合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

私が土地家屋調査士という職業の存在を知ったのは、市役所での固定資産税業務がきっかけでした。
固定資産税は、各市町村の土地、家屋、償却資産にかかる地方税であり、原則、その所有者である登記名義人に納税義務が発生します。私は、当時、市役所に勤務し、土地に関する業務に携わっておりました。具体的には、課税客体となる土地の登記情報および現況を課税内容に反映するという事務を行っておりました。
そんな中で、そもそもこの登記情報は、誰が作っているのだろう。そんな疑問を持ち、税通知用登記申請書を見た時に、そこに記載されていたのが土地家屋調査士さんの名前でした。それが、土地家屋調査士との初めての出会いでした。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

「仕事をしながら、確実に土地家屋調査士の資格を取得したい。」それを実現するためには、いかに効率的に学習を進められるかを考え、通信講座を活用することを決めました。そして、最初に体験してみたのがアガルートの通信講座でした。
この講座は、体験講座とは思えないほどのボリュームで、講義を見ているうちにいつの間にか中山先生の授業に引き込まれている自分がいました。体験講座終盤には、もっと続きが見たい、という思いが強くなり、体験が終了する前に、本契約をしていました。そのおかげで、体験講座から期間が空くことなく、一連の流れで学習を進められることができました。
また、同封のパンフレットには、「アガルートアカデミーの合理的なカリキュラム設計合格まで一直線」とういページが掲載されており、試験までのスケジュールがイメージしやすくなっていたことにも惹かれました。そのページは、試験を受けるまで机の横の壁にいつも見えるように貼っていて、合格までの期間と自分の学習習熟度をいつも比較することができました。

合格体験記・学習上の工夫

市役所での仕事の傍ら、私がアガルートのダブル合格カリキュラムをスタートしたのは、令和3年の8月頃でした。私は、その二年前に、宅地建物取引士の資格を取得したばかりでしたので、民法はおさらい程度で土地家屋調査士法を重点的に学びました。仕事との関わりも大きいため、仕事時間においても調査士の知識が必要となる場面がありましたので、効率よく学習が進められました。
令和4年2月頃には、全ての講座を一周受講し、その後2、3か月かけて、二周目の受講と択一式過去問を進めました。その時には、これから公務員として広く浅く社会に貢献することよりも、より専門性の高い土地家屋調査士になりたいという気持ちが強くなり、市役所を退職し、令和4年4月から測量会社を併設する土地家屋調査士事務所に補助者として入所しました。これが本気でこの資格を取りに行くという覚悟となりました。この当時、択一問題は15/20程度は正解できる水準に達していましたが、記述の対策は一切行っておらず、講座の登記申請書例をひたすら理解し、暗記することに徹しておりました。
市役所から調査士事務所に移って、より仕事時間が学習時間と重なるようになりました。しかし、現場仕事が多くなったのも事実、現場から帰ってデータ整理をして帰宅するのが22時になることもしばしばありました。そのため、平日の学習時間は1日1時間程度できたら充分、土日にはその分を挽回するために1日7時間程度学習時間を設けました。
学習に使用したものは、アガルートの教材のみ。しかも、ほとんどがテキストのみで、過去問はあまり解きませんでした。いや、解く時間と体力が令和4年の夏はありませんでした。1日2リットルもの水分補給をしないと倒れてしまうような現場仕事の後に、勉強することはできませんでした。試験まであと4か月を切った7月、ようやく記述式の過去問に手をつけ始めました。当初、1番古い平成17年度から過去問を解いてみるのですが、解けるのはせいぜい最初の1.2問、絶望的な結果が待ち受けておりました。
そこで、勉強のスタイルを見直すことにしました。まず、圧倒的に学習時間が少ないこと、そして、それをなかなか増やすことができないことを自覚しました。そして、今までは深く理解することを念頭において学習を進めてきましたが、ここからは点数を取るための学習に切り替えることにしました。つまり、難しい問題や頻出の少ない項目については捨てて、テキストに忠実に頻出傾向の高い内容についての理解を深めました。
具体的には、平成17年度から直近の過去問まで全てを解けるようになるのではなく、直近の過去問のみを解けるような対策をしました。それは、直近の過去問の傾向が令和4年度の試験に反映されると考えたからです。そのおかげで、時間配分や計算方法について確実に的を絞ったシミュレーションをして本番に挑むことができました。
そして試験を実際受けてみた感想としては、「今まで学習してきたことについてはしっかり解くことができた」、そんな感触でした。
結果的に、受かるか微妙な手応えでしたが、なんとか合格ラインを2点上回ることができました。これもアガルートのテキストや過去問演習講座を信じて、他の予備校や参考書に浮気せず、的を絞って効率的に学習したことがこのような結果をもたらしたのだと思います。
試験に受かったからといって、実務ができるわけではなく、まだまだ学ぶことが多い土地家屋調査士業界。これからがむしろスタートだと思って、引き続き楽しみながら経験を積み、勉強を続けていきますので、受験生の皆さんも楽しんで学習をしてほしいと思います。

