受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

15年近く小売業界で店頭販売業務に従事していましたが、主にコロナの影響による業界の不振(特に店頭販売)を原因として自身のキャリアアップにも限界を感じたため、自分の技術で仕事を進められ、かつ、私の年齢でも参入が可能な仕事を探していた中で土地家屋調査士に出会いました。

本当に自分にできるのかわからなかったため、インターンシップに参加して業務を体験し、やってみたいと感じたため土地家屋調査士試験の受験を決めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

調べると独学での受験は非常に厳しいということは理解できました。

年齢も年齢だったので一発合格を目指していた中でアガルートの一発合格率を見て驚くとともに私の方向性に一致していたため、非常に興味がわきました。

Youtubeの合格者インタビューやサンプル講義で情報収集を行いつつ、最終的には電話相談会で中山先生に背中を押していただき、アガルートで受講することを決めました。

合格体験記・学習上の工夫

私の場合は定期カウンセリングや合格ゼミを受講する余裕はなかったため、その不足を自分でどのように補うか、が個人的に最も意識をした部分でした。

そこで以下の内容を独自に工夫をして実施しました。

①勉強の効率化を図る環境整備

アガルートにはスキマ時間に勉強しやすいコンテンツが多く盛り込まれています。

私の場合はデジタルブックを活用して通勤時間や仕事の昼休憩などに動画講義・択一過去問・複素数計算などをやっていました。

また、自宅のデスクを幅900×奥行450mmの本試験を想定したものを用意して本番を想定して問題を解けるようにしました(本試験では残念ながら奥行350mmだったので焦りました)。

②調査士の勉強仲間作り

私は2022年12月から勉強をスタートして本試験まで10.5か月の期間しかなかったため、合格に必要な情報として「どのレベルに到達すれば(どのような人が)合格するのか」をスピーディに把握する必要がありました。

そこでXを活用して勉強仲間を作り、仲間のレベルを把握するようにしました。

自分の中でベンチマークを都度定めて合格までの指標としました。

③月間の行動目標管理と目標達成のためのスケジュール管理

ベンチマーク達成のために必要な月間の行動目標を設定して日々のスケジュールに落として実施していきました。

進捗を徹底管理して、無理が生じれば再考・調整しつつ進めることで無理のなりすぎない程度に負荷をかけて実力を伸ばすようにしていきました。

また、私の場合は7月から本試験までタイミング良く仕事をお休みさせていただくことができ、直前期にしっかりと追い込みをすることができたため、何とか合格のための最終ベンチマークまで持っていくことができたと考えています。

④自身の解答の分析・傾向と対策の徹底

過去問における誤答を復習するだけではなく、傾向を分析(択一・記述の各講座箇所で詳しく記載いたします)して苦手論点の学習につなげていきました。

そうすることで学習効率を高めて必要な学習の濃度を上げるようにしました。

期間が限られている中で私より知識量や実力を持っている周りの方を目の当たりにして焦りを感じましたが、武器である情報収集と分析を活用して戦い、なおかつ合格のためのエッセンスを凝縮したアガルートの教材を信じて、どうにか合格を勝ち取ることができたと感じています。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

最終的に動画講義を4周しました。

1周目(12月)は3週間ほど期間を使い集中的にインプットを行いました。(この時は何も考えずにピンクと青のマーカーで中山先生がマークする箇所をマークしていました)

先生方がおっしゃっていたように特に深追いをせずにまずは全体像を把握することに注力をしました。

また、見返しの際にテキストからすぐに講義動画に飛べるようにテキストに講義動画番号を記すようにしました。

その次には択一の過去問で解説を読んでも理解ができない際に都度テキストと動画に戻り、理解を深めるようにしました。

また、同時に過去問の間違い箇所をテキストの該当部分に付箋を貼り見返しやすいようにしました。

2周目(6月後半)は記述過去問を1周してアウトプットを一通りできた際に再度動画講義を見直してあいまいな知識を補完するようにしました。

3周目(8月後半)は択一・記述ともにかなり自信がついてきた段階で知識の抜け漏れのチェックを行いました。(この際に緑のマーカーを使用して抜け漏れ箇所のマークを行いました)

