土地家屋調査士は、試験科目が重複する他資格が多くあります。

また、実務の面においても、ダブルライセンスが大きなメリットとなる資格です。

そこで、「他士業×土地家屋調査士」をテーマとして、調査士試験・実務との関連や、ダブルライセンスの魅力について解説します。

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司法書士

表示に関する登記の専門家である土地家屋調査士と、権利に関する登記の専門家である司法書士は、登記の両輪をワンストップで解決できるため、ダブルライセンスに人気の組み合わせです。

学習の有利な点

民法はもちろん、学習の中心である不動産登記法の申請手続や審査請求など、出題科目の重複が多くあります。

そのため、表示に関する登記に集中することができるため、有利に学習を進めることができます。

また、権利に関する登記の背景を知っていることは、表示に関する登記の理解にとって大きなアドバンテージになります。

実務での活用

土地家屋調査士を取得することで、表示に関する登記から権利に関する登記まで、登記をワンストップで代理できるようになります。

関連コラム:司法書士と土地家屋調査士の違いは?ダブルライセンスのメリットも解説

【土地家屋調査士を既にお持ちの方向け】

土地家屋調査士をお持ちの方が司法書士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力を下記の動画で解説しています。


【司法書士をすでにお持ちの方向け】

司法書士を既にお持ちの方が土地家屋調査士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力について下記の動画でも解説しています。

行政書士

行政書士と土地家屋調査士は、ダブルライセンスにとても人気の組み合わせで行政書士と土地家屋調査士は、ダブルライセンスにとても人気の組み合わせです。

実際、土地家屋調査士の実務をしている方には、行政書士の資格もお持ちの方が多くいらっしゃいます。

学習の有利な点

土地家屋調査士試験と行政書士試験は、いずれも民法が出題されます。

たとえば、行政書士を既にお持ちの方の場合は、行政書士試験で学習した民法の知識を、土地家屋調査士試験でも活用することができるため、メイン科目である不動産登記法に集中することができます。

土地家屋調査士を既にお持ちの方の場合、「債権と親族」の分野については、新たな学習が必要な場合がありますが、民法のその他の知識において、土地家屋調査士試験での学習経験が活きます。

このように有利に学習を進めることができます。また、試験の難易度の違いはありますが、行政書士の資格取得のための学習習慣は、土地家屋調査士の学習でも必ず役立ちます。

実務での活用

表示に関する登記の代理は、土地家屋調査士のみすることができ、この登記は義務となっています。

また、農地転用、開発許可、風俗営業許可の測量、遺産分割など、行政書士と土地家屋調査士のダブルライセンスが活躍する業務も多くあります。

2つの資格を持っていることで、必要な手続きをワンストップでできるようになることは、大きな利点と言えます。

さらに、土地家屋調査士を持っている方であれば、行政書士を新たに取得することにより、行政書士のネットワークを活かして、これまでより多くの仕事を得られることが期待できます。

【土地家屋調査士をすでにお持ちの方向け】

関連コラム:土地家屋調査士が行政書士のダブルライセンスを取るメリットと難易度を解説

【行政書士をすでにお持ちの方向け】

関連コラム:行政書士から土地家屋調査士のダブルライセンスへ!難易度とメリット

行政書士を既にお持ちの方が土地家屋調査士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力について下記の動画でも解説しています。

宅建士

宅建を既にお持ちの方が 土地家屋調査士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力について下記の動画でも解説しています。

学習の有利な点

宅建士試験で学習した民法の知識を、土地家屋調査士試験でも活用することができます。

メイン科目である不動産登記法に集中することができるため、有利に学習を進めることができます。

実務での活用

土地家屋調査士を取得することで、売買にかかる分筆や境界確定をご自身で代理できるようになります。

また、現在ある不動産関連のネットワークは、土地家屋調査士としての独立開業の強力な後押しにもなります。

関連コラム:宅建士から土地家屋調査士のダブルライセンスへ!難易度とメリット

マンション管理士・管理業務主任者

マンション管理士・管理業務主任者を既にお持ちの方が土地家屋調査士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力について下記の動画でも解説しています。

学習の有利な点

民法や不動産登記法など、土地家屋調査士試験の出題科目と大きく重複するマンション管理士・管理業務主任者。

また、初学者がつまずきやすい「区分建物(マンション)」についてすでに学習されているため、有利に学習を進めることができます。

実務での活用

土地家屋調査士を取得することで、マンションの新築、増改築、建て替えられた場合の登記を代理することや、登記を見据えたアドバイスをすることもできるようになります。

建築士

建築士を既にお持ちの方が土地家屋調査士を目指す場合の、ダブルライセンスの魅力について下記の動画でも解説しています。

学習の有利な点

1級建築士または2級建築士となる資格を有する方は、土地家屋調査士試験の午前試験が免除となります。

午後の試験に集中することができるため、有利に学習を進めることができます。

実務での活用

土地家屋調査士は、新築や増改築の際に必要な表示に関する登記を代理できる唯一の資格です。

土地家屋調査士を取得することで、設計から登記までワンストップでできるようになります。

測量士・測量士補

土地家屋調査士試験の学習経験は測量士試験の学習に役立つのか、実務上でのダブルライセンスのメリット等を動画でも解説しています。

学習の有利な点

土地家屋調査士は10月に試験があり、測量士試験が5月となるため、約7ヵ月という十分な学習期間を設けることができ、学習面でも相性が良い資格となります。

土地家屋調査士の学習時間は、約300時間程度となり、1日1.5時間程の学習が目安となります。

また、近年土地家屋調査士から測量士の資格を取得する方も増えております。

実務での活用

土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記に必要な調査や測量を行い、図面の作成や登記申請手続きを代理で行うことができる資格となります。

測量を行うといった点では、測量士と業務内容も似ている部分が多いため、測量を経験している方であれば資格取得後に業務に携わりやすくなります。

また、測量士の資格を取得することで、公共測量として測量に従事することができるというメリットもあるため、是非測量士とのダブルラインセンスも検討してみてください。

関連コラム:【測量士のダブルライセンス】相性の良い3つの資格を紹介!

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この記事の監修者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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