受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

私は地方公務員で、道路用地の買収の業務を行っています。その中で、土地家屋調査士の先生にお世話になる機会があり、仕事の丁寧さや高度な専門性に敬意を抱くようになりました。また、世の中の様々な不動産をフォーマット化する表示登記の仕組みに興味をもつようになり、より理解を深めたいとの思いから、調査士試験の受験を決意しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

予備校各社のサンプル講座やテキストを比較しましたが、直感的にアガルートがいちばん分かりやすいと感じました。合格したら受講料が返金されることも、大きなモチベーションになりました。また、中山先生が私と同じ法政大学文学部地理学科出身であることにも親近感を抱き、何となく波長が合いそうな気がしました。

合格体験記・学習上の工夫

受講を申し込んだのは1月ですが、本格的に着手したのは3月と大きく出遅れ、相当な焦りと心細さがありました。当初は日々の学習時間を記録していましたが、合格者の方々の学習時間には及ばない状況が浮き彫りになるばかりでした。そんな時に、ホームルームで中里先生の「生活リズムは人それぞれ違うのだから、各自があてられる時間を全部使うしかない」との言葉を聞き、膝を打ちました。その後は、あえて学習時間を記録することを止めて、気力と体力の許す限り、無理をせず、捻出できる時間に精一杯学習することを心がけました。中里先生のこのアドバイスは、当たり前と言えば当たり前なのですが、私にとっては大きな励みとなりました。

Facebookの質問制度は、本当に助けになりました。私は細かいところまで深く考え込んでしまう癖があるのですが、自分の疑問を素直にぶつけても、講師の方々が丁寧に解きほぐしてくれるので、安心して悩むことができました。

どんなに疲れている時でも、毎日少しでも学習をすることを心がけました。特に申請書例は、ブログで紹介されていた「単語帳に番号を書いて回す」方法が効果的でした。本試験での申請書は複合的で、完璧に対策しようとするとキリがありませんが、テキストの50例を固めておけば、合格点には到達できるはずです。

また、調査士六法は、お守り代わりに持っておくといいと思います。難しい論点にぶつかったときに、根拠条文を精読することで、理解が深まる場面がありました。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

当初は、一度見ただけでは内容を理解しきれないことに不安を覚え、等速視聴でマーカーや書き込みをじっくりとしていました。そのため余計に時間がかかり、焦りが募っていました。区分建物に差しかかったところで限界を感じ、過去のホームルームを視聴したところ、「まずはマーカーを引かずにざっと見ればいい」というアドバイスをやっと知ることができました。Facebookで中里先生が、過去のホームルームは全部見るようにと仰っていましたが、その通り実践すればよかったと後悔しています。

その後は、過去問を問いている中で分からない論点にあたった時に、その部分を都度見返す方法をとりました。また、あえてランダムに選んだチャプターを、料理や食事の最中に流し見することもありました。十分に理解しているつもりのテーマの中にも、取りこぼしている箇所を発見することがあり、まあまあ効果があったと思います。

アガルートのテキストは、本文自体は条文に基づいた「お堅い」書きぶりになっており、変に砕けた調子になっていないのがいいと思います。精緻な知識が要される試験なので、宅建のようなノリでは太刀打ちできません。中山先生の講義は、一見無味無臭でとっつきにくい条文を、人間味のある言葉に変換してくれるものでした。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一過去問に着手したころは、まったく手も足も出ない状態で、かなり苦しさを感じました。それでも進めるしかないと思い、1問5肢を解いた直後に動画を見ることを繰り返しました。すると次第に、頻出論点や問題のパターンが見えてきて、問題のクセが掴めるようになりました。「これ見たことがあるなあ」と思ったら、案の定中山先生も「またこれですよねえ」といった雰囲気で解説している箇所があり、肌感覚で理解が深まる場面が多々ありました。択一式過去問講座を一周回したころには、8割程度得点できるようになり、ここら辺でやっと本試験に立ち向かえそうな自信が湧いてきました。

