合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

前職では民間企業に所属していたのですが、転勤で働き方が合わなくなり、転職を決意しました。一方、転職を決意したものの、一般的な転職市場では、希望する地域(地方)において、年齢・専門分野から希望する仕事につくことは厳しい状況であり、そこでいわゆる難関資格といわれる国家資格取得に興味をもちました。
業界は違うもののこれまでの経験から、現場で仕事をすることが好きであり、また少しですが測量経験もあり、測量士補の資格を所持していたことから、内業・外業バランスのとれた土地家屋調査士という職業に興味をもちました。
そして詳しく調べていくうちに、調査士という仕事が自分に合っており、今後一生をかけて挑戦することができる職業だと直感し、受験を決意しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

アガルートアカデミーを受講しようと思ったきっかけは、中山講師です。サンプル講義を拝聴し、内容がすっと入ってきたことで「これはわかりやすい!」と思いました。
また、受講相談で他校の良いところも教えていただき、商売気のあまりないところも好感し、即受講を決意しました。

合格体験記・学習上の工夫

私が勉強を開始したのは10月の下旬からです。合計の勉強時間は目安の合計1,000時間を超える、1,100時間でした。私は合格するには、最低でも1,000時間勉強しなければ、勝負にならないと当初から思っており、常に勉強時間を意識していました。
講義で中山講師がおっしゃっていますが、調査士試験は理解が大切なので、暗記しろと言われたところ以外は、講義のときから理解することに集中しました。そのため若干、講義インプットに時間を要しました。
次にセオリー通り、択一式過去問にとりかかり、8割程度正解できるようになった3月から、記述式過去問解説講座に入りました。いずれも意識したのは、やはり問題背景の理解です。これも中山講師のおっしゃっている枝葉と幹のイメージで、幹の部分をしっかり身に着けようと常に意識しました。
その後は、問題を解くことはできるが、時間がかかるといった課題がでてきましたが、カウンセリング等でそのトレーニング方法を伝授いただき、だいぶ改善しました。しかしこの課題は試験当日まで、私を悩ませることになりました。
試験中はとにかく今までやってきたことを信じて、いつも通りを心掛けました。試験終了直後は、あまりの疲労感にすぐには帰路につけませんでした。それだけ燃焼したのだと思います。帰路電車の中で既に択一式問題の解答速報が出はじめており、択一式問題は比較的正解していたことに安堵したものの、記述式問題にかける時間が不足し、全て確実に検討しきれなかったこともあり、微妙な気持ちで帰宅したことを覚えています。
それでも1年間の勉強や試験当日においても、絶対に合格するという気持ちを強くもち続けたことが、勝因だったと今は思います。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

【土地家屋調査士】合格総合講義は、民法、不動産登記法、土地家屋調査士法の順番で使用しました。講義全体にいえることですが、アガルートの講義は、1コマの時間が短く、単位ごとに講義を受けることができ、学習がとてもしやすかった印象です。分からない部分を再度受講するにも、探す時間の短縮につながりました。チャプターごとに番号があるので、私の場合はテキストにチャプター番号を小さく記入するようにしていました。
民法については、法律初学者であったこともあり、まずはあまり面白くないな、、、といった感じから入ってしまいました。そこで、一般書籍を読んだりし、身近に感じるよう努めました。そして、過去問に入ってからも、何度も理解しづらい部分の講義を視聴していました。
不動産登記法に入ってからは、学習が楽しくなり進捗ペースがあがりました。中山講師も楽しそうに講義されていたので、それに引き込まれるように、理解が進みました。50題の申請書例については、合格するために必要な最低限の例題と捉え、試験まで各10周は学習しました。私の場合は、なかなか覚えるのが大変だったので、例題・解答をコピーしたうえで、ノートに貼り付け、持ち歩くようにしていました。また、ポイントをチェックペンでマークし、カラーシートで隠すことでブラインド化して何度もアウトプットできるよう工夫しました。
全体として講義のテンポがよく、視聴スピードも細かく調整できるため、サクッと理解でき、とても分かりやすかったです。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一式過去問は、解く問題の数に濃淡はあるものの、試験まで毎日学習しました。
5周目くらいまでは、各年度の問題ごとに、エクセルにて〇×表を作成し、管理していました。これは次周時に、同じ問題を間違えていないか、もしくは前周時に正解していたのに間違えているのは理解が薄いところ、といったふうに自分の弱点を把握するためです。
学習については、講師の方々がおっしゃっているように、全肢を完全に理解し、テキスト解説は必ずよみ、自分で理由付けができるようにしていました。また問題によってはテキストに戻り、周辺知識について深く潜ることも意識していました。
中山講師もおっしゃっていますが、択一式問題で高得点をとることが安定的に合格する方法だと思い、択一式過去問の学習時間を一番長くおこないました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述式問題の範囲は、択一式問題の範囲内の一部であり、記述式問題に入った当初は解くのに時間がかかっても、中山講師の解答の流れを理解することに努めました。
とはいえ、平成17年から平成24年の土地問題においては、当初は大変苦労し、果たしてこのままで合格できるのか不安に思うこともありました。そこでアドバイスどおり、まずは近年の土地問題を中心に、解答の流れを身に着け、そののち平成初期の問題にとりかかるようにしました。
最終的には、50分前後で全年度完答できるようになりましたが、本試験で初見問題を完答するのは難しいかもしれないと考え、自分の分かる部分は確実に正解し部分点を獲得することを心掛け、時間が足りなかった場合はどこで確実に得点するのかを想定し、本試験に臨みました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

