賃貸住宅メンテナンス主任者とは?賃貸不動産経営管理士との違いなど解説
本ページにはプロモーションが
含まれていることがあります

賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士は、異なる資格です。
名前が似ているため、どこが違うのかがわかりにくいですよね。
両資格の受験方法や、取得するメリットについて知りたいという方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士の違いについて解説します。
不動産関連資格に興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次 [表示]
賃貸住宅メンテナンス主任者とは?

賃貸住宅メンテナンス主任者とは、2023年に創設された新しい資格です。
賃貸住宅メンテナンス主任者試験では、eラーニングによる学習とオンライン試験がセットで行われます。
まずテキストと講義動画で知識を学び、学習終了後のテストで一定の成績を収めれば、賃貸住宅メンテナンス主任者資格を得られるという仕組みです。
主に建物の維持保全に関する実務的な知識を習得できるため、現場に役立つ資格として注目されています。
賃貸住宅メンテナンス主任者の難易度・合格率・合格点は?
賃貸住宅メンテナンス主任者試験の合格基準(合格点)は非公表です。また、合格率に関する公式な情報も公開されていません。
ただし、賃貸住宅メンテナンス主任者は比較的新しい資格であるため、将来的に合格率などの情報が公開される可能性があります。
なお、賃貸住宅メンテナンス主任者試験には「受験料の決済完了から90日以内」の受験可能期間が設けられており、期間内であれば同一費用で再受験できます。
合格するまで何度も受験できるため、実際の合格率は高いと考えられるでしょう。
賃貸住宅メンテナンス主任者の勉強時間は?
賃貸住宅メンテナンス主任者試験に合格するための勉強時間は、比較的短いと考えられます。
受験可能期間内であれば合格するまで何度でも受験できるため、インターネット上では「15分で合格した」「ノー勉で合格した」という声も。
まずは勉強せずに試験を受けてみて、必要に応じてテキストなどの利用を検討すれば、効率的に合格を目指せるでしょう。
賃貸住宅メンテナンス主任者の過去問は?
賃貸住宅メンテナンス主任者試験は最近新設されたためか、公式サイトに過去問が掲載されていません。
試験対策を行いたい方は、テキストや講習動画を使って学習しましょう。
賃貸住宅メンテナンス主任者の今後の将来性は?
将来的には、賃貸住宅メンテナンス主任者が国家資格化される可能性もゼロではありません。
現時点では賃貸住宅メンテナンス主任者試験の難易度はそれほど高くなく、この資格だけで実務に役立つといった要素は薄いといえます。
実務に従事する方、もしくはこれから従事する予定がある方にとっては「知識のインプット」という意味合いが強いでしょう。
一方で、賃貸住宅メンテナンス主任者は公益財団法人日本賃貸住宅管理協会によって認定される資格です。
この公益財団法人日本賃貸住宅管理協会は、賃貸住宅メンテナンス主任者資格の新設時に「国家資格化を目指す」と発表しています。
また、同協会が実施する「賃貸不動産経営管理士」は民間資格として発足しましたが、令和3年に国家資格となっています。
このように民間資格が国家資格化された例もあるため、今後の動向に注目しましょう。
なお、国家資格化された場合、試験の難易度が上がる可能性があります。最初に実施された2013年度賃貸不動産経営管理士試験の合格率は、85.8%でした。
対して、最新の令和6年度試験の合格率は、24.1%となっています。合格率の観点からは、試験の難易度が上がっていると考えられるでしょう。
こうした例を踏まえて、賃貸住宅メンテナンス主任者に関しても「国家資格化に備えて試験が簡単なうちに取得しておこう」という意見が見受けられます。
賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士の違いは?

