合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

現況測量に5年間従事した後に調査士事務所に転職したのですが、この時初めて調査士業務に携わりました。

前職の測量の経験は役に立ちましたが、それまで転職を繰り返し他人に誇れる技術も経験も無かった自分が恥ずかしく、「せめて何か一つでも資格を取らなければ」と思い「測量に携わる以上は」と2016年に測量士補を取得しました。

せっかく身に付いた勉強の習慣を継続するため新たな資格取得を考えた際に、「仕事柄土地家屋調査士という資格を知っていたこと」「国家資格であること」「独立・開業ができること」「資格があれば将来の選択肢が拡がるであろうこと」「超マイナー資格であること」などを総合的に考え、土地家屋調査士の資格取得を目指すことにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

2016年の秋から他校の講義を受け試験に挑みましたが、2017年は実力不足のため記述で足切り。


2018、2019と勉強不足のため形だけの受験が続き、「このままではダメだ。来年合格するために1年間本気で勉強しなければ」と思い予備校の検討に入りました。

個人的には択一は割と自信があり記述に苦手意識があったので記述の底上げを考えていましたが、どこも費用がある程度かかります。

その時に2019年の試験会場前で聞いた「アガルートです」という予備校を思い出しました。


「今まで聞いたことがない予備校だな」と思っていたのですが、調べてみると前年に開講したばかりにもかかわらずすこぶる評判が良く、費用も安いうえに「一発合格で返金」制度を謳っています

俄然興味が湧き受講相談を申込むと中山先生が直接対応してくれました。

自信のあった択一を「択一が弱いね」とバッサリ切り捨てられましたが、合格までどうしたら良いのかを語る中山先生の人柄と熱意に「向こう1年はこの先生に賭けよう」と腹を括り、受講を決めました。

合格体験記・学習上の工夫

序盤まずは合格体験記やインタビューを読んで合格者の考え方・ペース・勉強法などのうち、自分に近かったり合いそうな方法を参考にして自分なりの勉強方法を模索しました。

「計算・作図を要する記述は自宅の机の上」と決め、記述以外のテキストの読み込みや択一については、通勤・移動・昼食後などのスキマ時間を利用しました。

また「熱しやすく冷めやすい」「とことんまで追い込まれないと動けない」性分の自分にとっては初めての通信講義が不安だったので、日々の勉強の成果を「見える化」することにしました。

方法は簡単なもので、自分専用の卓上カレンダーにその日にした勉強内容を書き込むだけです。

一目見て「何を」「どれだけ」勉強したかが把握できるので私にはとても効果がありました。
どちらかと言うと勉強していない日が目立つので、勉強していない日が続くと危機感がより一層煽られます。

中盤アウトプットにおいて数をこなす時期には添付書類の名称を省略していましたが、定規の使い方・目盛りの振り方・線の引き方などを体で覚えるために作図だけは、下書き、墨入れ、余分な線や目盛りを消すところまでを全て仕上げていました。

時間と手間を要する作図は省略してその分を他の勉強に充てる人もいるでしょうから、この辺りは各個人によると思います。

「きれいな図面が書けなければ合格できない」と思っていましたが、中山先生に「図面は添付書類の一つ」「本試験でどうしても時間が無ければ図面は最悪フリーハンドでもいい」と教わってからはだいぶ気持ちが楽になりました。

終盤~直前期年度毎の問題・印刷した択一用のマークシート・土地、建物の解答用紙を全て揃え、本試験と同じ「150分通すこと」を繰り返しました。

それまで省略していた文字を全て書くと思いのほか時間を要することに驚きます。
問題用紙や解答用紙の位置なども思考錯誤しながら自分にとってしっくりくる場所を探しました。

マークシートの塗り間違いも頻発しました。
本試験では致命的なので、とにかく問題用紙と各肢に○と×を大きく書くようにしました。

「パパ遊ぼう」と慕ってくれる娘がおり家族との時間をなるべく割かないようにしましたが、試験直前の1ヶ月だけは家族の了承を貰い地元の図書館で追い込みをかけました。

本試験で心掛けたのは「自分の持っている力を全て出し切ること」だけでした。
最後の1秒まで全力で問題に向き合い試験後は疲労感で力が入らず、解答速報も見ずに夕食後すぐに寝てしまいました。

