受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

私は現在、司法書士事務所に勤務しております。不動産登記実務の中で、表示登記の案件について土地家屋調査士の先生と連携をすることがあり、その時に拝見させていただいた地積測量図や建物図面が驚くほど複雑・精密な図面で、「すごいな。私もやってみたいな。」と土地家屋調査士実務に興味が湧いたのが契機でした。

また、司法書士と土地家屋調査士のダブルライセンスでご活躍されている先生方も多くいらっしゃいます。将来もし独立開業するならば、土地家屋調査士の資格もあった方がよいと思いますし、また今の私にとっては土地家屋調査士の実務はできなくても、受験勉強を通して得た知識は普段の司法書士実務の方でも役に立つのではないかと思いました。こうして、土地家屋調査士試験を受験しようと決意いたしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

私が重視したのは、オンライン講義環境の良さと、講師の先生の話し方や雰囲気が自分に合うかでした。中山先生や中里先生の講義を視聴してみたところ、講義映像もクリアで鮮明ですし、中山先生や中里先生のお話も明るくスラスラ耳に入ってくる感じがして、これなら長時間に及ぶ講義にも耐えられそうだと思い、受講を決めました。

また、実際に受講してみてとてもよかったのが、オンライン講義のマイページ内容です。学習の進捗状況がマイページから確認でき、講義を消化していくごとに達成感を一つ一つ感じることができ、講義受講のモチベーション維持に繋がりました。

合格体験記・学習上の工夫

私は4月1日から受験勉強を開始しました。不動産登記法の総論から講義を受講していったのですが、途中テキストの中でわからない箇所があっても割り切って先に進んでいくことを心掛けました。これは司法書士試験の勉強を通して経験したのですが、不動産登記法は全ての範囲を一通り勉強して初めて、わからなかった箇所のイメージが段々掴めてくるようなことがあります。わからない箇所には「これはなぜ~なのか?」といったメモや付箋をつけて、後で自分が疑問に思っていたこと・何がわからないのかを後日振り返られるようにしました。

そのようにして4月から勉強をスタートしたのですが、4月中旬になると、独学で勉強していた測量士補試験の方が気になりだし、そこから土地家屋調査士試験は控えめにして、約1か月間は測量士補試験の勉強をメインに勉強しました。それでも不動産登記法の総合講義はコツコツと受講を続けました。

測量士補試験後、また本格的に調査士試験の受験勉強を再開しましたが、仕事の繁忙期等も重なり、まとまった勉強時間が取れるのは休日だけでした。しかしそれでも心がけたのが、平日は仕事でどんなに忙しくとも、1日10分でも20分でもいいのでテキストを見ることです。とにかくどんな形でもよいので毎日どこかで受験勉強に触れることで、勉強を毎日継続することができたのだと思います。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

私は不動産登記法総論→各論→土地家屋調査士法という順番で受講を進めていき、4月1日から開始して7月2日でようやく調査士法まで聴き終えました。民法に関しては3問しか出ないということもあり、また司法書士試験の方である程度内容は押さえていたので後回しにしました(民法の講義は7月下旬には聴き終えました。)。総合講義は全体にわたって楽しかったです。

司法書士実務の中で、公図や地積測量図などを見る機会があるのですが、総論を通して図面の内容がわかるようになり、また各論に入れば、土地の分合筆や建物の合併など、普段私が土地家屋調査士の先生にお願いしている案件はこういう登記申請内容なのか、といった具合で今までわからなかったことがわかるようになり、この時は総合講義を進めていくのが面白かった記憶があります。

なお、講義自体は通常倍速で視聴し、気になったことがあればテキストに直接メモを取ることとしていました。その際、中山先生のご説明部分を一字一句漏らさずにテキストに書き込むようにしていたので、何度も同じ箇所を再生したり、時にはスローモーションにしてみたりと、良い意味でYou Tubeのように使い勝手がよかったです。また、テキストに載っている登記申請書例50パターンは非常にためになりました。本試験までにおそらく4~5回は繰り返したと思いますが、そのおかげで本試験の記述式の基準点が突破できたと思います。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

総合講義を聴き終えた後、すぐに択一式過去問を使ってアウトプットを始めました。平成17年~令和4年まで1年ずつ全問を解いていって、間違えた問題にはチェックを付け、総合講義テキストで復習をします。2回目・3回目も同様に全問を解いていき、インプットとアウトプットを繰り返します。4回目以降は絞り込み作業に入ります。3回連続で正解できている問題はもう見る必要はなく、間違えた問題だけを対象に繰り返していきます。

