合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

営業職として勤務する中、前職が現場よりの仕事だったこともあり着々と内業もいいけどたまには現場に出る仕事がしたいなと思うようになりました。しかしながら、現場に出る職に転職…といっても年齢や収入面のこともあり厳しいのかなと思っていました。
そんな中、仕事の関係で測量と登記を専門とする土地家屋調査士という仕事を知り、その仕事内容と収入、独占業務ありの専門士業という点にひかれて、「これなら向いているのではないか?」と土地家屋調査士を目指すこととなりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

私は地方在住のため、通学して講義を受けるということが不可能な環境にあり、通信教育を行っている予備校を検討しました。その上でアガルートを選んだ理由はおおよそ3点。
まず一つ目にサンプル動画のわかりやすさです。他校の受講動画もみましたが分かりやすさが圧倒的だと思います。PDFのカラーテキストに書き込みを行いながら講義を行うため、テキストを追いながら内容を把握するのが非常に楽。そして動画で見たテキスト自体もカラーで見やすく綺麗に整理されておりとても使いやすいものでした。
二つ目の理由が、新しいタイプ…といっていいのかは分かりませんがFacebookの質問やどこから見ても大丈夫な動画等、通信講座の痒い所に手が届き、年々変化する社会と試験に即応するべく色々と新しい試みをされているなと感じた点です。実際受講してみて最初の決め手となった動画以上にFacebookの質問はありがたかったですね。
三つ目がお値段。他校と比べて大変お安かったのです。

合格体験記・学習上の工夫

コロナの影響で令和3年度は測量士補の試験がずれたこともあって、令和3年度の士補を受かってから、令和4年度の本試験の勉強を始めました。この士補の勉強の際に自分の勉強における吸収の良いやり方である、「兎に角手を動かして問題を解く」、「時間で区切らずタスクで区切る」、「帰宅後から夕食前までが一番時間当たりの勉強の効率が良い」、「紙はケチらない」、この4つを早い段階で確認できたことが大きかったと思います。


<スケジュール>
10月 開始民法、不登法、調査士法の3カリキュラムを見始める
1月 択一の過去問開始、平日1日2年分、休日1日3年分
4月 書式の勉強を開始、以後平日は択一1年分と作図以外の書式1~2問、
   休日は作図含めた通しでの過去問1年分+択一1年分
7月 以降は上記に加え、弱点である登記申請書の書き方について行う。

だいたいこのような感じです。決めていたのは、「時間は決めずに終わるまでやる」。そして、「仮に仕事で忙しくても最低択一1年分は何があってもこなす」、これを絶対としていました。
受講して分かったのは動画を見る…という時間が一番辛いということ。分かりやすい動画ではあったのですが、問題を解いて手を動かすということができずモチベーションが駄々下がり。私自身は動画というその時間そのペースで見なければならないものがとてつもなく苦手だということでした。動画に引かれて受講したのに動画を見る行為そのものが合わないという結果に。結局過去問解説等は含めず純粋に民法、不登法、調査士法を一通り見るだけで3か月近く費やしました。なので、動画を使った学習はその3カリキュラム+定規の使い方と複素数計算以外はすっぱり諦めテキストベースでの学習に切り替えました。
択一については中山先生か中里先生がどこかで言っていた、「全ての過去問の全肢が理解できれば、合格に必要な点数はとれる」「選択肢の正誤ではなく、なぜそれが間違っていて、正しいのかを理解することが重要」(うろ覚えですが大体こんなニュアンスだったと思います。)という言葉でした。択一は五肢すべて何故その答えなのか、これがはっきり言えるようになるまでひたすら回しました。テキストと動画を見て分からなければFacebookで質問。これを繰り返します。本試験ではこれで理解が進んでいたおかげで消去法との組み合わせで択一は15分程度で全問解答ができました。
後は特に重点的にやっていたのは弱点である登記申請書の書き方、これを補うため毎日サイコロを振って総合講義テキストの50の登記申請書例から2つ選んで、何もみずにその日その申請書がかけるようになるまで何枚でも書き続けるというのをやっていました。頭で覚えるのではなく、手と体で書くべき場所に書くべき物がかけるようになるまで繰り返しです。
試験という緊張した時間で初見の問題で頭が煮えているであろう時に普段通り書くことができるようにするには数をこなして体と手に叩き込むのが私の中ではベストでした。総合講義テキストの50の申請書例をまるっと覚えてしまえばあとはその応用で申請書はどうにかなるとも思っていました。
それ以外の工夫としては時間を計ってやる通しの過去問や答練以外の時は申請書の各文字数を省略し数をこなしやすいようにしていました。申請書例でいえば添付書類が代理権限証書、建物図面、各階平面図、登記識別情報、印鑑証明書、抵当権消滅承諾書ならば、代、建、各、登、印、抵消といった具合に。他の項目も登記原因や代位原因、変化した欄などはちゃんと書きますが転写で良いものは書くべき場所に〇をつけるだけにして省略したりと。
まとめると、自分に合った学習方法で択一は全肢がわかるようになるまで丹念に潰し、頭で覚えるのはもちろんですが、体に覚え込ませることができるポイントは頭ではなく体で覚える。これが私の工夫だったのではないかな、と思います。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