図面を実際に書いてみるまでは、作図について不安な気持ちもありましたが、丁寧に基本から講義いただき、基本を身につけ比較的うまく書くことができるようになりました。
さらに、定規を使いやすくするための工夫や、おすすめの筆記用具など、教えていただくことで作図時間の短縮につながりました。筆記用具については、選定の沼にはまらないように、との警告もあり、あまり深入りしないように意識しました。とはいえ、ペンについては色々試すのも楽しかったので、気分転換も兼ねて、何種類が所持し、使いやすいペンを最終的に選んで使いました。
またテキストにおいては、定規の置き方までが記載されており、最初はどの向きにおけばいいのかわからなかったので、何度もテキストを確認しながら練習しました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

関数電卓は学生時代に使ったことがあったので抵抗はありませんでした。ただもちろんですが、複素数モードでの使用はしたことがなく、使いこなせるのか、不安はありました。
講義では、まずはモードの変更のような、基礎から解説されており、解説動画を真似しながらついていきました。テキストと解説講義で十分に使い方を理解できました。使い方が理解できれば、あとはスピードだけなので、とにかく使って慣れるように意識しました。
講義の中で、計算時間の短縮のためには、複素数を使いこなすことが最重要とのことだったので、自宅の壁に計算方法を記した紙を貼り付けたりして、忘れないように心掛けていました。また電卓の打ち間違いを時々していたので、本試験ではそれがないよう、特に注意していました。
本試験においては、座標計算、面積計算を短時間で間違えることなく得点でき、複素数計算の効果を発揮できました。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練については、第4~6回分を追加購入し、合計6回分を利用しました。実践答練は5月ごろから使用し、逆算して9月中旬にはすべて解き終わるよう逆算して計画的におこないました。
本試験ではまったく見たこともない新問を解くことになるので、本試験当日を意識し、答練の実施は狭い机をあえて使用し、時刻もできる限り本試験に合わせておこないました。
当初は、正解率や点数を気にしていましたが、カウンセリング等でそれに一喜一憂しても意味がないことや、効果的な利用方法などを教えていただき、過去問同様、すべて正解できるよう、何度も周回を重ねました。
初見問題は、例えば難易度が高くなくても時間がかかること、少なくとも自分にはその傾向があることを知ることができたのは、良いトレーニングでした。
ただし、試験直前期は、過去問のみを周回することに集中しました。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

『法改正対策』過去問解説講座については、令和4年度調査士試験における改正ポイントが、多くはなかったので、まず2回ほど動画視聴し、改正された問題の過去問を修正し、あとは通常どおり解くことに使用しました。また試験直前に、念のためもう1度改正ポイントの確認をおこないました。
法改正について、試験に関係する部分があるという情報は入ってきており、気になってはいたものの、条文を読んでもどのような点を確認すれば良いのか、そしてそれが試験において重要な部分に入るのか、入らないのか、その判断が難しいと思っていました。
そのような中、法改正対策についてリリースしていただけたので、余計なことを心配することなく、本流の勉強に集中することができて助かりました。

定期カウンセリングのご感想・ご利用方法

定期カウンセリングは、調査士試験に合格した講師の方々と直接話せる貴重な機会です。私は本格的な資格試験の勉強が初めてだったので、勉強の仕方を中心に相談させていただきました。
勉強開始直後は、その進捗と民法中心に分からないことへの質問もしていました。また実践答練などの効果的な使い方も聞けて良かったと思います。
また後半から試験直前期は、Facebook質問に起こしにくい技術的なアドバイスに加え、合格できるか不安な心理状態にもなっていたため、調査士試験当日に気を付けておくべきことなど、細かいことを聞いたりしていました。よって心理面においても利用して良かったと思っています。

カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等

中山先生、中里先生、高野先生
この度は、大変お世話になりました。1年での試験合格を目標にしたものの、本当に合格できるのか、不安な面もありました。しかしどんな時でも合格できる、と先生方は前向きに背中をおしてくれました。教えていただいた勉強内容を、いわれたとおりに実行し、その結果合格することができました。
この場を借りて、お礼申し上げます。