ケアマネ(介護支援専門員・ケアマネジャー・ケアマネージャー)の試験を受けたいけど、独学でも合格できるのかな?と悩んでいる方は少なくありません。

ここでは、ケアマネ試験に独学で合格するための勉強方法・スケジュールの立て方などを紹介します。

また、独学だとどうしても不安な方に対しては、近年注目されているオンライン講座の内容まで詳しく解説します。

目次

ケアマネの試験内容

まずはケアマネの試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の試験内容から見ていきましょう。

試験科目

試験科目は大きく分けて、

  • 介護支援分野
  • 保健医療福祉サービス分野

の2つに分かれています。

介護支援分野では、ケアマネでは必須の介護保険法の制度について問われます。

介護保険制度の全体的な仕組みや介護支援専門員としての実務(ケアマネジメント)などをここで学びます。

保健医療福祉分野は、医療分野と福祉分野の2つの分野に分かれます。医療分野では、医療の基礎知識、介護技術関係、介護保険サービス(医療)で構成されており、福祉分野はソーシャルワークや権利擁護の各種制度、介護保険サービス(福祉)が問われます。

基礎資格が医師や看護師の方であれば、保健医療の問題はそこまで難易度は高く感じないでしょう。

また福祉サービス分野は介護福祉士や社会福祉士が得意とする分野ですので、介護技術や利用者への接し方などを学びます。

関連コラム:ケアマネ試験の基本情報をわかりやすく解説!

科目の配点と合格ライン

合格ラインは70%と言われていますが、その年の合格者数や不適切問題、問題の難易度によって合格ラインは補正されます。

近年の合格ラインは大体60%前後となっていますので、模試などでは80%取れるように勉強しましょう。

また介護支援分野が合格点に達していたとしても、保健医療福祉サービス分野で点数が達していなかった場合には不合格になってしまいます。

どちらの分野も合格点に達している必要があるので注意が必要です。

関連コラム:【ケアマネ試験】保険医療福祉サービス分野の基本情報・試験内容を解説

関連コラム:ケアマネ試験の介護支援分野とは?科目や合格点・合格基準を解説

出題形式

問題の出題形式は基本的に5肢複択であり、全ての選択肢を正しく選べていないと正答とはなりません。

また問題文も「正しいものを」「(より)適切なものを」の2種類あります。

問題文はしっかり読み、間違わないようにしましょう。

また保険医療サービスでの総合では文章問題で実践的な内容になっていますので、問題文から情報をしっかり把握していきましょう。

ケアマネ試験は独学でも合格できるのか?

ケアマネ試験は独学でも合格は可能です。

しかし、ケアマネの資格は非常に難易度が高く、2021年度に行われた、第24回の合格率は、23.3%と前年度より向上したものの、例年では合格率が10〜20%程度となっており福祉系の試験でも非常に難易度の高い試験です。

それだけ難易度が高い試験になるため、何か特別な通学講座を受ける必要があると思うかもしれませんが、ケアマネの試験は、なるべく早くから、しっかりとした学習を始めれば、独学でも十分合格が可能です。

もちろん、通学講座を受講すると、専門の職員から授業を聞けるメリットはありますが、通学するための時間の制約・金額面などの経済的な負担がかかるなどのデメリットがあります。

しかし、独学であれば、通学する必要もないため、時間に縛られることなく隙間時間を有効的に利用できます。また、費用も参考書・過去問題集など必要最小限の金額に抑えられるメリットがあります。

通学するのではなく、自分のペースで勉強するなど、独学の方が合っている場合もあるため、自分自身はどの勉強方法が合っているのかをしっかり理解することが重要です。

ケアマネ試験の合格に必要な勉強時間の目安は?