賃貸住宅メンテナンス主任者資格と賃貸不動産経営管理士資格は名前が少し似ているため、両者の違いが気になるという方も多いようです。
これらの資格は、全くの無関係ではありません。
賃貸住宅メンテナンス主任者試験を提供している「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会」は、賃貸不動産経営管理士試験の一部免除に必要な講習を実施する機関のひとつです。
しかし、両者は異なる資格であり、明確に区別されています。
以下では、これらの資格の違いについて解説します。
資格の趣旨・目的の違い
賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士は、資格の目的や趣旨が異なります。
以下に、各資格の公式サイトにおける説明文を記載します。
賃貸住宅メンテナンス主任者とは
賃貸住宅管理業者等が身に着けておいた方が良い賃貸住宅(低層アパート)の設備や維持保全における全般的な基礎知識を体系的に学べる公益財団法人が認定する資格です。
実務に沿った内容なので現場で活かせる知識が身に付きます。
賃貸不動産経営管理士とは
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(以下、法律)において、賃貸住宅管理業務を行ううえで設置が義務付けられている「業務管理者」の要件とされた国家資格です。
賃貸住宅管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家としてその能力を発揮し、賃貸不動産の管理を適切に行うことを通じて、賃貸不動産所有者の資産の有効活用、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するといった非常に重要な役割を担っています。
上記の説明からわかる通り、賃貸住宅メンテナンス主任者は、賃貸住宅管理の知識を実務に役立てることを目的として設置された資格です。
対して、賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理の専門家として活躍することを目的としています。
国家資格か否かの違い
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律に基づく国家資格です。
文部科学省によると、国家資格とは「国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格」のことを指します。
対して、賃貸住宅メンテナンス主任者は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会によって認定される資格です。
法律に基づく資格ではないため、民間資格または公的資格の一種に分類されると考えられます。
受験方法の違い
賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士は、資格試験の受験方法が異なります。
まず、賃貸不動産経営管理士試験は会場受験であるのに対し、賃貸住宅メンテナンス主任者試験はIBT方式のオンライン試験です。
また、賃貸不動産経営管理士試験は会場受験であるため、一斉に試験を受けなければなりません。
対して、賃貸住宅メンテナンス主任者試験は、受験料の決済完了から3か月の間であれば、いつでも・何度でも受験することができます。
賃貸不動産経営管理士の試験情報について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
関連コラム:賃貸不動産経営管理士の試験情報について
資格取得のメリット・実用性の違い
賃貸住宅メンテナンス主任者は、まだ新しい資格です。
また、国家資格ではないため、独占業務などもありません。
資格の取得によって信頼性が高まり、知識を業務に活かせるものの、具体的なメリットはやや少ないといえるでしょう。
対して、賃貸不動産経営管理士は、資格取得後に一定の要件を満たせば「業務管理者」になることができます。
業務管理者は賃貸業者の各営業所に1人以上の配置が義務付けられており、賃貸業を営む会社からのニーズが高いと言われています。
そのため、不動産業界での就職や転職が有利になるという具体的なメリットが得られるでしょう。
その他不動産関係の国家資格は多数あります!

以下に、本コラムのまとめを記載します。
- 賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士は異なる資格である
- 賃貸住宅メンテナンス主任者は国家資格ではない
- 賃貸不動産経営管理士は国家資格であり、条件を満たせば業務管理者になれる
本コラムでは、賃貸住宅メンテナンス主任者と賃貸不動産経営管理士について解説しました。
不動産関係の資格は種類が多く、これらの資格以外にも、業務に役立つ国家資格が多数存在します。
中でも、宅建士・マンション管理士・管理業務主任者は不動産資格三冠と呼ばれ、不動産業界で非常に役立つ資格として知られています。
また、賃貸不動産経営管理士が国家資格となってからは、不動産資格四冠と呼ばれることも。
これから不動産関連資格の取得を目指そうと考えている方は、これらの資格から検討してみてはいかがでしょうか。
不動産関連資格に興味をお持ちの方は、以下のコラムもご覧ください。
関連コラム:不動産資格の三冠・四冠とは?仕事内容・年収・取得の順番などを解説!
賃貸不動産経営管理士試験の合格を
目指している方へ
- 賃貸不動産経営管理士試験に合格できるか不安
- 勉強をどう進めて良いかわからない
- 勉強時間も費用も抑えたい
アガルートの賃貸不動産経営管理士試験講座を
無料体験してみませんか?


約7.5時間分の賃貸不動産経営管理士試験の講義が20日間見放題!
実際に勉強できる!賃貸不動産経営管理士試験対策のフルカラーテキスト
合格者の勉強法が満載の合格体験記!
合格に向けた必勝勉強法動画
令和6年度賃貸不動産経営管理士試験解説講義も視聴可能!
1分で簡単!無料
▶資料請求して特典を受け取る
豊富な合格実績!
令和6年度のアガルート受講生の合格率80.7%!全国平均の3.4倍!
追加購入不要!これだけで合格できる
カリキュラム
充実のサポート体制だから安心
合格特典付き!