合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

この資格を目指した理由は、現在の仕事をしている中で、公図と実際の土地の境界が異なることや、それが問題になっていることを知り、そういった問題を解決する仕事があるから資格取ってみたら?と勧められたからです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

測量士補の資格は独学だったのですが、調査士の勉強は範囲も広く、計算や作図もあることから独学では無理だろうなと思い、予備校を利用しようと思いました。
当初は別の予備校で勉強を始めたのですが、個人的に試験におけるポイントが掴みにくく、その他の事情も重なり一度受験を断念しました。半年後くらいに改めて目指そうとSNSで情報収集をしていた時に「申請書例」についての投稿を見つけ、「この勉強をしている人には勝てないな」と思い、そこでアガルートを知り、改めて目指すならアガルートにしようと思い受講しました。

合格体験記・学習上の工夫

受講を始めたのは2021年の5月でした。カウンセリングありの講座を受講したので、2021年の試験まではカウンセリング動画でのアドバイスをもとに計画を立て、【土地家屋調査士】合格総合講義の視聴、択一式過去問解説講座2周、申請書例2周、[中山式]複素数計算と新・定規の使い方講座の視聴、記述式過去問解説講座8年分までを進めて、2021年の試験に挑みました。
結果は択一足切りでした。その後は記述式過去問を一通り進めつつ、択一式過去問や申請書例を回していきました。その後、他校の全国模試を受けたり、実践答練に挑戦するのですが、択一式の点数が伸びず、「過去問では解ける問なのに問われ方が変わった場合に分からなくなる」というのが課題になりました。
この課題に対しては、3つの対策を取りました。
1つ目は、不動産登記法総論<狙い目論点>講座の受講です。狙い目論点ではシンプルな問題が多く、ボヤっと雰囲気で覚えていた論点を正しい知識にしていくことができたと思います。過去問を繰り返し解いていく中で、「何となくの雰囲気で覚えてしまっていた論点が多かったなー」と痛感しました。
2つ目は、択一の解説音声をダウンロードして、音声を聴きながら声に出して答える、ということをしました。過去問を何周も繰り返していると、問題を見た瞬間に何となく〇か×か分かってしまったり、「以前間違った印」などがあるので雰囲気で答えてしまっている感覚がありました。音声で聴くことで新鮮な気持ちで問題を解くことができ、理由も含めて声に出して答えることで、力が付いていったと思います。
3つ目は、それでも理解できていない論点をノートにまとめていきました。勉強を始めた序盤にもノートにまとめようとしたのですが、この時は理解していない論点が膨大で断念しました。学習を進めて苦手をつぶしていった上で、それでも尚理解していない論点となると結構絞られてきて、ノートに整理することで他の論点との比較などもでき、これまでバラバラだった知識が1つの知識として理解していくことに繋がったように思います。
択一式対策として、民法・不動産登記法・調査士法ごとに整理し、申請書例や記述についても忘れてしまいそうな論点を整理し、最後の1週間や試験当日は特にこのノートを見返しました。
試験当日は見直し時間の使い方を反省しています。択一式の問題が解きやすい問題が多く、結果的に満点の方が多かった訳ですが、当日解きながらも「これは1問でも落としたらマズいな」と感じました。そのため、見直し時間が40分ほどあったにも関わらず、ほとんどの時間を択一式の見直しに使ってしまい、記述のケアレスミスに気付けませんでした。
見直し時間の使い方までは想定していなかったのですが、確実に正誤が判断できる問題には印をつける等して、マークミスがないかを確認するに留めるなど考えておけばよかったと思います。そんなこともあり確実に落ちたなと思っていましたので、一次試験の結果発表で自分の番号があったときは信じられず、でもすごく嬉しかったです。

【土地家屋調査士】合格総合講義のご感想・ご利用方法

【土地家屋調査士】合格総合講義は、民法→不動産登記法→調査士法の順番で進めました。まずテキストが分かりやすく、コンパクトで持ち運びやすかったです。図や表が多くカラフルなので、覚えやすく読みやすかったです。
またHINTやCAUTIONで補足があったり、ポイントが整理されていて、何が重要なのかが分かりやすかったです。動画の中でも「後で読んでおいて下さい」などの話があり、実務では当然必要になってくる知識だと思いますが、試験に合格するために覚えておくべき知識は何なのかが分かりやすく、学習の助けになりました。
また動画は単元ごとに分かれていたため視聴しやすく、復習の際にもピンポイントで視聴ができました。音声をダウンロードすることもできたため、総論や難しい論点を中心にダウンロードして、隙間時間を利用して学習することもできました。個人的に特にありがたかったのは申請書例です。以前別の予備校の教材で学習していた時に自分で作ろうかなと思ったこともあったので、50例にまとめられているのは本当にありがたく感じましたし、申請書例がなかったら本試験の建物の申請書は書けなかったと思います。
また実践答練や他校の全国模試を解いていくと、これまで知らなかったことも多かったのですが、テキストで調べるとちゃんと書かれており、改めてこのテキストがしっかり頭に入っていればほとんどの問題は解けるんだなと感じました。

択一式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

択一式過去問解説講座は、【土地家屋調査士】合格総合講義の視聴を全て終えてから取り掛かりました。最初は令和2年の問題から遡っていく形で解いていきました。問題を解く際には自分で回答用紙を作成し、1肢ごとの正誤を記録し、100肢分の100肢を正解できることを目標に進めました。基本的には20問全て解いてから答え合わせをし、必ず時間を測りました。
また、間違った問題や肢には印をつけておき、3周目が終わったくらいで間違った問題や肢だけを解いたりもしました。ただ、印をつけたことで、問題を解く前から先入観で正誤の判断をしてしまっているように思い、途中からはダウンロードした音声を聴きながら声に出して答えるようにしました。
なので、過去問を見ながら解いたのは8周程度でした。個人的には、耳で聴いた問題を声に出して答える訓練が知識の定着にとても役立ったので、ダウンロードできるのはありがたかったです。