翌日択一が19問取れたことはわかりましたが記述の出来が悪く、自己採点で25点ほどだったため合格は完全に諦めていました。

年明けの合格発表で自分の番号を見つけた時は信じられませんでした。
土地が15.5点、建物が20.5点と謎の結果でしたが、開示答案を後日提出しますので配点は中山先生に分析してもらおうと思います。

土地家屋調査士試験合格を目指す方へのメッセージ

合格に向けて独学で挑める方は羨ましいですが、初学者や他業種から受験する方にはやはり専門性が高く予備校を検討することが多いでしょうし、比較するには迷うこともあるかと思います。

勉強とは基本独学なのでしょうが、良い講師や教師に出会えれば実力を伸ばす時間や費用を圧倒的に短縮することができます。

そのために必要なのは人間同士ゆえの「相性」なのではないでしょうか。

アガルートアカデミーに限らず他校でも調査士のコースはありますし、素晴らしい先生がたくさんいらっしゃいます。
今はテキストや講義が無料で入手・視聴できるものがありますのでそういったものを十分に吟味して自分に合う、自分が信頼できる先生を選び、やり残したり後悔することが無いよう試験まで先生にくらいついて下さい。

生意気な言い方になりますが、資格取得のために費やした努力が報われるのは「合格」だけです。

自分の場合はアガルートアカデミーの講義が最高の結果をもたらしてくれましたが、受講して随所に感じたのは、とにかく合格まで「最短の時間で」「実力を確実にレベルアップさせる」という中山先生の熱い想いでした。

調査士予備校をご検討の際はアガルートアカデミーを選択肢の一つに加えていただくことをお勧めします。

講師へのメッセージ

講師陣の皆様方には本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

中でも中山先生は全てを面倒見て頂いた合格の恩人であり感謝してもしきれません。

今後は受講者が増えますますお忙しくなることと思います。
皆様方お体に気を付けて頑って下さい

入門総合講義のご感想・ご利用方法

4年前の受講経験があったため「単語の意味が分からない」ことはありませんでしたが、まずは「民法」「不登法」「調査士法」の講義を聴いてインプットに集中しました。

講義の音声データをダウンロードできるのが便利で、通勤の歩いている時間は講義を聴き、電車・昼休みは択一、帰宅後に記述、が最終的な自分の勉強のパターンになりました。

2020版の「不登法・調査士法テキスト」には50個の申請書例が含まれているのにボリュームが他校の半分以下でした。
他校では割と時間を費やして習ったはずの項目がサラッとわずかな説明で済んでいることもあります。

「試験合格のために必要な分」だけに収めてあるこのテキストが中山先生の英知の結晶なのでしょう。
結果的には余分なインプットで回り道をすることなく、貴重な時間を無駄に使わずに済んだと思います。

アナログ人間には通信の講義は初めての経験でしたが、「便利な時代だなあ」と感心しました。

アウトプットでは間違えた問題・論点を確認するために必ずこのテキストに戻りました。

択一・記述ともに過去問⇒テキストの繰り返しで、このテキストが勉強の全ての基礎でした。

本試験に出た論点を反映させるため、おそらくは毎年改良・修正されるのだと思いますが、可能ならば試験に受かった今でも毎年新しいテキストを入手したいです。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

個人的に「記述は減点式ゆえ加点できないので基準点をクリアできればそれで良し。
合格のためには択一で逃げ切るしかない。
0.5点が合否を分ける試験で1問2.5点の択一は落とせない。
目指すは満点のみ、最低でも合格者の範囲内である18問以上を死守」と考えていたのでこの冊子を最も多用しました。

中山先生の指導は「年度毎に20問通す。全肢を検討して20分」というものでしたが、前述のように択一の過去問については終盤期までスキマ時間を利用しました。

私の場合は最後までスピードが上がらず試験直前でも通しで25分ほどかかっていましたが、「自分のレベルでは本試験で初見の問題なら40分かかるはず」と予想していたので、25分以上は時間をかけないように注意していました。