前述しましたが、動画は解説PDFのカラーテキストに書き込みを行いながら講義を行うため、テキストを追いながら内容を把握するのが非常に楽、かつ分かりやすかったです。
他校だと板書であったり、物理的にテキストを映しながらの動画ため、画質…と言うか画面に映るテキストの鮮明さがアガルートには劣ったり、あるいは手書きであるため文字が読みづらかったり、板書をする講師の背がジャマだったりといろいろありましたが、動画の内容にストレスとなるものがありませんでした。最も動画そのものを見る行為が苦手だったので一回通しで見た後はテキスト中心でやっていましたが…。
個人的には動画を一回通して見て、何となく内容を把握した後は、テキストの方が分かりやすかったです。見返すのはテキストを読んで分からないときだけ。特に便利だったのは表と彼方此方にちりばめられたイラストや図でしたね。脳内でイメージがしやすく頭に画像の形でよく残りました。
正直なところ受講のきっかけとなった動画ではなく、テキストとFacebookの質問、この2つが実際に受講してアガルートの講座で最も良いポイントであった。そのように考えています。特にFacebook、投稿はいつでもできるので疑問に思ったらすぐ質問を投げられて、翌日ぐらいには回答が出るスピード感、それから他の受講生の質問と回答が見られるという点。
勉強中にだれてしまった時に、気分転換にFacebookのログをザーッと流し読みしたりすれば発見がありましたし、或いは疑問が生じた時に検索をかけると疑問に思ったことを他の受講生がすでに質問してすでに回答があったり、或いは横からその回答に追加で質問ができたりと、疑問が疑問のまま悩むことがありませんでした。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

テキストは非常に分かりやすかったです。前述の通り動画は苦手でしたので、動画は解説を読んで、テキストを読んでどうしても分からないところだけ見るようにしていました。
なので、動画の視聴率は3%ぐらいだったと思います。逆に言えば、ほぼほぼテキストだけで合格できるほどテキストの「でき」が良いと言えるでしょう。
テキストで良かったのが題と解説が同じ見開きに存在しないため、答えを確認せずに自力で考えやすいようにできていること。そしてページ設定巻末の索引ですね。
これが分野別に分かれていたので索引をコピーして全肢分かったところはマーカーでラインを引いていく、これを繰り返していくと苦手な分野が浮き彫りにされてきて、そこを集中的に潰すことができる。これは効率的でした。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

