合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

私はこれまで、主に職場で必要な工業系の資格を取得しておりましたが、3年ほど前に取得した宅地建物取引士の試験勉強をきっかけに、法律や不動産についての関心が高まり、より深く学習したいと思いました。

そこで、不動産に関する法律や実務を扱う資格を調べていたところ、大変恐縮ながら、その過程で初めて「土地家屋調査士」という資格の存在を知りました。

調査士試験は他の法律系資格と比較し、文章問題だけでなく、限られた時間の中で計算や作図を行う必要があるとても特徴的な試験内容であること、また実務面では、事務所での書類作成に加え、現場での測量や境界杭の設置業務なども行う不動産表示登記の専門資格であることなど、私がこれまで全く関わりのなかった未知の世界に、強い興味を持ちました。

試験の難易度は高そうだと感じましたが、それだけにやりがいがあると感じ、合格に向けてチャレンジを決意しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

これまで取得した資格はすべて独学でしたが、土地家屋調査士の試験は登記申請書の記述や、地積の計算、土地・建物の作図を行う必要があり、独学ではかなり学習が難しいと考え、通信講座を検討しました。

アガルート講師の中山先生は、ブログや電子書籍を拝見し非常に内容が分かりやすいと感じていたので、他社の講座とはあまり比較せず、アガルートの講座を第1候補に無料のサンプル講義を視聴しました。

予想どおり大変理解しやすく、また1コマあたりの動画も細かく分かれているためスキマ時間でも学習しやすい講座だと感じ、入門総合カリキュラムを受講しました。

その他のポイントは、インターネットでの動画講義をいつでも視聴できること、講義の音声データがダウンロードできること、合格特典や他資格試験合格者割引があることなど多数ありますが、アガルートを選んだ最も大きな動機は、中山先生の講義内容がとても理解しやすいと感じたことです。

合格体験記・学習上の工夫

令和元年6月頃から学習を開始し、まず講義動画を一通り視聴しました。

また、通勤中は講義の音声を聞くなど、継続的にインプットしました。
択一式の学習は、過去問を繰り返しました。

なお、経験を積むため令和元年度の試験を受けて、結果は択一14問正解、記述はほとんど得点できず不合格でした。

令和元年度試験の振り返り動画の中で、中山先生が「択一は過去問を知っていれば17点取れていた」というご指摘が、私にとってターニングポイントになりました。

過去問は全て理解済みだとの認識が、自分の勘違いだったと気づかされました。

そのため、一時期は過去問を1肢ずつ、時間をかけて深く掘り下げ、条文や論点をテキストなどで再確認するなど、より確実な理解の定着に努めました。
問題を深く掘り下げると、今まで定着していると思っていた知識が本当に正しいのか曖昧になることが多々あり、過去問学習の奥深さを実感しました。

記述式の学習は、講座の申請書例50パターン+自作の7パターンを毎日7~8パターンほど解いて記憶の定着に努めました。

効率的に学習できるよう、申請書例様式をワードで作成し、タブレット端末を使いペン入力できるように工夫しました。

本格的な作図の練習は、本試験の約3~4ヶ月前から開始しました。

また、約2ヶ月前からは、過去問を2時間程度で解けるように練習しました。
時間がないときは作図を省略する場合もありましたが、基礎知識を確認しつつ、できるだけ本試験を想定して学習を行いました。

土地家屋調査士試験合格を目指す方へのメッセージ

試験に必要な内容をコツコツと積み重ねていくことで、確実に合格できる実力がつくと思います。

本試験では予想外の問題が出ることが想定されますが、これまで学習し得られた能力を発揮できれば、必ず結果はついてくると考えます。

私にとっては、アガルートの講座を受講することで十分に合格できる知識を効率良く得られたと実感しました。
おそらく、独学では合格レベルに達するまでにかなりの時間を要していたのではないかと思います。

この体験記が、少しでも受験される皆様のご参考となり、ぜひ合格をつかんで頂ければ大変幸甚です。

講師へのメッセージ

中山先生には、難しい内容もかみ砕いて丁寧にご説明頂き、全体的にとても楽しく講義を受講させて頂きました。

中里先生にはFacebookの質問について毎回迅速にご回答を頂き、学習する上でとても助かりました。

また、狙い目論点講座も非常に良い講座だと思いました。
また、中山先生による本試験の基準点・合格点の予想は、詳細に分析を行い非常に精度が高かった事がとても印象的で驚きました。

ここまで受験生の視点に立った姿勢で調査士講座を行う予備校は、アガルートが随一だと感じます。

最後に、私は中山先生主催の「第一回天下一記述会」に参加させて頂いたおかげで合格できたと言っても過言ではありません!

