受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

大学卒業に伴い、土地家屋調査士試験の午前試験を免除される資格を偶然保有していたことや、土地家屋調査士という資格が独立開業を目指すことが出来るという点、そして中山先生からのアドバイスにより、元々この資格の存在すら知りませんでしたが、受験をすることに決めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

独学での挑戦は検討しておらず、またアガルート以外の予備校を検討することもありませんでした。

一発合格カリキュラムの担当講師が中山先生であったということもあり、アガルートの一発合格カリキュラムを即決しました。

合格体験記・学習上の工夫

試験日までのカウントダウンをつけたり、勉強スケジュールを立てたりしました。

スケジュールについては、本来の試験日は10月15日ですが、私は9月1日が自分自身の中での試験日だと思って計画を立てました。

残り(9月と10月前半)の1か月半は、何かがあった時にも対応できるように余裕を持たせておくようなイメージです。

猶予期間を設けることで試験直前期のメンタル面も安定しますし、仮に進捗が悪くなった場合にも対応できるのでおすすめかなと思います。

当時の勉強スケジュールとしては2023年1月から択一の勉強に入るつもりでいたのですが、いかんせん民法が最初の敵でした。

民法インプットの1周目にして理解メインの姿勢で向かってしまい、独自にノートをまとめてしまったり、理解できない部分に時間をかけすぎてしまったりと、かなりの時間を費やしてしまいました。

そのため、リアルな実績としては2月を過ぎてもずっと民法の1週目をインプット中でしたし、「3月末までに択一過去問を8割以上にする」という当初の計画はさておき、2月末まで不動産登記法と土地家屋調査士法のインプット期間となってしまいました。

計画は立てても必ずその通りに進むとは限らないので、その点で前述の猶予期間の存在は大切だと思います。

「4月からは記述式に入り、5月から7月までインプットに戻りつつ過去問演習、7月から本格的に2時間半の通し練習、8月全体で総まとめ、9月以降は最終確認」のようなスケジュールを組みましたが、もちろんこの通りには進みませんでしたし、何といっても私の最大の壁は「択一過去問15問の壁」でした。

何度繰り返し択一過去問を解いても15問を越えることがなく、理解しているつもりなのに14問または15問しか取れないという状況が2か月ぐらい続きました。

そんな7月末に、縁あってお話をさせていただいた令和4年合格の方の言葉がきっかけで、択一を18問以上取れるようになりました。

その方からは、具体的な勉強方法等を教えていただいたのではなく、ただひとこと「択一を完璧にすればこの試験は合格するよ」と教えていただいただけなのですが、試験に対する捉え方や姿勢が変わった気がします。

実際に私も本試験を受けてみての感想ですが、あの方がおっしゃる通りで、択一を完璧にすれば合格の可能性が見えてくると思いました。

【土地家屋調査士】総合講義のご感想・ご利用方法

総合講義については、アガルートの先生方もよくおっしゃっていますが、内容が理解できなくてもまずは一通り学習内容全体に目を通すことが大切だなと感じます。

私は先述の通り1週目の何もわからない状態で民法に時間をかけすぎてしまい、ノートまで作りはじめてしまった点で、最短ルートから逸れてしまったなと思いました。そのため、まずはわからなくても一通り最後まで学習内容に目を通すことが本当に大事です。

ただ、実際に受験勉強をしている身としては、その簡単でもあり意外と難しい事柄の重要さに気づくことが出来ない一面があると思います。私は定期カウンセリングをつけませんでしたが、自分が今どの位置にいるのかを客観視できるので、定期カウンセリングもとても有効な手段だと思います。

また、登記申請書例については50種類もあるので、中には簡単なものもあります。

私はそれに費やす時間がもったいないと感じたため、50種類を1周回してみて少しでも不明瞭な点や間違えた部分があった申請書例については、間違えた日付を記載しておきました。

複数回間違えたもののみをピックアップして繰り返し書き、ひととおりできたら再度50種類すべてを間違いなく書けるか確認するというサイクルを作っていました。

ちなみに申請書の枚数については、7月まで1日1〜3枚程度のペースでしたが、8月からの2ヶ月半は最低1日10枚書きました。

平日の5日間で計50枚、休日の2日間で今週あやふやだった申請書例をピックアップして計20枚、1週間で合計70枚を書きます。

山のように積もる申請書の束は、見ていてもどんどん楽しくなってくるので、電子ではなく紙に印刷して書いていました。もし参考になりましたら幸いです。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一式過去問については、ありがたいことに解説欄の文章とテキストの文章とがまるっきし同一であるため、直前期ではない時期(4月から6月)にかけて択一過去問の解説文の全問題について、その文章がテキストのどのページのどの部分に記載されているのかを予想しながら探し出すという作業of作業をしていました。

テキストの該当文章には、解説文に採用された回数分マーカーでマークをつけ、択一過去問の解説文の部分には、対応するテキストのページ数を記載しておきます。

この作業をすることで、択一過去問に取り組んで回答を間違えた際にもテキストに戻る時間が短縮されるので便利でした。

同じくテキストのインプットをしている際であっても重要な部分がひと目でわかります。完成まで時間はかかりますが、再掲されている解説文もありますし、再掲=重要とも考えられますので作業とはいえ勉強にもなります。もし時間が余っている方はやってみても良いかと思います。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述式問題を解くうえで、答案構成用紙を利用する方と利用しない方がいらっしゃると思います。