繰り返すうちに答えを覚えてしまう問題や肢が出てきますが、無意識に答えを出さないよう各肢について「なんで?」を問い「~だから」と理由を説明できるよう考えました。

間違えた問題には必ず印を付けておきました。
何度解説を読んでもテキストの周辺論点を確認しても腑に落ちない文章が決まってくるので印がどんどん増えるのですが、勉強を進めるうちに急に理解できる瞬間がきます。

一度理解できると以降間違わなくなるので、たくさん付いていた印を消すのが楽しみでした。

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

5月ごろから記述の過去問にとりかかりました。

定期カウンセリングで萩原先生に「8月までに3周、試験までに5周ですね」と軽く言われた時は蒼くなりましたが、苦手の記述をレベルアップしなければ合格できないことはわかっていたので気合を入れて取り組みました。

申請人、対象の土地・建物、注意事項の確認、問題把握という一連の流れを各年度毎に全て解説しており、この「問題文の読み方」を習得することで問題文のどこに注意をし、何を求められているのかを正確に読み取るように意識が変化しました。

自分なりの物差しができたことでどんな問題に対しても同じ切り口で分析できるようになり、「なるほど、ポイントを絞れないまま場当たり的に問題に向き合っていた今までの自分のやり方では試験時間内で合格点に届くわけがないな」ということがよく分かりました。

下の欄にも書きましたが土地については「複素数計算」、建物については「設計図」、そして土地・建物いずれについてもこの「問題文の読み方」の習得によって全体的にスピードが上がり、記述に対する苦手意識をかなり払拭することができました。

一点だけ不安があったのは、過去問だけを繰り返し他校の模試すら全く受けていなかったことによる初見の問題に対する応用力でした。
この点については幸いなことに中山先生のマンツーマン指導を受講できたので模試を3回経験できましたが、もう少し初見の問題に触れる機会を自分で作っても良かったと反省しています。

本試験の問題でもかなりの衝撃を受けましたが、結果的には記述も基準点を超えることができました。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

地積測量図を始めとする全ての図面の書き方を解説してあるので、作図が全くの初心者でもこのテキストを読めば作図ができるようになると思います。

また「文房具選びの沼」にはまってしまった過去がある自分にとっては、それぞれの作図用具について推奨の製品を記載してあるのがとても親切でありがたかったです。
「ボールペンやシャーペンで悩んでないでとっとと勉強しろ」と過去の自分に言いたいです。

個人的には各階平面図の設計図を書く部分が非常に参考になりました。

設計図を書くことで複雑な形状の建物でも作図の際に戸惑うことが少なくなりました。
「段取り八分」と言われるように、細かい計算や下準備をきちんとしておかないと仕上がりは綺麗にならないのだと改めて勉強になりました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

他校では複素数モードの計算は一部分しか習ったことがありませんでしたが、この冊子では基礎から丁寧に解説してあるので、複素数計算の全てをマスターすることができました。

交点計算だけは独特なキーの叩き方をしますが、定規の使い方や作図の要領と同じで体が覚えるまで練習問題と過去問をひたすら繰り返しました。

座標値を出すまでの時間が速くなったことで座標計算が面白くなり、結果的に土地の記述問題への苦手意識がかなり緩和され、自分にとっては非常にありがたい効果をもたらしました。
ちなみに令和2年度の本試験でも求められた座標値は全て正解できました。

定規一つとってもそうですが、テキスト、申請書例、模試、その他の教材どれも全て「中山先生の渾身の作品」と言えるかと思いますが、中でもこの複素数計算は中山先生の「魂」のように感じられました。

定期カウンセリングのご感想・ご利用方法

毎月講師の方と直接話ができることで、勉強の不安点の解消や今後の課題を提示してもらい、安心して勉強を続けることができました。

マンツーマン指導のご感想・ご利用方法

中山先生のマンツーマン指導を受講できました。

模試を材料に指導していただいたのでとても良かったです。
ただ、申し込みの手順やページをもっと分かりやすくしてほしいです。