講座だけでなく、SNSなども通じて最後の最後まで大変心強いサポートを頂き、本当にありがとうございました。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

不動産登記法はかなり細かい知識が要求されるため、記憶できるか不安でしたが、中山先生が適切な例え話などを用いて、かみ砕いて講義して頂けるので、エピソード記憶が働き記憶が定着しやすいと感じました。

なお、本講義の最大のポイントは、択一式と記述式の学習を同時に行えることだと思います。

非常に練られた講義であり、最初から最後まで順序良く受講することにより、気が付くと合格に必要な択一知識と、記述での登記申請書の書き方を自然と網羅できるような構成になっています。

ちなみに、私は補助資料として、本テキストとは別に不動産登記法令集の書籍は使っていましたが、重要な条文等はテキストに記載されているため、あまり六法の必要性は感じませんでした。
(実際、六法は使用していませんでした。)

また、重要なポイントやヒントなども多数記載があるため、とても参考になりました。

民法は、土地家屋調査士試験で特に重要な総則、物権、相続を中心にまとめられており、イラストも多数記載されているため理解しやすかったです。
民法の学習はある意味深みにはまりやすいと思ったので、あまり余計なことは考えず、テキストを中心に学習するように努めました。

令和2年度の本試験では、テキストには細かく記載されていない問題(権利能力なき社団)も出ましたが、初めて見る問題でも、残りの肢で何とか正解を絞れることはできるので、範囲を広げすぎずに、基本的な知識を確実に抑えることが重要だと思いました。

土地家屋調査士法は、当初は記載内容が少なめではないかと感じましたが、全く問題ありませんでした。

ちなみに、口述試験も、全て本テキストに記載されている質問内容だったので、問題なく返答することができました。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

平成17年度から直近までの過去問が学習でき、また解説も分かりやすく記載されており、とても理解しやすいと感じました。

文章で理解が難しい問題も、動画での解説を確認することができ、また補足説明を多く交えながら解説頂けるので、独学よりもかなり理解のスピードは早いと感じました。

初めの頃は、問題と解説動画を全て通して視聴しました。
2回目以降は、自分で問題を解いてみて、解説文で分かりにくい箇所は再び動画を見て確認することを繰り返しました。

また、全ての肢について正誤の理由を導き出せるまで深く掘り下げて確認し、全て理解して解けるようになるまで繰り返し学習しました。

慣れてくると、解説動画を見る機会は減りましたが、過去問を掘り下げて疑問点があるときは動画に戻って確認しました。
学習をある程度進めた後に、解説動画を改めて視聴すると、私が理解している内容とは微妙に違っていることに気づく事が多々あり、過去問学習が非常に重要であることを本当に実感しました。

なお、過去問は毎日1~2年度分は解いて、最終的には20問を20分前後で解けるように学習していました。

ちなみに本過去問は、表が問題で裏が解説となっているため、問題を読んでいる時に答えが目に入らないので、個人的には良い作りだと思いました。

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

択一式と同様に、平成17年度から直近までの過去問を繰り返し学習しました。

初めのうちは、平成17年度から学習を進めようかと思いましたが、近年の過去問に比較して土地の難易度が高く、また建物図面・各階平面図も複雑な形状の問題が多かったので、近年の問題から手をつけた方が良いと考え、令和元年度の問題から学習しました。

本講座では、記述式の問題文を読む順番や、問題文の読み解き方なども具体的に学習できるため、記述式の回答スピードを上げつつ、問題の論点整理がしやすくなると感じました。

問題の解き方・考え方に主眼を置いているので、あえて作図は省略している構成になっていますが、欲を言えば、個人的には過去問の複雑な建物図面・各階平面図に苦戦していたので、ぜひ中山先生の作図テクニックをご教示頂きたいと思いました。
(近年は、建物図面は比較的シンプルになっていますが・・・)

また、登記申請書は「入門総合講義」でも網羅的に学習できるのですが、過去問の具体的な記載方法や、その論点なども詳細に解説頂けるので、さらに理解が深まりました。

私は、一応全年度の過去問を学習しましたが、難易度の高い過去問よりも、比較的ベーシックな過去問を中心に繰り返しました。

また、記述式の学習では、超基本的な記載(図面の単位や方位、辺長など)を忘れないように、何度も繰り返しました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

本講座はアガルートオリジナルの三角定規がセットになっていますが、この三角定規がとても使いやすかったです。
本講座を受講する前に、別の三角定規を既に買ってしまっていたので、先走ったことを少し後悔しました。(笑)

また、中山先生が推奨する文房具もご紹介頂けるので、道具選びの時間と手間もかなり短縮できました。

土地や建物図面・各階平面図は、一見するとシンプルな図面なので、最初は簡単に書けるのかと思っていましたが、実際に書くとなると・・・
作図方法が全く分からない、全然書けない!
正直、甘く考えていました。

とにかく中山先生の作図動画を見ながら練習し、あとは過去問を繰り返しました。

本講座は、下書きの書き方や三角定規の使い方、早く作図する方法など、とても具体的かつ詳しく説明を頂けるので、とても効率的に作図テクニックが身につくと思います。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

アガルートの講座を受講する前に、中山先生が出版された複素数計算の電子書籍を拝見しておりましたが、本講座では理解のしやすさが全然違いました。

関数電卓の初期設定方法から丁寧に動画で説明を頂けるので、全くの初心者でも土地の座標値や地積の計算など、試験に必要な知識を十分にマスターできると感じました。

私は複素数以外の計算方法は全く学習しておりませんが、本試験で全く困ることはありませんでした。

令和2年度もそうでしたが、近年の本試験では、計算の難易度はそこまで高くない傾向にあり、現在の内容でも必要十分だと思いますが、欲を言えば、中山先生のブログ等で解説されている応用的な座標値の計算方法なども追加して頂くと、より参考になるかと感じました。