合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

仕事で調査士の先生にお世話になることが多く、境界立ち合いや過去の登記記録の探索を御一緒にさせていただく中で、「もし興味があれば調査士試験、受けてみたら?向いていると思うよ。」と仰って頂くことがありました。

・元々法を扱う業務をしており、興味自体はあったこと
・専門職として働いていける知識と技術が欲しかったこと

といった諸々の事情が重なり、一丁受けてみるかということで土地家屋調査士試験を受験することにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

調査士受験の前年度に、午前試験免除のための測量士補試験を独学で受け合格しており、土地家屋調査士試験も当初は独学で挑む予定でした。ただ、調査士試験の勉強を始めた12月末ごろにインターネットで見つけたお勧めテキストを何冊か買って読んでみたところ、

・インプットしなければいけない情報量が非常に多い
→要点を絞った上で効率的にインプットする必要がある。闇雲に基本書の知識を頭からローラーで記憶していては到底問題演習まで間に合わない
・計算や図面作成といった筆記でも知識技能習得に時間を要する
→市販の土地家屋調査士試験対策の本では、そのポイントのフォローが弱く、試験本番で太刀打ちできない可能性が非常に高い

ということを感じたため1週間で独学は断念。資格試験の予備校を使うことに切り替えました。幾つか調査士試験の予備校を調べていく中で重要視したポイントは、

・通いのスクーリングが不要でオンラインで容易に受講が完結できる
・書籍テキストが読みやすい(A5版程度の大きさ)
・受講料(手の届きやすい価格かどうか)

の3点です。そうした点でアガルートさんが非常にマッチしており、尚且つ全額返金も受けられればアドバンテージが非常に高いと感じたため、アガルートの講座で試験に挑むことにしました。

合格体験記・学習上の工夫

私が調査士試験を勉強し始めたのが12月末で、Twitterで調査士試験の勉強状況をツイートしている方々に比べるとスタートが遅かったため、1月〜4月下旬は不動産登記法、民法、調査士法の順で講義動画を見て択一式過去問の問題集を解くということに注力しました。動画が1本15〜20分程度で倍速機能が付いていたのが非常に良かったです。1.5倍速で1日10本、行きと帰りの時間中に見ることを繰り返しました。
5月のゴールデンウィークに入り、筆記試験の勉強を始めたところ、やはり最初は解けず、

・問題を読んでも解き方に全く結びつかない
・その問題の論点要点がわからない
・計算の手順が途中で何をやっているかわからなくなる

というポイントでつまずいていたため、

・通勤時間に筆記の問題集の解説部分を読み、解法を理解するというところにまずは注力する
・帰宅後、家でその問題を解いてみる
・計算の際には全て式を書く(めんどくさくても)

ということを意識して取り組みました。即効性はありませんが役だった気がします。
申請書の書き方の勉強は基礎として

・テキストに載っている50パターンをまずは見ながら書く
・それを問題文を見てA4白紙に書けるようになるまで繰り返す

ということをしていました。(何度も繰り返し一から書いていましたが、アガルートさんのメルマガで流れてきた「赤ペンで書いて赤シートで隠して覚える」という方法の方が非常に効率的だと思います。爆速で申請書を書けるようにはなりましたが。)
残り3か月の7月に入り、直前の予想問題を解いてみましたが、択一式もわからない択が多く、筆記の方も「筆界特定とは…」といった定義を答える問題でつまずきました。そこで定義の再修得を心がけてノートを一冊買い、「土地の地目とは何か」や「地積更生登記とは」といった定義(効果)と要件を細かくまとめて覚えることを行いました。これが効果があり、自分が弱点だと思ったポイントを意識して要点まとめしているので作業を行うことにより集中的に覚えられることから知識の抜けもれ埋めに非常に役立ちました。
超直前期の9月上旬からは中里先生の単科講座を購入し、重要論点の再修得を実施。また、初学者向けのパッケージだと前半3回分の予想問題しか入っていないことに気づいたので後半分も購入してそれも解けるようにしました。最終的に択一式の問題集は15周程度、筆記の問題集は各年度5回ずつ、予想問題も各回3回は解いたと思います。勉強時間も最終的に1000時間超になりました。
試験本番は余裕を持って解くことができ、択一は満点、筆記は42.5点と高得点を取ることができました。
Facebookで講師の先生方が質問に答えてくださったり、受講生同士の交流?のようなものがあったそうですが、私はその機能を知らなかったため使いませんでした。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

最初に見た時にこの動画の量を全部見なければならんのか…と戦慄を覚えました。不動産登記法だけで10本×50近いセクションはすごいボリュームだと思います。受講を始めると、動画は1本あたり15〜20分程度で倍速視聴可能でブラウザで全て完結するといった非常に受講しやすい視聴環境でサクサク見ることができました。1.5倍速で1日10本を心がけると習慣化もしやすいのでオススメです。量があることに面食らうかもしれませんが、それだけ丁寧に解説が行われていることの証拠だと思いますので見れば見るだけ力がつくと思って視聴してください。音声ファイルのダウンロードができることにも驚きました。どんな環境でも受講できるようにという執念を感じます。
不動産登記法は申請書記載例が登記ごとに細やかに解説されていたので、非常にわかりやすかったです。特に区分建物の部分については内容が込み入っているところ、記載例と丁寧な解説によって理解が進みました。
掲載されている50の記載例を全部書けるようにするというだけでも相当に力がつくと思いますので、【土地家屋調査士】合格総合講義の不動産登記法について各論に入ったら、動画視聴→申請書記載例を書くの繰り返しをまずはやってみるとよいと思います。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