また、この時から単に問題に正解できただけではなく、肢の内容について正誤とその理由について判断できているかについても意識するようにしました。解説講座の方は、何度も間違えてしまう問題や、肢の内容の正誤と理由についてなかなか理解できないものだけを中心に、解説を聞くようにしました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述式過去問は平成17年~令和4年の問題を2回繰り返しました。解説講座に関しては択一式と違い、解いた後に必ず解説を視聴するようにしました。私は記述式過去問を解き始めたのが9月に入ってからと遅く、本試験まで約1か月弱の時期でしたから、早く記述の解法を身に付けて過去問演習を繰り返して慣れていく必要がありました。

テキストの解説内容は要点を絞ってシンプルに構成されおり、土地・建物で16年分がそれぞれ一冊にコンパクトにまとまっていたので、視覚的に「これなら全部できそうだ、本試験までに間に合うかも。」とモチベーションを保つことができたと思います。

本試験の約2週間前からは、記述式過去問を1日に土地・建物で1問ずつ解くようにしてとにかく記述慣れするように心がけました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

土地家屋調査士試験と言えば三角定規を使った作図であり、何となくハードルの高いイメージがありました。しかし、三角定規を使ったことがない人にとっても、この講座を一通り学習すれば、本試験問題レベルの作図ができるようになると思います。私自身がそうでした。

テキストには作図の基本として、線の引き方・平行線の書き方・プロットの落とし方等、図やイラストを用いてわかりやすく記載されており、併せて講義のところで中山先生が実際に作図をする様子も見ることができますし、非常にイメージがしやすかったです。作図への抵抗感もあっという間になくなりましたし、作図作業が好きになりました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

この講座はすごくわかりやすかったです。あっという間に関数電卓の扱いに慣れることができました。テキストには電卓キーの入力の順番が一つ一つ丁寧に記載されており、関数電卓のイラストと押すべきキーの位置も明確に示されていますし、講義の方では中山先生が実際に関数電卓に入力する映像も見れるのですが、電卓キーを一つ一つ丁寧にご説明されながら打っていってくれるので、実際に自分も電卓を打ちながら理解を深めることができます。

テキストに載っている計算問題は、指が覚えるまでひたすら繰り返しました。特に章末の練習問題は土地家屋調査士試験に必要なすべての要素が含まれており、この講座を学習すれば本試験問題に十分対応できると思います。

実践答練のご感想・ご利用方法

私は予備校の模試を受けることができなかったので、アガルートの実践答練(第1回~第3回)を模試に見立てて、本試験の2週間前の日曜日に第1回、1週間前の土曜に第2回、その翌日の日曜に第3回という日程で、実践答練を解きました。

答練は自宅で解くのですが、開始時間も本試験と合わせて13時に開始し、実戦答練を受ける日はなるべく本試験の日を想定して緊張感をもって臨むように心がけ、朝は何時に起きて朝食・昼食はどのタイミングで取るかなど、すべて本試験の現場を想定して過ごすようにしました。

このように実践答練を利用して、本試験の予行演習を3回行うことで、本試験当日も特に緊張感なく過ごすことができたと思います。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座は10月に入ってからようやく受講できたのですが、大変わかりやすかったです。法改正部分についてテーマごとに1ページにまとめられているのですが、改正前と改正後の対照表のような形で変更箇所は赤字で記載されていて、また改正の趣旨も載っているのでスムーズに改正後の内容で理解を進めることができました。

また、法改正により総合講義のテキストや択一式過去問解説講座の一部箇所も変更になるのですが、変更後のテキストページがダウンロードできるので、それを印刷して切り取り、そのままテキストに貼り直すことができます。本試験直前に法改正部分を見直すことができ、不安要素をなくすことができました。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

アガルートの教材は土地家屋調査士試験合格に必要な知識がコンパクトにまとめられており、勉強時間があまり取れない中でも何とかやり通すことができました。

中山先生と中里先生に対しては、感謝の思いでいっぱいです。本試験前のSNSやYou Tubeでの発信は、不安な思いの中、とても心強かったです。本当にありがとうございました。このアガルートでの経験を大事にして、今後もさらに精進していきたいと思います。