受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

土地家屋調査士を目指した理由は、将来への不安からです。僕は、現在、医療関係の仕事をしていますが、10年後、20年後の事を考えると、明るい業界ではなく、給与も上がる事もないので、他の業界にチャレンジしようと思い、そのためにこの資格を取ろうと思いました。また、数多ある資格のなかで土地家屋調査士を選んだ理由は、不動産に興味があったからです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

アガルートの講座を受講したきっかけは、講座の安さ、合格実績、ネットの評判です。僕は土地家屋調査士試験を勉強するにあたって、初めは独学で挑戦しようと思いましたが、市販の教材の少なさや、ネットにおける土地家屋調査士試験についての情報の少なさを加味して、予備校に頼ろうと思いました。また、アガルートは自分のペースで動画を見ることができるので、それも決め手になりました。

合格体験記・学習上の工夫

まず初めに、僕が使用した教材はアガルートの教科書と過去問のみです。

僕が勉強を開始した時期は受験のちょうど1年前の2022年の10月後半です。

まず初めに行った勉強は、民法・不動産登記法・土地家屋調査士法の講義を一通り見る事でした。そして、見終わったのが、2023年の1月の上旬です。この時期は、ダラダラ過ごしており、1日1時間ぐらいしか勉強していませんでした。そこから、択一の過去問を解き始めました。

そして、1周目が終わったのが3月の上旬でした。この期間の勉強時間は、1日平均1~2時間ぐらいでした。ただ、隙間時間に理解できなかった論点を講義の動画で見直ししていました。そこから、複素数と定規の使い方の動画を見始め、択一の2周目を開始しました。複素数と定規の使い方の動画を見終えたのが4月の上旬です。

そこから記述の過去問を解き始めました。記述を解くにあたって、最初は時間を意識せずに自分の頭で考え抜いてから、そこから解説の動画を見るようにしていました。この時期は平日は1~2時間、休日3~4時間勉強していました。そして、7月にある東京法経の答練を受けました。(唯一受けた他の予備校の答練)。この時点で、記述の過去問が1周目終わったのと、択一が2周目の半分ぐらいでした。答練の結果としては、択一12/20、土地5点、建物9点でした。この結果を受け、空いてる時間は全て勉強に当てようと思いました。

また、この時期から登記の申請雛形50例を手で覚えるくらい繰り返し解き、忘れやすいものは、部屋の壁に貼り毎日、見るようにしていました。その後は、本試験まで過去問を回していく状態で、通勤時間は、講義動画を聞き流していました。最終的には、択一を6周、記述を5周しました。ただ直近5年の記述は7周しました。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

アガルートの総合講義の動画は、非常に分かりやすく、一つ一つの動画が短く隙間時間にも見やすいものでした。また、中山先生の声も頭に残りやすく、教科書を思い出す際は、中山先生の映像が脳裏に浮かんできました。

僕の総合講義の利用方法は、分かりづらい論点や覚えられない論点が出てきた場合、該当する教科書の箇所を、白紙に書き写して、それを部屋の目に映る場所に張る事でした。僕自身、一度手で書いて置かないと覚えられないので、書いてそれを毎日見るようにして、覚えて行きました。

また、教科書は外出する際は、必ず持ち運ぶようにしていました。これは、ふと気になる論点を思い出したとき、すぐに復習できるようにするためです。また、教科書に振り返って、復習する際は、必ず前後の周辺知識も読むようにし、流れで覚えていくように意識しました。

また、中山先生のブログ内にある申請書例の練習用の書式をコピーし、繰り返し、書き写して行きました。

さらに、僕からのアドバイスとしては、講義の映像の方は、隙間時間に見るのをおすすめします。なぜなら、本試験まで何回も繰り返して見る事になるだろうし(特に総論)、机に座って、マジマジと見るより、ちょっとした時間にさくっと見る方が集中しやすいからです。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一式過去問講座の感想としては、非常に勉強しやすいです。平成17年からの過去問しか掲載されていないですが、それで充分合格レベルの知識は身につくと思います。またアガルートの解説動画は一問一問ごとに、まとめられ、飽きずにサクサクと見る事ができます。

