合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

人生100年時代と言われ、今後、ますます長く働き続ける必要がある中で、現在のキャリアに拘泥せず、将来の備えとして資格を取ってみようと思いました。

調べるうちに、土地家屋調査士の仕事は、①不動産取引に欠かせない独占業務があり、②隣地とのやりとりなど将来的にも機械化されにくい性質を持ち、③若年層の会員が少なく若手にもチャンスがあることがわかり、目指すようになりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

アガルートでの受講を決めたのは、次の理由です。

1つ目は、通信特化型の授業であることです。

地方在住のため通信スタイルの受験指導校を探していました。

他の受験指導校のサンプル動画も見比べましたが、中には通学講座の録画を流しているところもあり、多くの時間が板書に割かれていたり、それゆえに1つの講座が長くなっていたりしました。それに対し、アガルートの授業は板書の時間がなく、1つの講義が短くまとめられており、また講座音声のダウンロードもできるので、理解できなかった箇所だけを何度も再学習しやすい形になっており、繰り返し講義を視聴したい自分の学習スタイルに合っていると思いました。

2つ目は、必要十分な学習カリキュラムです。

受講開始前、中山先生のブログや過去の合格者の体験記を読んだりする中で、「難問奇問まで幅広くキャッチするのではなく、本当に大事な基礎をしっかり押さえておけば応用が効き、ひいては合格に必要な力が十分身に付く」という考え方がカリキュラムの根底にあると思い、そのスタイルも自分に合っていると感じました。

最後に、魅力的な価格と合格特典です。

他社と比べて圧倒的にリーズナブルです。加えて、合格した場合には全額返金などの特典がついているため、長期に及ぶ調査士試験のモチベーション維持にも有効だろうと思いました。

合格体験記・学習上の工夫

おおまかに、以下の流れで学習を進めてきました。

①各単元の講義終了後、分野別に択一の過去問演習

復習シートを利用し、なぜその答えが導かれるのかを意識しながら過去問を解いていました。

必要に応じて何度も講義を見返したり、講義ノートも作っていました。

②年度別に択一の過去問演習

問題ごとの正否だけでなく、肢ごとの正否を見て、9割以上解けるようになってから記述に入りました。

③記述の過去問演習

記述の問題は、①実態把握、②複素数計算、③申請書例、④作図から成り立っているので、各年度でどこが出来てどこが出来なかったかを把握し、繰り返し過去問を解く中で省略して問題ないようなところは省略することで、苦手部分に焦点を当てて学習していました。

④総復習

年度別に通しで過去問を解き、理解が曖昧なところは講義を見返したりしていました。

直前期は、間違えた問題だけを繰り返し解いていました。

学習上での工夫は、以下2点に注力していました。

・復習シート

択一の過去問演習では、「なぜそのような答えになるのか、その根拠は何か」を意識して学習する必要があります。一つの問題にじっくり取り組み、深く理解するために復習シートを利用していました。

・登記申請書例

毎回書いている時間がもったいないと思い、最初に赤ペンで申請書例を50題書き写しておき、それを赤いシートで隠しながら暗で音読するようにしていました。

資格試験自体が初めてで、異業種のため実務経験もなしという状態からの学習でした。

途中、中だるみしつつ、一度だけ受けた7月の全国模試の結果も悲惨なもの(択一12問、土地7点、建物2点)でしたが、最終的に測量士補、土地家屋調査士の午前試験・午後試験に合格することができました。

【土地家屋調査士】入門総合講義のご感想・ご利用方法

合格に必要十分な内容がコンパクトにまとめられていますので、私は、アガルートのカリキュラム外のテキストは何も使用していませんでした。

入門総合講義は、学習開始から試験直前期までの間ずっと、疑問が生じた際に真っ先に参照することになるものですし、何度も見返すことになると思いますので、必要に応じて講義音声をダウンロードしておくことをお勧めします(私は、部分的に7〜8回見返したりしていましたし、区分建物に至っては音声のみも含めれば15回ほど聴きました)。