その後、テキストの緑マーカー箇所を中心に見返しを行ってインプットの精度を高めるようにしました。

4周目(9月末から10月上旬)は知識抜け漏れの最終チェックを行いました。(この際にオレンジのマーカーを使用して最後の抜け漏れのマークを行いました)

再度、テキストを見返して知識の定着を図りました。

個人的には動画講義が細切れになっている点はスキマ時間の有効活用できたことと毎回動画をスタートする際に集中しなおすことができたためとても良かったです。

また、中山先生が初学者でも分かるように説明してくださっていて、講義内容が頭にスッと入ってきたため効率良く勉強が進められたと感じています。

テキストの内容については他校と比べて簡素、という意見もありますが、個人的には択一で満点を取れているので簡素とは全く思っておらず、合格に必要な内容がしっかり凝縮されていると感じています。(逆に他校のテキストを使っていたら、情報量が多すぎて内容を消化しきれずに不合格となっていた可能性があったのでは?と考えています。)

本当に最短ルートで合格に導いていただいたと思っており、非常に感謝しております。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一の過去問は8周しました。

基本的にデジタルブック×ノートアプリ(GoodNotes)の組み合わせをiPad使用して書籍は持ち歩かず勉強をしました。

iPad1台でどこでも勉強できたため、通勤の電車内や仕事の昼休憩などどこでも気軽に勉強できるようにしたことで非常に捗りました。

特に通勤電車内では乗車時間が約30分ほどで、時間制限の負荷としてもちょうど良かったため、毎日のルーティーンとして取り入れることができました。

1、2周目については間違った肢の解説文と解説動画を見て正しい知識を頭に入れることを意識しました。

3周目以降は下記のように分析を行いながら、苦手潰しを並行して行いました。

まず、管理表作成し①間違えた肢の数(×)②迷った肢の数(△)③解答にかかった時間を記録して周を重ねるごとに良くなる成績を眺めながら自己肯定感を上げていました笑

更に年度の肢ごとに×と△を集計し、自身の苦手肢と苦手分野の分析を行い、再インプットの際の重点個所を特定しました。

分野についてはアガルートの過去問解説には問題ごとに分野名が記載されていたため、分類が簡単で助かりました。

その後、苦手肢は中里先生おススメのアプリ(reminDO)を活用して定期的に復習を行えるようにしました。

個人的にはiPadによるデジタルブック利用が勉強効率を大幅にアップしてくれたため、非常にありがたく感じています。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述の過去問は4周と苦手問題に注力して実施しました。

測量士補が独学だったため測量士補試験前は記述の準備として[中山式]複素数計算/新・定規の使い方講座にとどめて、記述過去問は測量士補試験終了後からスタートしました。

択一とは違い、ある程度まとまって机と向かう時間の確保が必要だったため択一との勉強方法の違いに初めは思うように勉強が捗りませんでしたが、電話相談会で中山先生に相談できるタイミングがあり、うまく時間捻出をできるようになりました。

1周目はとにかく問題に慣れることに集中しました。

解説動画と問題集の解説をしっかり確認して大枠を把握できるようにしました。

2周目は自分がどこでつまずくのかを意識しながら、解答用紙に何を記載しなければならないのかをまとめ、問題に取り組む前に確認してから取り掛かり身体に染み込ませていきました。

同時に土地については「計算・申請書・図面・その他」、建物については「申請書・角界平面図・建物図面・その他」に分類して自身の誤答を集計、苦手分野の分析して学習に役立てるようにしました。

初めは記載事項の抜けが多くてイライラすることが多かったのですが、しっかり身体に染み込むとグッと正答率が上がったため、問題を解くのがとても楽しくなりました。

完璧に解答できる問題も増えてきたところで、苦手問題に絞り苦手潰しをしながら本番に備えました。

個人的には各年度の問題をPDFでプリントアウトできるようになっていることで本番に近い環境で問題を解けたこと、解説動画で一貫とした解答手順を示していただいたことで身体に染み込ませる工程が効率化でき、それにより自分の弱点の把握が容易にできました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