僕の利用方法としては、解説動画で話された内容(重要な部分のみ)を、解答解説部分に書き写していました。そうする事で、解説動画を何回も見なくてすむように工夫しました。また、その問題に該当する教科書のページ数も一緒に記載する事で時間の短縮をはかりました。僕自身、4周目、5周目を回す段階は3、4日で終わるぐらいのペースになっていました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述式過去問講座の感想としては、とても素晴らしいの一言につきます。初めて試験を受ける者にとっては、記述が1番の難関ポイントになります。一体、どういう手順で解くのか、どの論点に着目すべきか、問題の意図は何なのかを、講義の動画で分かりやすく、端的に解説してくださっています。これだけでもアガルートを受講したかいがあったなと実感しました。

また、解説の教科書も非常に見やすくなっており、関数電卓の途中式も全て掲載されており、自分がどこで計算を間違えたのか、すぐに分かるように作られていました。僕自身の利用方法としては、2周目以降は、解説の教科書だけ利用していました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

定規の使い方講座の感想としては、非常に見やすくまとめられている印象でした。僕は、この試験を通して初めて、三角定規や三角スケールを使いました。そんな僕でさえ、この講義動画を見ると、ある程度の形になりました。この講義に関しては、特段難しい箇所もなく、ただただ見るだけ充分だと思います。

しかし、唯一手こずった箇所は、凹凸を含んでいる各階平面図を書くところです。この箇所は、中心距離から壁厚を足すのか引くのか、パッと見で判断しにくいからです。僕が工夫した点は、教科書のp44の図を、白紙に手書きをし、それをトイレに張っていました。そうすると覚えることができました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

[中山式]複素数計算の感想としては、とても画期的なものであると実感しました。僕自身、関数電卓の経験がほとんどないにも関わらず、この講義動画を見るおかげで、何不自由なく使いこなせるようになりました。この講義や教材の特徴は、関数電卓のボタンの意味や、計算の途中式や計算してる際のイメージ図が、きめ細かく掲載されていることです。

複素数計算は、初めの段階は教科書を何回も見返すことになりますが、その都度、この途中式やイメージ図のおかげで、すぐに思い出すことができ、また記憶の定着も早かったです。

また、この講義の1番の醍醐味は、交点計算だと思います。これは、理解するより丸暗記しなければならないものの、実際の問題を解く上で、必要不可欠なものになるので、今後勉強される方は、これをいち早くマスターすることをおすすめします。

実践答練のご感想・ご利用方法

アガルートの一発合格カリキュラムには、3回分の答練が付いてきます。これらを解いたのは9月に入ってからでした。利用したのも1回ずつだけでした。僕が、ここで意識したのはタイムマネジメントのみでした。この時期は、ある程度問題もこなせるようになっていたので、初見の問題を時間通りに、答案に落とし込めるかの時間配分をすごく意識しました。僕の場合、択一長くても35分、土地は65分、建物55分のペースで、択一、建物、土地の順番で解いて行き、感覚を掴んでいきました。また、分からない箇所が出てきたとしても、そこにこだわらず全体としての答案を仕上げる事を意識しました。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座に関しては、とても端的にまとめられており、分かりやすかったです。今回の法改正では、合筆登記の申請人で、持分の価格の過半数の者で申請する事ができるようになるなど、大きく変わった点がいくつかありましたが、今回の試験には、大きく影響しなっかたと思います。

ただ、法改正対策をしないまま本試験を受けるのは、不安を抱えたまま受験する事になり、精神上良くないので、今後、受験される方は、アガルートの法改正対策講座の映像を1周見て、それに関連する問題を何周かするだけで充分だと思います。また、法改正に時間を割くよりかは、既存の問題の理解を深める方が、重要だと思います。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

今回、一発で合格することができたのもアガルートの先生方のおかげです。特に印象に残っているのは、直前の8月のホームルームで、中里先生が『7月の東京法経の答練でたとえ0点を取っていたとしても僕は受かる気でいました。』という強い言葉です。この言葉のおかげで、自分を奮い立たすことができ、また直前期も追い込むことができました。

最後になりますが、この1年間勉強ばかりでしたが、とても充実したものになりました。本当にありがとうございました。