受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

私は以前、他資格試験(司法試験)を受験し、挫折しました。そして新たな道へ進もうと決心し、いくつかの候補が浮かびました。税理士、社労士、会計士、司法書士…どれも難易度が高く、一朝一夕には合格することは困難です。
その際、「土地家屋調査士」という資格を思い出しました。土地家屋調査士の先生を招いて行った大学の講義でこう述べられていました。「法学部出身の調査士はあまりいない。なぜなら大変だから。だが、業界としてはそう言う人材を求めている。是非、調査士を目指してください」と。そして、気が付けば調査士事務所で補助者として働き始めてしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

アガルートを受講した理由は圧倒的合格率と1位合格者が指導しつつ1位合格者を排出するというネームバリューです。予備校を探す際、「土地家屋調査士、合格率」で検索しました。合格率は文句なしのトップ、しかも1発合格者も多数と非の打ち所の無い数値でした。その上、1位合格者も排出しており、資格試験でここまでの圧倒的数値を叩き出せることに驚きを隠せませんでした。普通の資格試験対策で、1位合格者が指導することがないし、その結果1位合格者が出ることもないからです。
ここで心配になるのが講師との相性です。相性が悪いとそれだけで動画を見る気が減退します。そこで中山先生の1発合格カリキュラムのガイダンスを見てみました。1発合格への緻密な分析と戦略が非常によく練られており、またしゃべり方も明瞭で非常に聴きやすく、疲れていても気分良く講義が受けられそうだと感じました。「中山先生について行けば、1発合格できるんじゃないか?」そう思わせてくれる良い動画でした。

合格体験記・学習上の工夫

私は、調査士事務所にて補助者として働きつつ受験しました。ですので、現在補助者として働きつつ、試験突破を考えている人には参考になるかと思います(通常の受験生、他業種の方はあまり参考にならないかも知れません)。
全体的なスケジュールとしては、9月に入社し、11月にアガルートを購入、12月末までに民法と不動産登記法(非区分建物まで)を終えました。1~3月は仕事が忙しく、実務的なインプット・アウトプット中心となり、試験対策が全くできませんでした。本腰を入れて試験対策を始めたのは、測量試補試験は4月頃、調査士試験は8月頃でした。なお、本腰を入れていた時期の勉強時間は平日6~7時間程(19時~26時)、土日祝は15~16時間程(8時~26時)です。
土地家屋調査士試験対策として、具体的には、11~12月に民法と非区分建物までの視聴を終え、その後8月頃から残り(区分建物と調査士法)のインプットを終わらせました。
そのまま分からないことも分からないままに、アウトプット(択一や記述対策)に入りました。講義は全て1.5~2倍速にて視聴しました。合計3か月ほどで講義の視聴は終わり、視聴自体の周回はしませんでした。
視聴を終え、択一式過去問の周回に入りました。過去問は最低でも3回連続で理由を含めて正解できるまで周回しました。これは、3回連続して理由付きで正解できれば、その問題は体得していると言えるからです。3回連続正解したらその問題を削除していき、最終的に残るのが5問以下くらいになるかと思います。後は残りの問題を択一ノートとして書き出しておき、直前に見返すだけです。
また、入浴中などの隙間時間は常にスマホでYouTubeの1日1問を流していました。スマホが弄りたくなったときや疲れたときは、高野先生に元気を貰い勉強に戻りました。

【測量士補】総合講義のご感想・ご利用方法

1講義の感想
基本的に、インプット講義を1周した後は、ひたすら過去問の周回をしました。1.5倍~2倍にしつつ2週間程で視聴を終えました。試験自体が過去問の周回で合格圏内に入ることのできる試験であるため、過去問を重視したテキストとなっています。というか、過去問を解けるようにするためのテキストといったところでしょうか。
この部分は理解、この部分は暗記、と言った形で指導するため、変に悩まず動画を視聴し、問題を消化、分からなければテキストを読み替えすの繰り返しで良いかと思います。
また、講義中にTS(トータルステーション)を持ち出して解説しているのを見て、未経験者にも分かるよう工夫し、本当に丁寧な講義だと感じました