初めは定規の扱いに慣れるのが大変で力が入りすぎて筋肉痛になるほどでしたが、中山先生が仰っていたように回数を重ねることで、感覚がつかめるようになりスピードアップすることができました。

個人的なエピソードになりますが、地役権図面の書き方に救われました。

本試験にて誤って建物図面記載欄に地積測量図を描いてしまい、気づいたときに3分ほど頭が真っ白になりフリーズしていた(なんなら試験を諦めてました)のですが、地役権図面の書き方が頭によぎり、コンパスで穴をあけて地積測量図記載欄にトレースをして5分ほどでリカバリーすることに成功しました。

アガルート以外では教えていない、とのことでしたのでこの1点だけ取ってもアガルートを受講して本当に良かったと感じる出来事でした。

私が合格できたのはこの講義のおかげだと思っています。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

記述に入る前(5月)に測量士補の勉強と同時並行で進めました。

初めは関数電卓の扱いに苦慮した部分もあり、講義は主要な部分を3周ほどしました。

ただ、記述の過去問を回し始めると自然と身体が覚えるようになったため、単純に数をこなすことでマスターすることができました。(最終的に座標面積計算は盤面をあまり見なくても打てるほどになりました)

打ち間違いなどでなかなか正しい答えを導き出せなかったときはイライラすることもありましたが、やっていくうちに打ち間違いも減っていき、土地の座標値を初めて正しく求められたときは非常に嬉しかった覚えがあります。

三角関数による計算方法をほとんど使ったことがなかったため比較することはできませんが、スピード重視の調査士試験では合格するの上で必要不可欠なものであることは確実だと感じますので、受講して良かったです。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は記述を1周実施したタイミング(7月)、自信がついたタイミング(8月)、知識の抜け漏れ確認後(9月)に分けて実施しました。

内容は過去問より難しい印象がありましたが、出題可能性はあるとのことでしたので分析と復習・反復も行いました。

記述の採点基準があることで本番のようなリアリティと緊張感を体験でき、結果が点数で出ることで点数意識が高まり、落とすと致命傷になる箇所・そうでない箇所の把握にも役立ちました。

また、過去問をある程度できるようになったタイミングで実施できたことで自分の自信を良い意味でしっかり折って、気を引き締め直して知識の抜け漏れの確認をするきっかけとなったため本当に良かったです。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

最終的に本試験では法改正論点の出題はありませんでしたが、分筆/合筆の軽微変更という大きな改正論点があったため、今まで勉強してきたことがひっくり返ることに若干焦りを感じました。

ただ、テキストや過去問内容について、貼り換え内容を配信していただいたことで、具体的に本試験ではどのような問題に影響が出るのかも把握できたため理解が深まり助かりました。

分筆/合筆の軽微変更だけでなく、所在等不明共有者や所有者不明土地など、改正論点は実務でも非常に大事な論点かと思いますので、今度の実務でもしっかりと活かしていきたいと思います。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

本当にお世話になりました。

私にとってアガルートは私の人生を変えるきっかけをくれ、背中を押してくれた存在です。(重くてすみません)

特に中山先生には受講前の電話相談や受講中の電話相談、合格道場でも多くのアドバイスをしていただき、先生のおかげで一発合格できたといっても過言ではないと思っています。

個人的には中山先生の地役権図面の描き方に本試験では救われたため、この話を直接中山先生とできたらとても嬉しいです。

中里先生は受験エピソードなどをたくさん参考にさせていただきたくさん真似をさせていただきました。質問制度や合格道場でもとても丁寧にご返答をいただき本当にお世話になりました。

高野先生・山崎先生とはあまりお話しできる機会がなかったのですが、Youtube Liveや高野先生の一問一答などで拝見しており、お二人の存在は安心感があってモチベーション維持にもつながりました。

講師の方々だけでなく、裏で受験生を支えてくださった多くの方がいらっしゃると思いますが、皆様のおかげで測量士補・土地家屋調査士ともに一発合格を成し遂げることができたと思います。

本当に感謝しております。

ありがとうございました!!!

4月から土地家屋調査士事務所での勤務が決まっております。

今後は実務家として一人前になるべく努力するとともに、将来の独立に向けて準備していきたいと考えております。