合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

大学の法学部在学中に、いくつかの種類の士業の先生の講義があり、その中で調査士の先生がかっこよかったからです。

土地家屋調査士自体そこで初めて知りましたが、法律の試験なのに数学の知識も必要。実務では中の業務もあれば外仕事もある、なかなかにユニークな資格だなと感じました。大学では紛争解決学を学んでいましたから、法律の知識を持って境界紛争を解決する筆界特定制度にも興味を持ちました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

1年目は他校の講座を取っていました。しかし基礎講座の理解が追い付かないまま、答練がはじまってしまい、まったく解けずに途中で挫折しました。

特に課題だったのが計算です。通常の方法で解いていましたが計算方法がひらめかず、時間も全く足りませんでした。そんなときYOUTUBEで複素数の紹介動画を見てアガルートの受講を決めました

合格体験記・学習上の工夫

正しい学習方法、自分に合ったスケジュールを組むことをお勧めします。私はそれを失敗して1年目を無駄にしました。

中山先生のブログに調査士試験の過去問の解き方が載っています。また勉強に対する考察も幹と枝葉に分けて解説されていますからそれを読んで、その通りに勉強すれば合格に近づくと思います。私は月1カウンセリングは取っていませんでしたが、これを取るともっと楽だっただろうなと少し後悔しています。

私は過去問重視です。①過去問の内容をほぼ完ぺきに理解する②時間をはかり、早く正確に解く練習をするという順番が効果的かと思います。はじめは択一だけ、書式だけでもいいと思いますが、なれてきたら1年分通して解くのをお勧めします。

私は働いていなかったため1日7~8時間勉強していました。メニューとしては過去問1年分を通して解き、答え合わせです。また通して解いたものとは別に、択一で苦手な箇所を1日1年度分(20問の中で苦手な箇所をあらかじめチェックしておきます)、数学が苦手ということもあり、土地の数学問題集を別途購入して1日1問、合わせてひな形対策講座を1日1問から2問程度日課にしていました。

調査士試験はわかるまでが時間がかかって苦しかったですが、パターンが読めると楽しくなってきます。計算、作図、択一毎日解くと慣れてくると思いますので頑張ってください。また一人で勉強するのが苦しい時もあるでしょう。

しかしアガルートにはFBで何回も質問ができます。私も中里先生に申し訳ないくらい答えていただきました。このときほかの受験生の質問も見られますから皆さんが間違えやすい箇所の確認はもちろん、一人だけで取り組んでいるという感覚はFBを通じてなくなるはずです。月一カウンセリングでも乗り越えられると思います。

土地家屋調査士 演習総合講義のご感想・ご利用方法

勉強1年目は他社の入門講義を受けていました。アガルートは2年目からの利用です。ですから私は一通り登記法、民法の学習を終えたうえでの利用でしたが、コンパクトにまとまっていて知識を整理するのに役立ちました。中山先生は声量もテンポもよく聞きやすいです。

民法は全体像についてわかりやすい講義とテキストで理解が深まりました。項目ごとのまとめが表になっているものも多く、知識が整理しやすいです。例えば制限行為能力制度では未成年者、成年被後見人、被保佐人、被補助人についての代理権・同意権・追認権・取消権が一覧で確認できます。民法は比較して覚えるものも多いのでごちゃごちゃになりやすいのですが、表にまとめられているのは助かります。

また今では笑い話ですが1年目に他校の動画とテキストで学んでいたとき、なぜか担保物権を債権と勘違いして覚えてしまっていました。これは動画で解説のないテキスト部分を読み飛ばしていたことから起きた勘違いです。中山先生の民法動画で間違えに気づき、正しい知識を身に着けることができました。そのまま合格していたらと思うとゾッとします。また講義は改正があるとそれに合わせて解説動画も出るので、2年目、3年目の受験生にとってもうれしいところです。

書式ひな形対策講座のご感想・ご利用方法

記述対策におすすめの講座です。テキストも薄く持ち運びできますしチャプターが短いので何度も復習しやすい作りになっています。

タイミングは総合講義を終えた後に利用しました。記述の大問、小問を解くにはマイナーな登記も含めまんべんなく覚えることが大事ですがそれに最適です。ひな形の講座内容について一通り理解が深まったら、日課として1日1,2問をノルマに解いていました。中山先生のブログにひな形用の練習用紙が土地や建物の種類ごとにあるので、それを印刷して解いていました。ある程度慣れた段階で50問をランダムにして解いていました。建物、区分建物はパターンが多く、時間が経つと忘れやすいので繰り返し解くのがいいです。

私は紙に書いていましたが、時間がない場合はさらっと読んだりスマホをうまく利用したりしてスキマ時間で毎日継続するといいと思います。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

ボールペン、シャーペンなどの道具の選び方から、三角定規を組み合わせて線を引く動作まで丁寧に解説されており、早く正確な図面作成の方法が理解できます。道具の加工方法の紹介もあり、そこまでするのかとびっくりします。

