土地家屋調査士は、男性が多いイメージの職業です。

そのため、興味をもっても「女性が土地家屋調査士になれるのか」「女性の自分でも試験に合格できるのか」と一歩踏み出せない女性は多いです。

また、「土地家屋調査士は女性にはきつい」などの意見もあり、自分でも仕事ができるのか不安になってしまう方もいるでしょう。

本コラムでは、土地家屋調査士が女性にはきつい仕事だと言われてしまう理由について紹介します。

また、土地家屋調査士として活躍する女性の割合や向いている人などにも触れるため、興味がある方はぜひ参考にご覧ください。

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土地家屋調査士は女性にはきついと言われる理由6選

土地家屋調査士の仕事が女性にきついと言われる理由として、以下の6つが挙げられます。

  • 屋外の作業が多く日焼けする
  • 手や爪が荒れる
  • 男性が多い職場で気まずい
  • クライアントに舐められる
  • トイレがない
  • 妊娠・出産で家庭との両立が難しい

屋外の作業が多く日焼けする

土地家屋調査士は屋外の作業が多いため、日焼けが避けられません。

美白を保ちたい、シミが気になる方は、業務に加えて日焼け対策に労力をかけなければならないでしょう。

また、業務上、季節や天候に関係なく屋外作業を余儀なくされる場合もあります。

真夏であっても、朝から夕方まで太陽の下で作業しなければならず、紫外線を防ぐことは難しいです。

さらに、気温が高いと熱中症になる危険性も高まります。

日焼け対策と熱中症対策の両方を行わなければならない現場は、女性にとってきついと言われる要因でしょう。

手や爪が荒れる

土地家屋調査士は、現場で草を刈る、地面を触るなどの作業を行うことがあり、手や爪が荒れやすいです。

作業中に爪が割れることもあるため、ネイルアートを楽しむことは難しいでしょう。

女性が好む指先のおしゃれなどが思うようにできない理由により、土地家屋調査士の仕事が女性にはきついと言われています。

また、土地家屋調査士の屋外作業は、天気や環境に関係なく行われます。

真夏や真冬であっても、必要があれば屋外で作業をしなければなりません。

草むらや山中での作業であれば、虫や動物に遭遇することもあり、屋外作業に合った服装が必要になります。

土地家屋調査士は、手や爪のおしゃれができない点に加え、常にきらびやかでおしゃれな服装で働くことはできません。

男性が多い職場で気まずい

土地家屋調査士だけでなく、土地に関連する業界は男性の割合が圧倒的に多いです。

そのため、女性というだけで職場で特別な扱いをされ、「自分だけ優遇されているようで気まずい」と感じることがあります。

反対に、女性という理由で責任のある仕事を任せてもらえないケースもありえるでしょう。

また、自分が入社するまで女性がほとんどいなかった職場では、女性をどう扱ったら良いのかわからないという同僚もいるかもしれません。

重労働を手伝ってくれるなど体力面での配慮であれば問題ないでしょう。

しかし、女性という理由だけで気まずい思いや出世がしにくいなどのマイナスな影響のある職場は避けたほうが良いでしょう。

クライアントに舐められる

土地家屋調査士の仕事をしていると、依頼者や隣地所有者の立会いなどで年配の男性とかかわる機会があります。

年配男性の一部からではありますが、土地家屋調査士の仕事を女性が担当すると舐められてしまうことがあるでしょう。

女性という理由で信用しない方もおり、「本当に資格をもっているのか」「経験はあるのか」など、不愉快な質問をしてくるクライアントも残念ながらいます。

男性の割合が多く、女性が舐められやすい土地家屋調査士の現場は、女性にとってきついといわれる理由のひとつです。

トイレがない

土地家屋調査士は、屋外の現場に行くことが多い職業です。

近くにトイレがない現場も多く、女性にとってはつらい状況になる場合があります。

また、同僚の男性と組んで現場に出た場合に、「トイレに行きたい」と自分から言い出しにくいことも多いでしょう。

特に、女性は月に1回月経があるため、頻繁にトイレに行ってケアをしたい場面も多いです。

しかし、現場の環境により、なかなかトイレに行くことができずに3時間以上我慢しなければならない状況もありえます。

妊娠・出産で家庭との両立が難しい

土地家屋調査士の業務は、家庭との両立が難しいと言われてます。

重労働ではないですが、重いものを持つ、長時間歩くなどを伴う業務があり、妊娠中や産後すぐに屋外作業を行うのは難しいでしょう。

また、土地家屋調査士は土日出勤が多い職業です。

仕事の量によっては遅くまで仕事を行うこともあり、勤務時間も不規則です。

未就園児や小学生などのお子さんがいる場合、ほかの家族からの協力がなければ仕事と育児を両立することは難しいでしょう。

ただし、近年は働き方の見直しが進められているため、土地家屋調査士でも家庭と両立しながら活躍している女性もいます。

勤務先によっては、妊娠がわかればデスクワーク中心の部署に異動してもらえるなどの対応をしてもらえます。

また、産休・育休明けに関してもデスクワークでの時短勤務から、子どもの成長に合わせて徐々に現場に戻っていけるような働き方ができる企業もあるでしょう。

土地家屋調査士の仕事と家庭・育児との両立に関しては、勤務先としっかり相談していけば解決できます。

女性の土地家屋調査士も活躍中! 実際の割合は?

女性も土地家屋調査士として働くことは可能です。

また、実際に活躍している方は多くいるため、仕事に興味がある方はぜひ土地家屋調査士を目指してみましょう。

確かに「女性にはきつい仕事」と言われてしまう理由はありますが、絶対にできないわけではありません。

女性も活躍できる理由として、以下の2点が挙げられます。

  • 土地家屋調査士は重労働ではないため、女性もできる
  • 人手不足のため女性も採用されやすい

土地家屋調査士は屋外作業が多いため、「重労働で辛い」などとイメージされがちです。

しかし、実際のところ、力仕事はそこまで多くはありません。

なぜなら、土地家屋調査士の測量は専用の機材で行うため、体力を多く使う作業はないからです。

また、図面や書類を作成する事務作業も多いです。

工事現場の作業員の方のような重労働メインではないため、体力面での辛さは心配いりません。

知識とスキルをしっかり身につければ、女性も問題なく働けるでしょう。

また、現在の土地家屋調査士の業界は、人手不足です。

有資格者の人材を求める求人数も多く出されています。

女性の土地家屋調査士を積極採用している事務所も少なくないため、男性・女性関係なく採用されるチャンスが広がっています。

土地家屋調査士として働く女性の割合

次に、土地家屋調査士として働く女性の割合を紹介します。

令和3年4月1日現在、土地家屋調査士の女性会員数は以下のとおりです。

※出典:土地家屋調査士白書2022

令和3年度の土地家屋調査士の会員数は、16,141名です。

そのうち、女性会員数は521名でした。

女性の割合は約3.2%と少なく、ほかの資格や職業などと比較すると男性の割合がかなり多い職業だといえるでしょう。

また、平成25年〜令和3年の9年間で、女性会員数は485名〜521名で推移しています。

平成25年〜平成29年では、女性会員数は横ばいもしくは減少していましたが、平成29年以降では増加傾向です。

令和元年には500名を突破し、徐々に増加しているため、今後も会員数は多くなっていくと予想できるでしょう。

なお、土地家屋調査士の補助者の比率は、男性57.1%、女性42.9%です。

補助者を含めて考えると、土地家屋調査士の業界は女性も多く活躍しているといえます。

土地家屋調査士に向いている女性はどんな人?

土地家屋調査士は、以下のような女性に向いている職業です。

  • 調べるのが好きな人
  • 職人気質な人
  • 屋外の作業が苦ではない人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 粘り強い人

調べるのが好きな人

土地家屋調査士の仕事は、資料調査や現地調査が基本業務です。

そのため、なにかを調べることが好き、調べたことを自分でまとめることが好きな方は、土地家屋調査士の仕事とマッチしています。

例えば、土地の売買や相続により土地を分割する際には、隣接地との境界を確認します。

確認するためには、現地に行って機材で測量を行い調べていく作業が発生するほか、関連する資料で必要な情報を調べる作業を行わなければなりません。

土地家屋調査士の仕事は、調べながら業務を進めていくスタイルといえるでしょう。

いろんなものに興味を持てる知的探究心がある、調べながらなにかを突き詰めていく仕事が好きな女性の方は、土地家屋調査士に向いています。

職人気質な人

土地家屋調査士は、職人気質な女性の方に向いている職業です。

土地家屋調査士が行う土地の測量は、ミリ単位での正確性が求められます。

特に不動産は高額な資産であるため、測量によって土地の境界線がずれることは許されません。

測量時には専用の機材を数ミリ単位で調整し、正確に垂直・水平になるように据えて精密に測量を行うのが基本です。

したがって、細かい部分や正確さにこだわる職人気質な方が向いている仕事だといえます。

精密な測量作業に対して苦手意識がない女性の方、むしろ細かい部分にこだわることが好きという女性の方は、土地家屋調査士として活躍できるでしょう。

また、測量は新しい技術が加わり、方法が変わっていくスピートが早い傾向があります。

仕事に関しての新しい技術を積極的に学び取り入れられる女性の方も、土地家屋調査士に向いているでしょう。

屋外の作業が苦ではない人

土地家屋調査士は、現場に行って作業する機会が多いです。

そのため、屋外の作業が苦ではない、外で作業することが好きな女性の方に向いています。

土地家屋調査士のメイン業務である現場での測量では、案件によって土地の草を刈る・森の中に入るなどが発生することがあります。

虫が苦手な女性の方にとっては、辛さを感じる場面が多いかもしれません。

また、真夏や真冬の厳しい環境下でも、必要であれば屋外に出て、作業を終わらせなければならないでしょう。

紫外線を完全に避けることが難しいため、日焼けをしたくない、シミをつくりたくない女性には土地家屋調査士は向いていません。

さらに、屋外で作業する場合は動きやすい作業着を着るため、おしゃれできれいめな服装で常に働きたい女性には合っていない仕事でしょう。

コミュニケーション能力が高い人

土地家屋調査士は、クライアントや担当する土地に隣接する方など、多くの人と接する機会が多い仕事です。

どのような年齢層の方ともしっかり会話ができる能力が求められるため、コミュニケーション能力が高い女性の方に向いています。

特に、土地の正確な面積を決定する境界線立会いはデリケートな場面です。

今後、土地の境界線で争いが起きないよう、土地家屋調査士がクライアントを含む関係者に対して正確に作業を行い、誠実・丁寧な説明をしなければなりません。

土地を任せてもらえるようクライアントと信頼関係を築くことも大切な仕事であるため、コミュニケーション能力が高い女性の方は活躍できます。

また、現場での測量は、同僚と組んで作業を行うことがほとんどです。

事務所では、土地家屋調査士の補助者に事務作業を依頼することもあるでしょう。

自分1人だけで業務を遂行することは難しいため、仲間たちとコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく力も必要になります。

粘り強い人

土地家屋調査士は、粘り強い女性の方に向いている職業です。

女性の割合が少ない土地家屋調査士の業界では、女性という理由でクライアントに舐められる場面や責任のある仕事を任せてもらえない場面を経験する可能性があります。

つらい経験をしても、「自分が選んだ仕事をやっていきたい」「諦めたくない」気持ちをもって粘り強く働けると長く活躍できるでしょう。

また、女性の担当者を信頼しきれないクライアントの方もいます。

土地を担当させてもらう立場として信頼を得られるよう、マイナスな場面でも粘り強く相手と向き合い交渉できる能力は必要でしょう。

【合格体験記】土地家屋調査士試験に合格した女性・主婦の声

最後に、アガルートの講座を受講し、見事土地家屋調査士試験の合格を勝ち取った3人の女性の合格体験記を紹介します。

家事・育児・パートの合間をぬって見事合格!

子育て中のパート主婦である女性が、家事・育児・パートの合間をぬって見事土地家屋調査士に合格したケースです。

1年目、アガルートと東京法経学院で迷った末、東京法経学院の講座を選びましたが不合格に。

2年目にはアガルートを選択し、土地家屋調査士試験の中上級総合講義/中上級カリキュラムを受講して見事合格しました。

子育て中のため、子どもが寝た後から朝方にかけて勉強を行っており、毎日寝不足だったため、1年目の不合格は辛い経験だったそうです。

アガルートは講師による講義動画がわかりやすく、東京法経学院のような堅苦しさがなくて「自分にはアガルートが合っている」と感じたとのこと。

また、アガルートの教材は、フルカラーで見やすく、持ち運びやすいサイズだったため、外出時のスキマ時間での学習もはかどっていました。

さらにフォロー制度の中には講師が情報を発信するホームルームがあり、不安解消に役立ち、励みにもなっていたそうです。

アガルートでは、Facebookで質問をし、解答を迅速にする体制も整えられています。
(※現在はオンライン質問サービスKIKERUKUNにて対応)

そのため、通信講座でもわからないところがすぐ解決でき、学習がスムーズに進んでいったそうです。

通信教育で感じやすい孤独感も解消され、勉強しやすい環境を提供してくれたアガルートだからこそ合格が叶えられました。

老後の不安を感じ、コロナ禍で難関資格に挑戦を決意!

コロナ禍をきっかけに、自分の勤務状況や定年を迎えた際の給与・貯金に不安を感じた女性が挑戦を決意し、見事合格したケースです。

始めは独学で勉強を開始し、不合格。

再挑戦時に予備校を探していたところ、アガルートの無料体験を通してテキストや講義の内容を確認し、「このテキストがあれば合格に届く」と確信したそうです。

日常生活のスキマ時間はすべて勉強に充てるため、講義動画をスマホでいつでもどこでも視聴できるアガルートは最適でした。

家事の最中やウォーキング中など、テキストが開けない、画面が見られない状況でも、音声だけを何周も聴き込んだそうです。

また、動画講義のチャプターが短い時間のため、スキマ時間での中断することなくチャプターを消化できたのも達成感が得られ、モチベーションを保てたとのこと。

アガルートを利用した結果、2回目の挑戦で見事合格。

短期決戦で難関国家資格の試験を取得できたことで自分に自信がつき、将来の不安の解消にも繋がりました。

女性の調査士の活躍を目のあたりにして試験にチャレンジし、見事一発合格!

司法書士として、司法書士・土地家屋調査士・行政書士の合同事務所に所属している女性が、調査士の分野とのダブルライセンスを目指し挑戦したケースです。

特に計算が苦手だったため、受講相談で伝えたところ、講師の中山先生から「今は計算ができなくても大丈夫!僕が合格させてみせます」と言われ受講を決意しました。

アガルートは質問に対するサポートが手厚く、FacebookやSNSを通じて、すぐに講師から質問の回答がもらえるのが魅力だったそうです。
(※現在はオンライン質問サービスKIKERUKUNにて対応)

司法書士の仕事をしながらの勉強だったため、とにかく時間がない状況でしたが、講師のアドバイスどおりに勉強することを意識して合格に繋がりました。

アガルートの講義では初歩の電卓の使い方から解説がされているため、苦手だった計算も少しずつ克服できたそうです。

まとめ

本コラムでは、土地家屋調査士が女性にはきつい仕事だと言われてしまう理由について解説しました。

最後に、コラムの要点である土地家屋調査士が女性にはきついと言われる理由を再度紹介します。

  • 屋外の作業が多く日焼けする
  • 手や爪が荒れる
  • 男性が多い職場で気まずい
  • クライアントに舐められる
  • トイレがない
  • 妊娠・出産で家庭との両立が難しい

また、そのほかのコラムの要点は以下のとおりです。

  • 土地家屋調査士は女性にはきつい仕事と言われる理由はあるが、実際に活躍している女性は多い
  • 令和3年度の土地家屋調査士の会員数は16,141名であり、女性会員数は521名
  • 女性の割合は約3.2%と少ないが、ここ数年増加傾向にある
  • 土地家屋調査士は、調べることが好き・職人気質・屋外の作業が苦ではない・コミュニケーション能力が高い・粘り強いなどの特徴がある女性が向いている
  • アガルートでは家庭や仕事と両立して試験に合格している女性が多くいる

土地家屋調査士は、性別に関係なく活躍できる職業です。

ただし、試験難易度がかなり高いと言われているため、合格を目指す方は通信講座などを活用して効率的に学習しましょう。

アガルートであれば、無料体験や受講相談が利用可能です。

興味がある方はアガルートの講座をぜひチェックしてみてください。

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