一周終えた後は、肢別に理解度を〇△×でメモし、〇にならない肢に限定して講座を見返しました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述に着手したのは5月になってからです。中山先生の解説講座を視聴しましたが、問題を解くにあたって何から手をつけたらいいか分からず、中里先生の実演講座を追加で受講しました。中里先生の講座は画期的で、一周するころにはある程度記述をこなせるようになりました。カリキュラムの販売の都合上難しいところがあるとは思いますが、中里先生の実演講座は事実上必須であると思います。

自分がまだ択一でまごついている最中にも、Facebookでは記述についての質問が続々と投稿され、自分だけが取り残されているような不安を常に感じていました。しかし、「記述は択一知識を固めてから」という指導に従って、択一で8割取れるようになるまで我慢しました。結果としては、やはり択一知識を固めてからでないと記述対策の効果は薄く、焦りに流されて記述に手を出さず本当に良かったと思っています。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

手先が不器用なため、作図には漠然と不安を抱いていましたが、講座を通して不安は解消されました。「習うより慣れろ」で済まされそうな部分まで、細かく言語化して教えてくれるところは、アガルートならではだと思います。作図に慣れてきた段階で、もう一度講義を見返すと、より効率的な方法が見出せました。普段目にしている各種図面を自分で描けるようになるのは、試験対策を超えて大きな喜びであり、記述問題にあたるのが楽しくなりました。

なお、過去問を解く中でも、分度器とコンパスを使う場面は一度もありませんでしたが、使うとしたらどのように使うかを、一応軽く触れていただけるとありがたかったです。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

複素数といういかめしいワードにたじろいでいましたが、講義を聞くと、何のことはなく、X座標を実部に、Y座標を虚部に記録するだけということが分かり、理論的にそこまで難しいわけではないと安心しました。

まずは、中山先生の言うとおりに電卓のボタンを叩くことから始めました。しばらくは何度試しても答えが合わず、苦しい思いをしましたが、次第に解法の流れがつかめるようになりました。頭で理解できるようになってからは、逆にあまり考えこまず、勝手に指が動くようになるまで例題を繰り返しました。過去問を解く中で手が止まってしまったら、その部分の講座をじっくりと見返しました。

計算をひと通りこなせるようになってからは、択一に集中することで全体得点が底上げされ、合格への手ごたえが強くなりました。

実践答練のご感想・ご利用方法

記述式の過去問を1周半したところで、答練に着手しました。時期としては9月頃で、もう時間の余裕がありませんでした。過去問が重要とのアドバイスに則り、答練にはあまり深入りしないように割り切りました。答練のレベルは過去問よりも高度であると感じ、心が折れそうになる時もありました。特に第3回は非常に難しく、私は途中で解くのをやめてしまいました。しかし、今年度の試験のように突拍子もない問題が出るリスクもあるので、ちゃんと解くだけ解くべきだったと反省しています。本試験に安心して臨むためには、過去問を解くのと同じくらいの意識で、答練を回すのが理想的だと思います。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座を迅速にリリースいただいたのは、心強く感じました。あわせて、テキストの差し替え版を配布いただいたのも大変助かりました。他社の法改正対策テキストと比較しても、アガルートのわかりやすさは群を抜いていたと思います。今回の法改正では、共有物の軽微変更が目玉となり、影響する範囲も広範に及びました。しかし、講座を見ることによって、「法律の基本的な趣旨までは変わっていない」ということがつかめたので、今まで身につけた知識に少し上乗せする程度の意識で望むことができ、それほど怖気づくことはありませんでした。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

アガルートが指し示す道に沿って歩めば、間違いはないと思います。それゆえに、思う存分に創意工夫を加えることができました。講師の皆様方の教えに従ったうえで、自分に合った学習方法を上乗せで模索するのが、いちばん効果的で楽しいのではないでしょうか。

アガルートなしには、1年足らずの学習期間で合格することはまず不可能でした。これからが楽しみです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。