土地家屋調査士試験の合格率と筆記試験の突破率【令和6年(2024年)】
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土地家屋調査士を目指される方にとって、試験の合格率は気になるところですよね。
今回は、直近の合格率と、合否に関係がある基準点とその突破率についても併せて解説いたします。
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最新令和5年度の土地家屋調査士試験は、2023年10月15日(日)に実施されました。
令和5年度の試験における受験者数は4,429人(前年度は4,404人)で合格者数は428人(前年度は 424 人)となり、合格率は9.66%(前年度 9.62% )という結果になっています。
合格率の推移も確認していきましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度 | 4,429人 | 428人 | 9.66% |
令和4年度 | 4,404人 | 424人 | 9.62% |
令和3年度 | 3,859人 | 404人 | 10.47% |
令和2年度 | 3,785人 | 392人 | 10.36% |
令和元年度 | 4,198人 | 406人 | 9.68% |
平成30年度 | 4,380人 | 418人 | 9.54% |
平成29年度 | 4,600人 | 400人 | 8.69% |
平成28年度 | 4,506人 | 402人 | 8.92% |
平成27年度 | 4,568人 | 403人 | 8.82% |
平成26年度 | 4,617人 | 407人 | 8.82% |
土地家屋調査士試験の例年の合格率は9%前後です。
平成30年度と令和元年度は9%後半を超え、令和2年度と令和3年度は10%を超えました。
これは受験者数の減少が影響しています。
合格者の数は400名程度で維持されていますが、受験者が減っているのでその分合格率が上昇している形です。
とはいえ、難関であることに変わりはなく、「もっと合格率が上がるまで待とう」なんて悠長なことは言ってられませんね。
筆記試験(択一・書式)の突破率はどれくらい?
まずは「基準点」と「合格点」について
土地家屋調査士の筆記試験には、「基準点」と「合格点」というものがあります。
「基準点」とは、いわゆる足切り点です。
択一式と記述式にそれぞれ設定されており、どちらも到達していることが必要です。
そして択一式と記述式どちらも基準点を突破した上で、合計得点が「合格点」に到達していてはじめて、筆記試験合格となります。
近年の基準点と合格点は以下表のようになっており、令和5年の合格点は択一式は35.0点、記述式は29点となります。
また、合格点は72.0点と言う結果になりました。
年度 | 択一式基準点 (平均点) |
記述式基準点 (平均点) |
合格点 |
令和5年度 | 35.0 (31.8) |
29.0 (23.7) |
72.0 |
令和4年度 | 37.5 (33.2) |
34.0 (28.1) |
79.5 |
令和3年度 | 32.5 (30.3) |
30.5 (25.7) |
73.5 |
令和2年度 | 32.5 (29.4) |
30.0 (24.8) |
71.0 |
令和元年度 | 32.5 (29.8) |
33.0 (27.5) |
76.5 |
平成30年度 | 35.0 (32.5) |
33.5 (27.8) |
81.0 |
平成29年度 | 37.5 (32.7) |
36.0 (30.1) |
81.0 |
平成28年度 | 30.0 (26.6) |
31.5 (27.1) |
74.5 |
平成27年度 | 32.5 (29.7) |
30.0 (24.1) |
73.5 |
平成26年度 | 35.0 (31.1) |
30.0 (24.3) |
74.5 |
平成25年度 | 30.0 (26.5) |
30.0 (25.2) |
71.5 |
基準点は平均点よりも上にあるため、受験生の平均以上が取れていないと足切りにあってしまうことになります。
さらに、両方の基準点を突破していても、合格点まではさらに10点ほどの積み増しが必要となっています。
基準点はどのように決まる?
それでは、基準点は一体どのようにして決まっているのでしょうか。
まず択一式の基準点ですが、こちらは通過人数がだいたい2000人となる点数で設定されます。
なぜ2000人かといえば、記述式の答案を採点できる上限がこれぐらいだからです。
記述式の答案はすべて人の手で採点する必要があるため、択一式で基準点を定めて、2000人ほどに絞っているのです。
記述式の基準点は、その年の難易度に応じて調整されます。
だいたい平均点より5点ほど上ですね。
近年ではほとんどが30点以上で、6割以上の得点が必要となっています。
難易度が低い年では7割以上が求められることもあります。
易しいからラッキー、というわけではないのですね。
そして、択一式と記述式の両方の基準点を突破した人のうち、上位から400人になるラインで「合格点」が決められます。
択一式・記述式の突破率
さて、それでは基準点と合格点を突破した受験者数に対する割合を見ていきましょう。
年度 | 択一式突破率 (突破者数) |
記述式突破率 (突破者数) |
合格率 (突破者数) |
令和5年度 | 48.0% (2,126人) |
28.6% (606人) |
9.66% (428人) |
令和4年度 | 49.6% (2186人) |
25.0% (545人) |
9.65% (425人) |
令和3年度 | 52.4% (2023人) |
33.4% (661人) |
10.39% (401人) |
令和2年度 | 49.9% (1,890人) |
30.8% (580人) |
10.44% (395人) |
令和元年度 | 49.8% (2090人) |
35.3% (736人) |
10.27% (431人) |
平成30年度 | 51.5% (2256人) |
32.1% (722人) |
9.54% (418人) |
平成29年度 | 43.7% (2012人) |
31.8% (638人) |
8.70% (400人) |
※突破率・合格率は、受験者数に対する割合 |
択一式の突破率は、全体の45~50%くらいですね。
受験者数が4000人超で、そのうち突破できるのが2000人ですから、半数近くがここで脱落することになります。
択一式の基準点は平均点よりも高く設定されますので、受験生の平均以上の成績を収めていなければいけないわけですね。
そして、記述式答案が採点され、こちらも突破できた人の割合は、全体の15%程度となります。
さらにグッと少なくなりました。
択一式を突破していても、そのうち3人に1人くらいしか記述式を突破できていないことになります。
なかなか狭き門といえますね。
その中でさらに「合格点」に到達できた人は8~9%ほどとなります。
400名のみですから、ここでも半数ほどが脱落するわけですね。
生半可な気持ちでは合格できない試験といえます。
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