【測量士補】総合講義のご感想・ご利用方法

測量士補の試験は、例年、類似した問題が出題されていることが講義の初めに明確に説明されており、どのような学習方法をすれば良いが、スタート時点でハッキリしていたことがとても良かったです。
だからといって、過去問をひたすら解くというような雑な講義ではなく、測量に関する学習事項が体系的にかつ、初学者でも分かりやすい内容でテキストにまとめられていたので、一読すればほとんど理解できるような形となっておりました。
また、講座が細かい単位でユニット化されていたので、もう一度受講したい時、計算方法の解説などテキストを一読すれば理解できたものについては、飛ばして受講するなど分野ごとに取捨選択をしながら学習することができ、とても効率的でした。
測量士補の試験勉強については、2月くらいから土地家屋調査士の勉強の息抜きとして、受講を開始しました。そして1か月ほどで受講を終了し、残りの1か月で2週目の受講を終わらせました。そして、最後の数週間で過去問題集を一気に解いて、本番に臨むことができました。
土地家屋調査士試験については、過去問とテキスト学習の反復練習でしたが、測量士補試験については、テキスト→過去問という一つの流れで短期間に要点把握をすることができました。

【測量士補】3時間で押さえる計算問題のご感想・ご利用方法

「3時間で押さえる計算問題」については、実際には3時間で押さえるというよりも、数日かけて過去問の傾向を理解しながら問題を解きました。
測量士補試験は、過去問をいかに解けるようになるかが最大のポイントであるため、出題範囲のうち軸となる部分を強固に固め、枝葉の部分となる若干の問題の差異を理解することを体系的に行うことができました。
試験前の2週間から、この問題集を取り組み、苦手な部分については、解法を理解し、すらすら解けるようになるまで2回、3回と演習を重ねました。
問題が解けた場合にはテキストに丸印を、不正解だった場合には×印をつけることで、復習の際に自分がどれが得意でどれが苦手であるかが明確に分かるようにして置いたことは、復習する上でかなり効率の良い方法となりました。

【測量士補】3時間で押さえる文章問題のご感想・ご利用方法

「3時間で押さえる文章問題」は、その名のとおり、ほぼ3時間で学習を終えるような形で受講いたしました。具体的には、試験の前日と前々日に、1周ずつ講義を受講しました。本講義を受ける前には既にテキストを2、3周して熟読しておりましたので、本講義は最終チェックをするためのツールとして役立ちました。
さらに、1周目よりも2周目の方が理解度・受講スピードも上がっておりましたので、苦手分野に時間をかけることができ、かつ全体の所要時間も短く押さえることができました。実際、1周目は4時間程度、2周目は2時間程度で受講しました。
測量士補試験対策については、いかに短い時間内で確実に対策をするかが、土地家屋調査士試験とダブル合格するには必要不可欠なことですので、この授業形式はそれを叶えることができるものであり、土地家屋調査士の学習を怠らずに学習を進めることができました。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

土地家屋調査士試験へ向けた学習を進めるにあたって、使用した教材はアガルートのテキストのみでした。そして、このテキストの50の登記申請書例を通して学習を進めていくというスタイルは、記述試験、択一試験を網羅し、後に実務で行う登記申請を明確にイメージすることができるとても良い教材でした。
また、民法に比べて、土地家屋調査士法は手続法であるので、内容の理解が深まり、それが定着するまで何度も受講を繰り返しました。全部で、5周くらい受講しました。
私が、令和4年10月の試験日に向けて学習を始めたのは、令和3年の8月からでした。1周目の受講を終えたのはその翌年の2月で、その後から倍速以上のスピードで復習を何度もしました。
また、再受講とは別に登記申請書例の理解と暗記を継続して行いました。アガルートのテキストには、中山先生が講義中に解説した事項をメモしたり、過去問や他のページに関連した事項がある場合にはそのリンク先などをテキストの余白にメモしたりして、辞書として活用できるようなオリジナルのテキストを作り上げました。
このテキストには、多くの情報が詰まっていたので、まずそれを理解すること、そして理解したもの同士を紐づけて理解の幅を広げることに専念することができました。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一過去問題集については、3周ほど反復して学習を行いました。【土地家屋調査士】合格総合講義の授業を一周学習した後に、まずは2、3年分問題を解き、間違えたところを理解するという作業を行いました。
そうすることで択一式過去問の大まかな頻出分野や傾向が分かってきたので、それを踏まえて再度、【土地家屋調査士】合格総合講義の受講をしました。そして、そのあとに再び択一式過去問を解いていき徐々に完成度を高めていきました。
また、本問題集は分野別ではなく、年度ごとに編成されているものであったため、試験本番の時間をイメージして演習に取り組むことができました。そのおかげで、他予備校の模擬試験など受けることがなくても、自分にとっては毎回の演習がかなり刺激的なもので、大きな経験値となりました。
これについても、テキストと紐付けることで、テキストと本問題集の2冊があれば、択一問題は完成できるという効率の良い学習が実現できました。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