図面の書き方はやはり実際に手を動かして紙に書くという動画を見ないとわかりません。本だけでは絶対に無理です。ですからこの動画をみて初めて具体的な作図のイメージが持てました。下書き、清書、消しゴムの使い方etc…。調査士試験は時間との勝負ですから小さな積み重ねも大切になってきます。また(単位:m)や境界標の種類の書き方など細かいところまでわかるのも良いです。

私はこの動画と合わせて中里先生の記述式過去問実演講座も受けていました。やり方は先生により少し異なりますが、年度別に作図の過程がすべて確認できるので勉強になります。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

[中山式] 複素数計算で土地書式への苦手意識がなくなりました。それほど素晴らしい講座です。私がアガルートを受講するきっかけになった講座でもあります。

私は1年目は複素数を使用していませんでした。いくら時間をかけても土地の問題を解き切るイメージが持てませんでした。記述は問題文を読んで法律の知識を使い登記申請書を書く、電卓で計算する、図面を三角定規を使って書く、多くの要素がありすぎてゴールが見えない状況でした。

しかし複素数の電卓操作をマスターすることで書式の問題が解けそうだという希望が見えてきました。数学が苦手な方は全員受けたほうが良いと思います。かなりおすすめします。数学の知識も大切ですが電卓操作が調査士試験を突破するには必須だからです。電卓操作を早くするにはやはり毎日電卓をたたくのがいいと思います。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

全問5肢すべて解説されています。ですから過去問の解説書で理解したつもりでも、実際は誤って理解していた、なんてことが動画で確認できることがあります。1問ごとにチャプターが分かれているため苦手なものだけ繰り返し見られるのも楽です。

択一は調査士試験の得点源ですから一番繰り返し動画を見たと思います。択一テキストについては私は1年目の他校のものを継続して使用していました。分厚く解説の量も多かったですが2年目から代えるのも大変かなと思いそのまま使い続けました。また択一は特に力を入れていたこともあり、肢ごとに解答の根拠となる条文をすべて六法で調べる、関連する基本書のページを解説ページにすべて書き込むということをしていました。

2回目からは択一の解説のページからすぐにテキストのページに飛べるので復習に便利です。しかしありえないぐらい時間がかかるのでお勧めはしません。このように択一問題とテキストを行ったり来たりすることでテキストの内容も理解は深まります。

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

記述って長文過ぎて最初は面食らうと思います。どうやって解いていけばいいのかと。やみくもに取り掛かっても時間ばかりかかってしまいます。しかしこの講座は年度別に問題文の読み方を解説していますから具体的にわかります。また前文や注意書きから何を読み取らなければいけないのかなど書式を解く上で共通するコツもわかるようになります。試験にはA4の答案構成用紙が配られますがその使い方なども参考になるでしょう。このように記述式解説講座は解説書の文字だけだとどうしても理解できない解き方の順番を理解するのに最適です。登記法の知識はもちろん必要なのですが、登記申請書や各種図面を完成させるうえでどの順番が早く正確にできるのかを考えるのも大事なことです。

記述は慣れが必要です。慣れるために1番早い方法が計算、図面作成含め毎日続けることです。とはいえ毎日1問解くのは慣れるまで大変ですから、要素ごとにばらばらにして負担にならないように工夫するのもいいと思います。計算問題を用意して30分、登記申請ひな形をひな形講座から1問10分のように。

個人的には平成16年度以前の過去問も他社のテキストを利用して解いていました。余力や時間があれば取り組んでもいいかもしれません。

実践答練のご感想・ご利用方法

答練についてですが、過去問をほぼ完璧に理解してから取り組むと効果があります。例えば択一を見てこれは過去問の内容だな、とか見たことない新問だなと一瞬で区別できるくらいです。

私は他校の答練も取りました。会場受験したかったからです。1年目はA社、2年目はB社とアガルートを取りました。

答練のいいところは①見たことのない問題を解くことで基礎知識や過去問がどれくらい定着しているのかの判断ができ、今の実力がはかれること、②いつも慣れている環境でなく会場に行って受けることで本試験の練習ができることです。例えば自宅ではマスクをしないで勉強していたが、会場ではマスクをしたため時間がかかってしまうということに気づくかもしれません。答練だけでなく普段の過去問を通すときから、なるべく本番を想定して取り組むことが本試験を乗り越えるために大事だと思います。答練は過去問に比べて、間違えた個所をさらっと復習する程度でいいと思います。

講師へのメッセージ

アガルートに来なければ調査士試験合格はなかったと思います。中山先生、中里先生本当にありがとうございます。

中山先生の授業はわかりやすく、合格後勉強するにも、実務講座とかADR認定考査のための講座とか、調査士に必要な周辺の建築基準法や関係する税法の講座とかあれば受けたいなと思うくらいです。本当にありがとうございました。