので、定規の使い方についてはある程度知識のある状態での受講でしたが、テキストの内容もとても工夫されていて分かり易かったように思います。実際に先生が図面を描いている動画もあり、それで確認をしながら進めることができたので安心感もありました。オリジナルの三角定規はとても使いやすく、ビニールテープでのカスタムのように実践的なアドバイスもありとても頼もしく感じました。正直、学習序盤は作図に時間がかかり、必要以上に力を込めて定規を押さえてしまいかなり疲れやすかったですが、中里先生のアドバイスを見て押さえ方を工夫し、次第に慣れてくると力の抜き具合が掴めるようになりました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

私は数学や物理には苦手意識が大きく、複素数で問題を解くのだと知った時にはかなりテンションが下がっていました。ですが、学習を始めると割とすぐに光が見えました。「あ、この程度の計算でいいんだ」という感覚があり、おそらく多くの数学嫌いが同じように感じる内容だと思います。もちろんやっている計算自体は複雑なのでしょうが、決まった方法で関数電卓に数字を打ち込む、と割り切って取り組んでいくとみるみる計算が早くなっていきました。特に近年の問題では計算自体はシンプルな傾向になっていて、複素数計算の強みがより活かせるのではないかと思います。テキストも噛み砕いた書かれ方をしていて、とっつきにくい内容をうまくまとめているなと感じました。

実践答練のご感想・ご利用方法

私の場合、試験直前期でも十分な学習が進んでないと自覚していたので、模試や実践答練などは利用せず受験までいってしまおうかと考えていました。しかしせっかくなのでと、試験2週間前に実践答練に手を付けました。結果は惨敗。「こんなのテキストに出てきたか!?」という内容ばかりに感じましたが、落ち着いて見返すとどれもばっちりテキストに載っていました。本試験でこの難易度の問題が出れば焦ってしまうなと感じたとともに、どんなに難しい問題でも、「あの何度も読み返したテキストのどこかに載っていたはず」と、諦めずに考えるマインドを持つきっかけになりました。学習が進んでいる方にはちょうど歯ごたえのある、良いレベルの問題が多い工夫された内容だったように思います。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

ひとりで学習を進める通信講座である以上、こういったリアルタイムの法改正内容などの正確な情報を得ることは簡単ではなく、法改正対策過去問解説講座はとても有難くそして頼もしく感じました。実際の過去問と照らし合わせながら、どこがどう変わって問われるのか、という内容が簡潔にまとめられていて、法改正後の問題がイメージできました。実際にテキストに貼り付けやすいように工夫された法改正資料もあり、痒い所に手が届くアガルートらしさが出ていたように思います。今後、大きな法改正や論点の多い年も出てくるかもしれませんが、アガルートはそのあたりをかみ砕いて可能な限りシンプルにまとめるプロだと思っていますので、心配する必要はないように思います。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

本試験ではギリギリの合格でしたが、まさに最短ルートでの合格を実現できたと思っています。心からアガルートを選んでよかったと思っており、選んだ過去の自分を褒めたいと思います。この度は大変お世話になりました。誠に有難うございました。