2具体的対策
愚直に過去問を周回しました。算数・数学的要素も出てきますが、それほど難解ではないうえ、パターンさえ体得できれば問題ないです。変に苦手意識を持たず、さっさと周回した方が早いです。
身につくまでに10日間程かかりました。過去問は最低でも3回連続で正解できるまで周回しました。これは、3回連続して理由付きで正解できれば、その問題は体得していると言えるからです。3回連続したらその問題を削除していき、測量試補は最終的に0問になるまで周回しました。

【測量士補】3時間で押さえる計算問題のご感想・ご利用方法

非常に有用な講座でした。特に数学的な問題に抵抗がある人ほど早めにこの問題の周回をおすすめします。この問題が全部解ければ測量士補試験は間違いなく合格します。
これも3回ルールを適用し、最低でも3回連続で正解できるまで周回しました。少し不安があったため、そのような問題は5回連続正解するまで周回しました。最終的には0問になるまで周回しました。
これらの問題は実務的な面からも、非常に有用な講座だと感じました。これらの計算は、測量を行った結果としてPC内の計算ソフトで行われています。その実際の中身がどのような物かを知ることで、調査士となった後も当然の前提として問われるような基礎的な内容を身につけられていると感じます。

【測量士補】3時間で押さえる文章問題のご感想・ご利用方法

過去問をある程度周回した後だったため、試験直前の復習用として使用しました。結果として非常に有用だったと思います。
問題自体が分野別に整理されているため、自分がどの分野への理解がどの程度足りていないのかが一目瞭然と判別できました。理解が足りていなかった分野の問題はことごとく間違っており、直前で当該分野のテキスト・過去問を再復習できました。こちらも5回正解するまでやりましたが、試験を終えた今も、内容としての理解が甘い部分も多いと感じています。ただただ暗記した(してしまった)のみで、理解はしていなかったと今でも感じています。
その結果、本試験では新問らしき2問のミスで合格することができました。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

文句の付けようのない素晴らしい講義でした。1.5倍~2倍にして民法を視聴し、その後、不動産登記法と調査士法の講座を視聴しました。期間は3か月ほどかかったかと思います。
視聴した後は、択一式や記述式の過去問に手を付けつつ、教科書記載の申請書の記載例を周回ししました。申請書のひな形はアガルートのひな形をコピーし、ガンガン消化しました。この際、周辺知識もいれつつ周回することで、網羅的な理解が進み、合格への大きな一歩となりました
最低5回以上は周回しましたが、結果として完璧にするところまでは至りませんでした。細かい接続詞(に・を・から)や言葉の順序(建物の種類・構造変更なのか、構造変更・種類なのか等)が完璧に身についていなかったと思います。
完璧にしなければ思いながらも、できずに本試験を迎えた結果、試験中に、順序がどっちだったかといった悩みとなって現れることとなりました。自らの不安は大体、当日になって当たる物です。もっと周回をこなすべきでした。
なお、教科書は実務でも非常に重宝しております。最新の通達や記載方法にも触れられており、最終的にはボロボロになった表紙をガムテープで補強して使用しておりました。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

【土地家屋調査士】合格総合講義のテキストに次いで2番目に周回したのがこのテキストです。前提として、講座に付属する動画自体は全く視聴しませんでした。働いており時間が限られた中で、合格を目指すためには、過去問自体を理解する(周回する)ことの方が重要だと感じたからです。
また、過去問とテキストを周回して周辺知識も含め理解できるのであれば不必要だと感じました。時間があるのであれば、当然1回は解説を聴いた方が良いかと思います。
最低、3回連続で、理由込みで正解するまで周回し、最低3回、最高12回解いていました。12回の問題は最終的には理解ではなく、暗記で試験に向かいました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