本試験で1番苦戦したのが記述式試験対策でした。結論からいえば、記述式過去問を全て理解するのではなく、近年の傾向を掴み、基礎的な事項を確実に押さえるために本講座は利用しました。
記述式の試験対策は、十分な時間を確保することができませんでしたので、短期間でいかに効率よく点数をとるかに専念しました。
基本的には、問題を解き、テキストの解説を熟読して学習を進めていきました。その中で、解説を読んでも不明な点がある場合には解説講座を受講して理解を深めました。自分の受講したい箇所を選択することができるのが映像授業の良いところだと感じました。全ての過去問を解く時間は確保できなかったので、直近5年間に割り切って完璧に理解を深めたことが功を奏しました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

この講義なくしては、土地家屋調査士試験の合格はなかったと思います。土地家屋調査士特有の作図という行為について、定規の使い方という講座があることに初めは驚きました。
しかし、過去問を解く中で、その重要性をひしひしと感じ、この授業で基本的な使い方を理解することができたため、正確にかつスピーディに作図することを短期間で習得することができました。
正直、実務ではペンと定規を使って作図することはほとんどないため、本試験を合格するためだけに試験4か月くらい前から詰め込み式で体に馴染ませました。
本試験では作図時間が短縮されることで、内容を吟味する時間や見直しの時間を確保することができ、時間内に余裕をもって解答することができました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

この講座は、理論的な解説ではなく、問題を解くという目的に特化したものであって、土地家屋調査士試験を時間内に正確に解くためには必要不可欠なものでした。電卓のどのボタンを押せば計算することができるか、その電卓が使いこなせていなかった私にとっては、本当に有難い授業でした。
基本的には、受講回数は1回。その後は、その計算方法がスムーズに電卓で再現できるようになるまで、ひたすら電卓を叩いて復習を続けました。私が特に苦戦した分野は、交点計算でした。複雑な計算方法、数式を暗記するにはかなりの反復練習を要しましたが、それを身につけた時にはそれまでの何倍以上の力を得た気分になりました。試験まであと4か月となる6月頃から、記述試験対策と並行して、短期間で集中的に学習することができました。

実践答練のご感想・ご利用方法

本資格試験に向けた学習においては、過去問以外に実践的な演習は何もしていませんでした。やはり過去問に勝るものはないという意識があるものの、この実践答案は、自分の立ち位置を把握するためのツールとして位置付けておりました。
そのため、試験本番の1か月半ほど前から10日に1回くらいのペースで解いていき、その時点での理解度の確認と復習すべき箇所の洗い出しに役立てました。実践答案を受けた後に十分な復習の時間を設けてから、再度、実践答案にトライするというサイクルで学習を進めました。
試験直前にはあまり出番はありませんでしたが、初見の記述式問題と択一式問題に触れる貴重な模擬試験を3回という多くも少なくもない丁度良い回数こなすことができたことはさらに合格までの距離を縮めました。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

普段の生活で、法律の改正情報を把握することは非常に困難であることから、本講義があることで手軽に改正情報を把握することができました。また、通常講座で学習した内容にうまく適合する形で追加情報、修正情報がまとめてあったため、既に学習した改正前の情報を無駄にせず、更新する形で知識をスムーズにアップデートすることができました。今年度は民法改正が主な内容でしたが、それに伴う予想問題等も記載してあり、調査士試験への影響についてもイメージすることができました。
本講座については、試験直前よりもやや早い段階で学習を進め、時間に余裕をもって知識の再構築を図りました。そうすることで、試験直前期には、インプット作業を一切行わずに、アウトプットの演習に力を注ぐことができました。

カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等

仕事と両立しながら、本資格試験を突破するには、映像型であり、かつ要点がまとまっている少ない教材を駆使するアガルートの本講座は自分にとても合っておりました。
ユニットごとに分かれている講義スタイルも隙間時間を有効に使うことができて役立った他、ピンポイントの復習ができて効率がとても良かったです。ありがとうございました。