ケアマネ試験に合格するための平均総学習時間は、100時間~200時間だと言われています。

なぜ、これだけ時間に差があるのかというと、保有資格によって知識の全くない分野があるためです。

未経験の分野については基本的な事から覚えていく必要があり、経験分野と比べても勉強に時間がかかります。

そのため、ケアマネになるために必要な勉強時間は100時間として考えずに、200時間程度は勉強時間が必要であるという認識で進めると比較的ゆとりを持って勉強時間を確保できるでしょう。

ケアマネ試験は上記で解説したように、非常に難易度が高い試験のため、合格するためには長期的な計画が必要です。期間としては6か月ほどをおすすめします。

ケアマネの試験勉強におすすめの参考書の選び方

参考書・テキストを選ぶ際のポイントは、複雑な制度・用語などに対してわかりやすくイラスト・図解などで解説されているかが重要です。

イラスト・図解が豊富であれば、理解しやすく印象に残りやすいため、インプットに最適です。

そこで、ここでは「このテキストをやりこめば合格できる!」と思える、ケアマネの試験勉強におすすめの参考書・テキスト・問題集をご紹介します。

ケアマネの勉強におすすめの参考書・テキスト「みんなが欲しかった!ケアマネの教科書」

この参考書で最大のメリットはフルカラーのレイアウトになっていることです。

理解するのが難しい内容でもフルカラーなので非常に見やすく、頭に残りやすいのが特徴です。

それだけでなく、初学者向けに対して「スタートアップ講座」が付いているため、ケアマネ試験の全体像・各項目の学習内容の概要が掲載されているため、試験勉強を始めるにあたって、大枠を知ることでスムーズに学習に入りやすくなります。

また、重要項目はA/B/Cでランク付けされているため、どこを重点的に勉強すべきか一目瞭然なだけでなく、試験前の見直しもポイントを絞ることが可能です。

ケアマネ試験を受験するにあたって、基礎的な知識に自信がない方でもしっかり理解できる1冊です。

関連コラム:【ケアマネ試験】テキストの正しい使い方とおすすめ本3冊

ケアマネの試験勉強におすすめの問題集の選び方

続いて、おすすめの問題集を紹介します。問題集を選ぶ時に重要なポイントは大きく2つあります。

1つ目のポイントは法改正に対応した最新版を選ぶことです。

介護保険の制度は5年に1回、報酬は3年に1回改定され、その都度制度が変わります。そのため、古い問題集では法改正に対応できていないため、間違った内容で学習を進めてしまうことになります。本試験では、法改正の内容も問われるため、必ず最新版の問題集を選ぶようにします。

2つ目のポイントは、解説が充実しているものを選ぶことです。

解説が充実した問題集を使用すると、効率的に学習を進めることができます。出版社によって選択肢ごとに解説が入れてあり、イラストや図表でわかりやすく解説されているため、解説の内容を必ず確認して選ぶことが重要です。

ケアマネの勉強におすすめの問題集「ケアマネジャー 徹底予想模試」

今回紹介するおすすめの問題集は、U-CANから出版されている「ユーキャンのケアマネジャー 徹底予想模試」です。

この問題集は、3回分の模試ができるだけでなく、テーマ別の問題も180問掲載されています。

予想模試は問題冊子を取り外し、試験本番と同じスタイルで解答できるため、本番のシミュレーションにも役立ちます。

また解説も充実しており、イラスト・図解も豊富なのでしっかりとインプットできる点が魅力です。

関連コラム:【ケアマネ試験】正しい問題集の使い方と目的別おすすめ本5冊

ケアマネ試験の勉強に過去問は必要?

ケアマネ試験の勉強で過去問を解くことは非常に重要です。

その理由としては、過去に出題された範囲の分野というのは、現在でも変わらず重要なため、出題者側も受験者に理解して欲しいと思っています。

また、ケアマネ試験は、専門性の高いため、細かい知識も幅広く求められますが、過去問を解くことで試験に出題される知識の範囲がわかります。

これらのメリットからもケアマネ試験の勉強において過去問は非常に重要なことが分かるはずです。

 過去問は最低何年分を何回解けばいい?