私は最初は答案構成用紙を全く使いませんでしたが、ある日なんとなく答案構成用紙を使って記述式問題を解いてみたところ、正答率が格段に上昇したので驚きました。

これまでは問題文のどのページに何を書き込んだのかが点在し情報の整理に時間がかかっていたのだと思いますが、答案構成用紙という1枚の紙にすべての情報を記載することで、どこに何が書いてあるのかわかるのでとても良かったです。

ちなみに私の答案構成用紙の使い方ですが、答案構成用紙を上中下の3段に区切って横線を引き、

1段目は左右で半分で区切って(左側多め)、左側に「対象土地」「所有者と申請人」「登記の目的」「添付書類」「登録免許税」の5つを記載します。区切った右側には、図面の左右で記載するものや、例年の注意事項にはないもの等を書きます。その右側の下には少しだけ余白を作って区切り線を引いておき、そこには境界標とその種類を記載します。

2段目も同様に左右で半分に区切り(右側多め)、左側には「座標値」「問題で答える必要のある解答欄スペース」を、併せて左側の下にも少しだけ余白を作っておき、私法上の境界と公法上の境界の相違をメモしたり、地積が曖昧だという備忘録や精度区分等の注意点を記載しておきます。右側には手書きの図を描きます。

3段目は自由に計算欄として使います。

このようにどこに何を記載するかという「枠」を事前に作っておくことで情報の位置がひと目でわかりますし、問題文の冊子に戻りページをめくって情報を探す必要もなく、時間の短縮につながります。

私は答案構成用紙を使い始めたことで記述式問題の解答スピードが格段に上がりました。もし参考になりましたら幸いです。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

一発合格カリキュラムのセット内容である三角定規の加工から使い方まで何から何まで説明があり、複素数計算の講座と同様、この試験の合格には不可欠な講座でした。三角定規にビニールテープを貼るなんてことを受験勉強前には想像もしていませんでしたが、この講座の通りに進めれば間違いがないです。

過去問演習をはじめてすぐの頃は、定規の組み合わせ(向き)がよくわからなくなり、何度かこの講座に戻って再確認をしていました。合格のためには重宝する講座だと思います。

また定規を使って作図をすることは意外と楽しく、あまり頭を使う必要もなかったので、択一の演習等に飽きたら本講座に取り組むというような気分転換の一つともなり良かったです。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

複素数計算については、初心者のどんな人でもマスターできるような構成となっており、この講座の存在も定規の講座と同じく合格必携です。

実際に私も関数電卓を触ったことがありませんでしたが、そもそもの電卓の設定方法まで丁寧な解説があったため、動画の通りについていけば良いという安心感があるのも良いです。

本講座の受講前は「複素数」というワードに少々構えていたのですが、実際に受講してみると想像よりも複素数要素が薄かったので、取り組みやすいと感じました。

本講義の受講時間も短いので、新定規の使い方講座と同様、民法と不動産登記法のインプットや択一演習に飽きた際に寄り道するように使いました。受験勉強には気分転換がとても大切だと感じます。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は本試験とは少々形態が異なるようで、「やらなくても良い」という噂や「答練病にはならないように」というお話をよく聞いており、取り組むかを迷いました。

ただ、試験当日は新しい問題が出題されるので、せっかくなので練習のためにも新しい問題に触れておこうと思い、1回目だけは取り組んでみました。

結果、皆さんがおっしゃる通りやらなくても良いなと感じました。自己採点の点数も芳しくなくむしろ悲惨だったので、改めて(もちろん先生と相談の上で)、時間も余裕もあり興味もある人だけ取り組むようなイメージで良いのかなと思います。私は答練の第2回と第3回は手付かずのままです。

法改正対策過去問解説講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座は時期的に最も遅くに公開される講座であり、かつ今までのインプット等で学んで頭に入れていた部分を塗り替えなければいけないという一面から、個人的には負荷が大きく感じた部分があります。

ただ、この講座を受講することで、今年度の法改正についての知識は完璧になりますので、受験勉強としては必要不可欠な講座です。

私はこの講座に取り組む時期が遅れてしまって少々後悔しているので、本講座については公開されたら真っ先に受講するべきだと考えます。

というのも、既存のテキストに法改正後のプリントをハサミで切り取って貼り付けるという作業に意外と時間がかかるためです。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

中山先生

小寺先生から「私の教え子にすごい人がいるんだあ!」というお話をよく聞いてはいたものの、小寺先生もその資格の名称を覚えられず、いつも話を聞くたびに何の資格なんだろうと興味を持ってはいました。

ある人物がきっかけで実際に土地家屋調査士について知りましたけれども、そもそも私が地理学科に入った理由が「現地研究という名の実地調査があるから」というもので、偶然にも土地家屋調査士の業務がそれに近しいということもあり、興味を持つことができ、かつ一発合格できて良かったです。

2024年1月末で、新卒入社で入ったジオテクノロジーズ株式会社(旧インクリメントP)を退職し、先月2月からは土地家屋調査士事務所で補助者をしています。やりがいがありとても楽しいです。

11月の無料受講相談の際にこの資格をお勧めしていただきありがとうございます。3年程度を目安に独立開業できるよう頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします。