令和6年度(2024年)土地家屋調査士試験の予想合格ライン~択一式・記述式・全体の総評~
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2024年(令和6年)の土地家屋調査士試験は10月20日(日)に筆記試験が行われました。
「記述式が難しい…」という声もありましたが、実際のところはどうだったのでしょうか。
このコラムでは、アガルート講師陣による基準点予想をご紹介いたします。
択一式・記述式・全体について触れていきますので、自分が合格ラインにいるかどうか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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択一式基準点予想:37.5点
択一式基準点の予想は37.5点です。これは20問中15問正解した場合の点数になります。
※2024年11月22日に択一式の基準点37.5点、平均点が33.5点と発表され、見事予想的中となりました。
令和6年度の択一式に関しては、民法・不動産登記法・調査士法、いずれも過去問のみで正解できる内容で、全体的に解説するまでもなく消去法を使わずとも選択できるレベルでした。
記述式とのバランスをみても、択一式は満点を狙ってほしいところと言えるでしょう。
記述に向けた時間を確保するためにも、択一式は30分程度で終わらせたいところです。
令和6年度の択一式難易度は以下の通り。
出題テーマ | 難易度 | |
第1問 | 制限行為能力者 | 易 |
第2問 | 不動産の物権変動 | 易 |
第3問 | 代襲相続 | 並 |
第4問 | 表題登記の添付情報 | 並 |
第5問 | 調査士報告方式による申請 | 並 |
第6問 | 地図又は地図に準ずる図面 | 並 |
第7問 | 地積に関する更正の登記 | 易 |
第8問 | 土地の分筆の登記 | 並 |
第9問 | 土地の合筆の登記 | 易 |
第10問 | 地役権図面 | 並 |
第11問 | 代位による申請 | 並 |
第12問 | 建物の認定 | 易 |
第13問 | 建物の所在 | 易 |
第14問 | 附属建物 | 並 |
第15問 | 建物の表示に関する登記 | 並 |
第16問 | 建物の分割又は合併の登記 | 易 |
第17問 | 建物の滅失の登記 | 易 |
第18問 | 区分建物の登記 | 易 |
第19問 | 筆界特定の申請 | 易 |
第20問 | 土地家屋調査士又は土地家屋調査士法人 | 易 |
択一式の問題について、アガルート講師である中山先生のコメントです。
民法
- 第3問:通常の相続人とは異なるので注意
不動産登記法
- 第4問:選択肢オの文章が長いが、敷地権の部分に注目することで対応可能
- 第5問:アガルートの直前予想模試で出題あり
- 第8問:法改正論点が含まれる問題だが、過去問で対応可能
- 第10問:メジャーではない論点だが、過去問レベル
- 第14問:選択肢ウは附属建物のため、表題部の変更登記のみで正しい
詳しくは【土地家屋調査士試験】令和6年度(2024年度)午後の部<択一>試験総評の解説動画をご覧ください。
土地家屋調査士試験の記述式基準点予想(令和6年度)
記述式基準点予想:34点
記述式基準点の予想は34点で、これは50点満点中7割弱取れた場合の点数になります。
令和6年度の記述式は時間がかかる難しい問題という印象でした。
土地と建物について、それぞれポイントを詳しく見ていきましょう。
土地(第21問)
- 登記の目的:乙土地の分筆登記⇒甲土地の分筆としてしまう方がいたので注意
- 問1のアについては根拠が薄く講師間でやや割れた
- 問2のP点は計算で出せなかった方が多いが、BCとDJの交点から求められる
- 問5②ウについては、実務寄りの問題で解くのが難しかった
建物(第22問)
- 申請人が共有者の1人なので、共有者の持分の記載が必要⇒解答欄に持分を追記する必要があるため、見落とさないよう注意
- 問3①の種類は「居宅」のみ
- 問3②の構造について「渡り廊下」や「高床式」の記載は不要
- 床面積の計算は時間がかかるので注意
今回は第22問から解き始める方が多かったと思います。
ただその場合、第21問まで手が回らなかった方もいるかもしれません。
デッドラインを決め、時間を区切って第21問に進むことが大切です。
詳しくは【土地家屋調査士試験】令和6年度(2024年度)午後の部<記述>問21・問22 総評の解説動画をご覧ください。
土地家屋調査士試験全体の基準点予想(令和6年度)
合格点予想:79.5点/100.0点
全体として、令和4年の結果に近いものとなることが予想されます。
択一式と記述式の基準点を合計しても71.5点ですから、合格点に届くためには+8点が必要です。
合格点に届くためには、以下のポイントが重要でした。
- 択一式:短時間で17問~20問(満点)を取る
- 記述式:大きい論点を外さず、細かい論点のミスを減らす
まとめ
令和6年度の土地家屋調査士試験の基準点予想について解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 択一式基準点の予想は37.5点(見事予想が的中)
- 択一式は過去問のみで正解できる内容で、満点を狙ってほしい
- 記述式基準点の予想は34点
- 記述式は時間がかかるやりづらい問題という印象
- 合格点の予想は79.5点/100.0点
実際の合格点・基準点が発表され次第、以下の記事に掲載しますので是非参考にしてください。
最後に、アガルート講師陣による令和6年度の土地家屋調査士試験後に配信された動画をご紹介いたします。
【土地家屋調査士試験】令和6年度(2024年度)講師4人による本試験座談会
【2024/10/22】土地家屋調査士試験 合格道場!YouTubeLIVE受講相談会
令和6年度の土地家屋調査士試験を受験された方はもちろん、これから受験を考えている方も是非ご覧ください。
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