講義を見たら解くという形ではなく、年度ごとにわかれているので不動産登記法、民法、土地家屋調査士法の講義動画を全て見終わったタイミングで使い始めました。
問題の裏ページに各選択肢の論点が端的に書かれているため、通常の問題演習ローラー時に理解定着が怪しい論点の復習に大いに役立ちました。年度ごと収録のためメリハリもつけやすく、会社の昼休みの残り30分で2年度分解くという習慣が容易に定着しました。回数がこなしやすい構造になっていて使いやすかったです。
問題集を何度も解いていると問題そのものと解答を覚えてしまって意味が薄くなるという話を読んだことがありますが、結局重要なことはその論点がどのような効果を生むか、どのような趣旨があるかということをきちんと定着できているかどうかだと思うので、なぜその選択肢が正しいのか誤っているのかを空で言えるくらいまでは問題演習を回し続けた方がよいと思います。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

解説が非常に丁寧です。ただ、最初は知識ゼロの状態で解き始めても「一体何を言っているんだ…?」状態がずっと続き、モチベーションを保つことが難しくなるかもしれないので、最初は解けなくて仕方がないとは思っていた方がよいです。
まずは書いてあることを理解できるように、その問題で聞かれていることは何か、答えなければいけないことは何か(申請人や申請書に記載しなければならない事項)を端的にメモが書けるようにすることを第一目標にするとよいと思います。(記述式過去問の講義動画で読み取り方はすごく丁寧に解説されていました。)
申請書記載例は演習ごとに書くのはもちろんですが、記載例を赤ペンで書いたものを作り赤シートで暗記するようにすると効率的に申請書の書き方を覚えられると思います。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

図面を書く知識ゼロで始めたため、縮尺云々や線の引き方など一切わからない中、中山先生の定規の使い方講座は非常にわかりやすい内容で解説されており、三角定規一組の使い方がすぐに理解できました。
筆記の問題演習をやっていると、線を早く正しく引く手順が疎かになり、我流で結局時間もかかるという悪循環に一時陥ったため、作図でうまくいかない時に立ち返ってくる講座が定規の使い方講座でした。
作図に使う道具一式の紹介もあり、何を買えばいいかもわからなかったのでここで便利なツールが一気に知れたのは楽でした。三角定規にビニールテープを貼ると使いやすいという話も最初は「そんなに便利かなぁ」とは思っていましたが、いざ定規を多用するようになると裏表を間違いかけることを防止できたため役立ちました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

高校生の時以来に三角関数を使うことになり、高校数学も得意というわけではなかったので自信がない状態でしたが、[中山式]複素数計算の講座は電卓は何を買えばよいのかから始まり、複素数モードの設定方法、関数電卓の操作方法という基礎知識を本当に丁寧に解説してくださっていたので初学者でも安心できました。
交点計算や基準点測量、トラバース調整といった計算は癖があり、最初は戸惑うかも知れませんが数をこなせば覚えます。こればっかりは問題演習をどれだけ積むかだと思います。
[中山式]複素数計算の講座では、電卓のどのキーを入力して作業していくのかと言ったプロセスが細やかに示されているので、実際に演習する際に最初は計算式を全部記載して作業の仕様書を組み立ててから電卓に打刻することを癖にしておくと時間短縮のために式の記載を省略するようになっても、頭の中で計算プロセスが明確になっているのでミスを防ぐことができます。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練の内容が非常にレベルが高く、最初に取り掛かった時には全く太刀打ちができませんでした。
ただ、解説講義の動画で択一の論点もわかりやすく解説されており、講義テキストに掲載されていない内容もカバーされていたため、わからなかったところのモヤモヤを解決し、ロジックに納得した上で知識定着を図ることができました。
筆記試験の実践答練も非常に難易度が高くコアな内容でした。なかなか骨の折れる演習でしたが、「このレベルの問題が解けるようになれば試験本番でも余裕を持って太刀打ちできるはず」と信じて何とか試験時間内に図面作成まで問題なく収められるレベルまで演習を重ねました。実践的な試験対策能力をつけるという観点では非常に優れた教材だったと思います。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられたことを受けた講義内容でした。既存の民法解説のテキストのどこがどう変わったかが解説され、試験対策的にはどのあたりを意識しておけばよいか、中山先生的にはどういった形で出題されるかの予想を非常に短い時間の講義動画でお示しいただきました。
民法改正による民法単独の観点ではなく、関連して土地家屋調査士法ではどう変わったのかという観点から学べたのが試験対策で非常に有効だったと思っております。民法改正が他の法に与える影響の大きさを考える機会になりました。
過去問を例にこの問題が今まではこうだったけど、改正後はこう変わるので試験で論点として出てくる場合にはこういう書き振りで出てくるという解説がすごくわかりやすかったです。

カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等

中山先生が「徹底した基礎固めを」と繰り返しおっしゃっておられたので、発展的な知識の習得よりも過去問を活用した基礎固めを徹底しました。 その結果として択一満点という結果に繋がったのだと思います。非常にわかりやすい講義内容やテキストでスピーディーに知識習得ができるのはアガルートの講座の大きな強みだと思いました。