こちらは、択一式過去問解説講座とは真逆で1周しかしていません。正確には時間に余裕が無く1周しかできませんでした(本来であれば3周する予定でした)。
その原因は時間的見積もりの甘さでした。想定より座標計算と製図能力を向上させることに時間がかかったため、記述式過去問の周回の1問1問に時間をかけすぎてしまったことにあります。
想定した使い方としては、座標計算と製図、申請書を記載するという、軽めの答案構成までやってから解説を視聴し、1問当たり2時間程度で終わらせる予定でした。解説も1.5~2倍で視聴しましたが、結果として、1問当たり5~6時間以上かかった問題が出てきました。その原因は、計算が遅い、製図が遅い、申請書への理解が甘いことした。特に古い過去問は計算が複雑かつ問題自体も難しいため、余計時間がかかりました。自分の見積もりの2~3倍の時間がかかると思って予定を立てた方が良いです。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

私が合格するために鬼門となったのは、座標計算と手での製図、そして実務上やらない登記の申請書でした。常にパソコンで計算されたデータを図面化するため、時間内に問題が解き終わらないのです。
この結果、私が合格するために必要となる要素は3つ、①早く正確な複素数計算、②座標のプロットと製図、③普段やらない登記の申請書の習得と判断しました。
この状況の中で、この講座は②対策として非常に有効でした。講座時間は短いものの、この講座内容は習得までに非常に時間がかかります。
また、このテクニックは実務で図面が無く、現地でパソコンも使えないときに、さっと製図するときに使っています。何気に調査士として一生使うかもしれないなと感じています。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

先にも述べましたが、鬼門となる要素である①早く正確な複素数計算、②座標のプロットと製図、③普段やらない登記の申請書の習得のうちの①対策に非常に有用な講座でした。
特に、最後の練習問題が秀逸でした。この問題を5回ほど解き、ある程度身につけるだけで、複素数計算のあらかたを身につけることができます
まずは、これをある程度こなせるレベルになってから記述式過去問を進めることをおすすめします。でなければ私のように1問あたり5時間以上もかけつつ悶々と電卓を叩いて首をかしげることになると思います。
なお、これは受験後に知ったことですが、他の予備校は複素数計算以外の計算方法も使うようで、複素数計算以外では働きながらの勉強時間では到底間に合わなかったと思いました。まさに合格への極みだと今となっては思います。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は、時間を計測することなく2回分を消化し、3回目は消化しきれませんでした。択一はある程度きちんと解きましたが、記述は答案構成をするのみで済ませました。また、その他の模試も受けていません。
その理由として、まず答練にまで手を回す時間が無かったというのがあります。さらに、(今年の問題は特に顕著でしたが)重視すべきは本心権の幹となる過去問であり、枝葉である練習問題ではないからだと思っているからです。もちろん、答練で何点取れるかを実際に計測しつつ解いてみて、実力を判断することは非常に有用だと思います。ですが、できなかったからといって落ち込む必要は無いですし、所詮答練の問題ですので完璧にする必要もありません。そう言う意味で答練はあくまで練習問題だと割り切って使いました。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

直前(前日)にホテルで視聴しました。こちらの1.5倍にて視聴しました。法改正に伴う出そうなポイントを抑えた非常に有用な講座でした。結果として出ませんでしたが、来年には出てきてもおかしくない内容であったと感じています。
受験中は、法改正への対応ができているか不安になる際がままあります。そんな中、その不安を払拭し、ある意味自信へと変えてくれたため、心理的な安心面で有用な講座だったと感じています。
ただ、出るかもしれないというぐらいの心づもりで見ておくのがよいと思います。改正されてばかりの論点ですので、深いことは聞かれないとも思います。さわり程度を理解し、深入りしすぎないよう注意するのが良いかと思います。