記述式過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述の過去問は、[中山式]複素数計算や新・定規の使い方講座の使い方の講義を見終わった後に進めました。当初は択一で20問中20問正解できるようになってから始めようと思っていたのですが、21年の試験で記述が全く分からないのでは勿体ないと思い、8年分だけ解いて試験に挑みました。
この試験で初めて択一式と記述式を全て通しで解いたので、結果的に時間配分などよい経験ができたと思います。択一式と同じく、解いた日付や所要時間を記録しました。解説の中では、複素数の電卓の打ち方が細かく記載されていて、計算ミスをしたときに確認しやすかったです。
記述式は問題の文章量が多いですが、どこから読むべきかの解説があり、ある程度パターン化して問題を読み解くことができました。体調を崩したこともあり、多い年度でも5周程度しか解けなかったのですが、逆に常に新問のような感覚で解けたので、決してオススメできないことですが、本試験でもその感覚は役立った気がします。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

新・定規の使い方講座は、1週目の択一式過去問を解きながら、隙間時間に進めていきました。
まず作図に必要な道具の解説がされていたのがありがたく、どのメーカーの道具がオススメかまで書いてあったので、全く同じ道具を買い揃えることから始めました。どの道具を使うかで悩むことなく勉強することができました。定規の加工の解説もありがたく、「中々ここまでテキストに記載されているのは珍しいのでは?」と思いました。
予備校を利用しようと思った理由の1つとして、独学で作図をするのは難しいだろうと思ったり、昔から絵を描くことが苦手だったことがあるのですが、土地所在図や地積測量図などの図面ごとに作図の仕方が解説されていて、記述の問題で上手く書けなかった時にテキストに戻ると、作図の手順が間違っていることに気付いたり、ほとんど苦手意識を持つことなく学習できました

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

複素数の講座は、1週目の択一過式去問が終わった後に進めました。
アガルートで受講する前に受講していた予備校では複素数の講義がなく、三角関数などを駆使して解いていたのですが、元々文系で数学に対する苦手意識があったので、[中山式]複素数計算を知ってからはもう戻れなくなりました。複素数で計算することができたおかげで合格できたと思いますし、日々の勉強を継続することができたと思います。点間距離や内分点など、計算ごとにテキストが整理されているので、記述を解きだした当初は間違った計算があるとテキストに立ち返って復習していました。
複素数の計算の中では交点計算の公式が一番覚えにくい計算だったので、テキストの公式を写メして携帯の待ち受けし、携帯を開くたびに見るようにしました。また、一番最後の練習問題は、本試験前にも公式を理解しているか確認するために解きました。

実践答練のご感想・ご利用方法

実践答練は、7月頃から勉強したと思います。当初は本試験の直前に力試し的に解こうと考えていたのですが、定期カウンセリングの中で直前期は本試験の言い回しなどに慣れるため過去問に集中した方がよく、早めに解いてくださいとアドバイスをいただき、7月になりました。
実践答練を解くタイミングが固まったことで、本試験までの時間の使い方を逆算できるようになりました。7月~8月のタイミングで取り組んだことで、理解していない論点の復習もでき、直前に解いていたらと思うとゾッとします。問題内容的には、特に記述の問題が参考になりました。過去問にはないような登記の目的が多く、申請書例で学習した内容の応用のようで楽しく解けました。
また登録免許税が免除になった場合や、本人確認情報を提供した場合、地下がある場合の各階平面図の記載方法など、過去問では網羅できない論点が出題されていてありがたかったです。全6回を2周分解きました。

『法改正対策』過去問解説講座のご感想・ご利用方法

『法改正対策』過去問解説講座については、本試験前の最後の最後に視聴したように記憶しています。定期カウンセリングやFacebook、またテキストや過去問の訂正情報などで法改正については理解していたので、念のため確認しておこうと思い最後に利用したように思います。
ただ法改正が多くある年度や、大きく状況が変わるような年度もあるかと思いますし、そのような場合では法改正についての講座は不安を取り除く上で非常にありがたいと思います。
今回の試験で合格することができましたが、もし不合格になっていれば最も不安になるのが法改正だと思います。合格講義でも動画の差し替えがありましたが、今の法制度に合わせて改正点をピンポイントで学習できるのはありがたいです。

定期カウンセリングのご感想・ご利用方法

定期カウンセリングでお世話になった先生方には本当に感謝しています。僕はこの受験期間中に何度も体調を崩していたので、丸々1ヶ月勉強できないことが3度ほどあり、定期カウンセリングも休んでしまうこともありましたが、定期カウンセリングがあったからこそ諦めずに勉強を継続できたと思います。
来月までの目標を設定していただき、そこに向けて日々勉強を進めることができました。特に中里先生に実践答練を解くタイミングについてアドバイスいただいたことや、高野先生に試験当日に持っていくノートを作っておくと便利と教えていただいたことは、非常に参考になりました。
その他にも、作図における細かい疑問点(ひげ線の長さ、間違った線の訂正方法、採点基準など)など、「多分間違ってないんだろうけどちょっと不安なこと」をお聞きできたこともありがたかったです。金額的なこともあり最初は悩んだのですが、定期カウンセリングありの講座を受講してよかったなと思います。

カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等

別のアンケートでも書かせていただきましたが、アガルートで受講して本当によかったと思います。
カウンセリングやFacebookなどでお世話になった先生方には大変感謝しています。今後のことはまた未定ですが、土地家屋調査士として仕事ができるよう、少しずつ進んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。