こちらも例のごとく例によって、令和2年と元年ぐらいしか動画を見ていません。
もはや丹精込めて撮られた動画をほぼ無視聴ということで、中山先生から怒られてもしょうがないと思っています。
大体その2年の解説で大まかな解き方というか流れを把握した後はテキストベースです。とりあえず、一遍解いてみて、間違えた個所はテキストを読みながら考えを巡らせきちんと自分でなぜそうなるのかの答えを導き出すというスタイルでやっていました。そのほうが頭に残るし、理解も深まったのでそのようにしていました。座標値1点1点の計算の過程が乗っているため、自分の計算のどこで間違えたかが追いやすく、どこでどう間違えたかのが一目瞭然でした。やはりこちらもテキストが良くできています。基本的に疑問点のほとんどはテキストを読めば何とかなります

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

こちらは全動画を視聴しました。基本的な作図の手順が綺麗に分かります
個人的に1~2ミリ線がズレていても作図で減点はされないといった精度に関する情報があったのが助かります。上記の精度情報があったので座標値のプロットで、0.01単位で座標値のプロットを行わず0.1単位でのプロットを行うことによって時間を短縮したりしていました。(本当はこんなやり方はよくないのかもしれませんが…)ペンの種類や、「直線は三角スケールで引く」とあったところを小学校で使うような薄い三角定規で引いたり、座標値を出した後、結線する前に点間距離を出して下書きしておいたりだとか。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

こちらは全動画を視聴しました。通常の計算方法は一度も行わずそれらの勉強もせず複素数のみですべての計算を行いました。一応通常でどうやって座標値を求めるか、の理屈自体は分かっているため大幅な時間短縮になるだろうなというのが最初の印象でした。
実際にやってみて試験を受けた感想は…これがなかったら多分合格できてないですね私。細かく利点を言えば計算の手数が減る、弾いては時間短縮と打ち間違い等の計算ミスが減るというのも大きな利点ですが、もう一つの利点としてメモリを駆使して、決まった式にストアした座標値を叩き込むだけというシンプルさが、脳や思考のリソースの確保につながるかと思いました。本試験の記述をやっていると脳が煮えます。煮えた脳で細かい計算を行わずに済み、問題文の読み解きに思考回せるというあたりが隠れた?利点であったのではないかと思います。

実践答練のご感想・ご利用方法

非常によくできています。特に難易度が絶妙で感覚としては難易度的には本試験よりちょっとだけ上?ぐらいでしょうか。練習は本番のごとく、本番は練習のごとくとはよく言いますが、本番と同レベルだとちょっと不安だけど、本番とかけ離れた高難易度の問題をやっても意味はありませんし、実際に意味はほとんどありませんでした。
というのも正直なところ同じ問題ばかり回すので不安になって、他校の模試や答練も受けてみたりはしましたが…過去問を十分回した上でそれらをやってみると、アレ?こんな問題本試験で出てこないのでは?という直感が頭をよぎりました。私は令和3年問題を初見の状態で解いて実力試しを行うため8月頭まで温存しており、それを解いた時と、本試験を受けてみた結論としてはどうもその直感は正しかったと思っています。そんな中少しだけ本試験と比べて少しだけ高難易度でありこれを問題なく解けたなら大丈夫と思える自信につながり、きちんと内容も本試験で出てくる論点であるこの答練は素晴らしかったです。
過去問回しているとアレ?これだけで演習大丈夫?と不安になりますが、過去問と前半答練3回に追加の後半答練3回の計6回。問題演習はこれだけで大丈夫です。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

動画は一回流し見をしましたが、もっとも法改正については個人的な興味でアガルートではない別の媒体で既に学習しており、確認程度にとどまりました。とは言え、一応過去問との比較はしっかり行いましたが。
法改正対策こそしていたものの、本試験では幸いにも?出ることがありませんでしたのでほっとしていたのを覚えています。

カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等

中山先生の作ったテキストは私の受験においてこの上なく役立ちました!
中里先生、高野先生、Facebookの質問ありがとうございました。それがなければ私は多分合格できておりません。
大変お世話になりました。