利用方法としては、まず全体をざっと2倍速で流し見し、これから学習するものにはどれくらいのボリュームがあり、どんなことを内容としており、どのような流れで講義が進んでいくのかを把握します。その後、好きな速度(私は1.5倍速)でじっくりと内容理解に努めます。各単元の終了後、学んだ知識の理解度・定着度を測るため、該当範囲の択一過去問を解いていました(私は末尾の索引を使って分野別に解きました)。

そして、年度別に択一の過去問を解く時も、記述の過去問に入ってからも、疑問が生じた時には該当範囲の講義を再度視聴し、そこで得た知識は、単元別に作っていた講義ノートに書き加えていました。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

入門総合講義の各単元終了後、学んだ知識の理解度を測るため、該当範囲の択一過去問を分野別に解いていました。

その際、「なぜその答えになるのか、その根拠は何か」を一肢ごとに考えるため、中山先生のブログに掲載されている復習シートを使っていました。特に学習初期は過去問に全く歯が立たないため、正解か否かのみを判断し、量を求めてしまいがちですが、この復習シートのおかげで、一問一問にじっくり腰を据えて取り組めるようになり、過去問の行間や、その問題が意図しているところまで深く考えられるので、結果として暗記に頼らない理解重視の学習ができたと感じています。

その後、年度別に択一の過去問を解き、肢別の正答率が9割を超えるまで繰り返しました

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

作図の方法は「新・定規の使い方講座」に、座標計算など関数電卓での計算方法は「[中山式]複素数計算」にまとめられているため、記述式過去問解析講座では主に、長文読解による実態把握にフォーカスを当てています。

私のこの講座の利用方法ですが、まず最初に1年分だけ、先に講座を見て解法(読む順番や注意すべきポイント)を把握しておき、その後、得た解法をもとに実際の過去問で自力で答えを導き出してから、該当年度の講座を見るようにしていました。やはり記述の問題は貴重ですし、繰り返すうちに論点も覚えてしまうので、いかに初見で解き切れるかを大事にすべきだと感じました。

記述の問題は、国語力・理解力を問われるというよりは、癖のある長文をいかにわかりやすく切り分けて読み解き、細かな論点をこぼさないかが重要だと思いますので、早いうちに自分の型(私は中山先生の型をそのまま拝借しました)を固められると良いと思います。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

当初独学も考えていましたが、作図方法が書籍やネット上でもほとんど見当たらなかったので途方に暮れてしまい、結局独学での学習は早々に諦めてしまいました。この講座だけでも、アガルートの土地家屋調査士講座は非常に有益だと思います。

新・定規の使い方講座では、記述問題で作図することになる図面の種類とそれぞれの記載事項を把握した後、実際に講師が鉛筆とペン、定規を持ってゼロから作図する様子を見られます。実際に真似をして作図した後は、その通りの手順で作図すれば、どんな過去問でも対応できるようになっていますので、早めのうちにどんどん作図し、定規やペンを手に馴染ませ、身体が覚えてしまったという状態にできれば理想だと思います。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

[中山式]複素数計算講座では、関数電卓のセットアップから、基本的な計算問題を経て、最後に集大成的な問題を扱っています。

複素数計算も、作図と同様、いかに早く身体に馴染ませ、悩むことなく計算していけるかが重要だと思いますので、なるべく早い段階で一度講座を視聴し、実際に電卓を叩いてみることをお勧めします。

本試験では、予想より択一に手間取ったり、記述の長文内容が頭に入ってこなかったりと、貴重な時間がより一層、本当に一分一秒でも惜しくなります。通常の計算では一つずつ計算していくところを、複素数計算ではx座標とy座標をまとめて計算していくことで圧倒的にスピードアップできます。はじめは慣れないかもしれませんが、限られた時間の中で勝負をしていくために必須の武器だと思いますので、ぜひ習得されると良いと思います。