過去問は最低でも5年分は解きます。

過去5年分の問題を解くことで、ケアマネ試験全体の出題傾向を知ることができ、雰囲気・難易度も確認できます。

ケアマネ試験は最新の法令や規則に基づいた問題が出題されるため、昔の過去問までやり過ぎると、現在では不正解の問題に遭遇する可能性もあり、間違った知識が身に付き、他の参考書との整合性が取れずに混乱する原因にもなるので、過去5年分程度までに留めるようします。

過去5年分を最低でも5回、できれば10回以上繰り返して行います。

繰り返して行うことで、解答だけでなく、解説の内容も覚えられるはずです。

また解説の内容だけでなく、解答として選択しなかった理由までしっかり説明できるようになるくらいまでになるとかなりの力がついていると判断できます。

 ケアマネの過去問はどこで手に入れられる?

ケアマネの過去問は、書籍として販売されているだけでなく、WEBサイトでも過去問の問題と解答を無料で利用でき、全体的な問題傾向をつかむことができます。

各都道府県の介護支援専門員実務研修受講試験に関するページでは、過去5年分の過去問と正答番号、合格基準が確認できます。

印刷して実際に本番形式で解いてみるといいでしょう。

ただし、Webサイトでは正答番号と合格基準が掲載されているのみで、解説がないなどのデメリットもあるため、本格的に勉強する場合は書籍で購入するのがおすすめです。

ケアマネの勉強におすすめの過去問解説集「ケアマネジャー 過去問完全解説」

関連コラム:【ケアマネ試験】過去問題集を選ぶポイント、使い方とおすすめ本5冊

過去問でわからないところや解説が気になった時は?

各都道府県の試験に関するページで公開されている過去問は正答だけで解説がありません。

過去問でわからないところが出れば、参考書で該当箇所を読み込むことが重要です。

書籍で過去問を解いている人は解説を読み込みましょう。

過去問を解き始めた当初は、正解できる問題はかなり少ないため、1つの問題を解くのに時間がかかりますが、それでも1問ずつ丁寧に解きましょう。

また、解説を読んでも、内容が更に気になった場合は、その言葉だけをネットなどで検索して理解を深めます。

全ての内容をネットで検索すると膨大な時間が必要で手間もかかるため行うことが難しいので、解説を読んでも理解できない部分は検索して調べてみましょう。

ケアマネの勉強方法

ケアマネの勉強を始めようと思っても実際にどのような手順で行ったらいいのか迷う方が多いはずです。

具体的には下記のような手順で行うのが最も効率的です。

1.参考書・テキストを読み込みながら問題を解く

ケアマネの試験範囲はかなり広いため、参考書・テキストを端から端まで読み込むだけで、かなりの時間が必要です。

まずはテキストを流し読みして聞きなれない言葉や理解に苦しむところに付箋をつけておきます。

一度流し読みをしておけば、内容を覚えていなくても全体像のイメージはつきやすくなります。

2回目に付箋をつけたところを一つずつじっくり読んでみましょう。

読んでみてわからないところは飛ばしても大丈夫です。

参考書・テキストを読み込むだけでは、なかなか知識に繋がりにくいため、科目ごとに読み終わったら問題集を解くようにします。

2. 過去5年分の過去問を解く

基本的な知識が取得できれば、次に過去5年分の問題を解き、出題傾向の確認・試験問題の難易度を把握します。

また、全体的な把握だけでなく、過去問を解くことで自分自身の得意分野・苦手分野を把握することができるため、過去問を繰り返し解くことで自分の苦手分野を把握し、効率的に学習を進めることができます。

 3.模擬問題を解く

過去問を5年分完璧に解けるようになったら、最後の仕上げとして、模擬問題を解きます。

模擬問題を解くときのポイントとしては、本番の試験と同じように時間を計りながら問題を解きます。

そうすることで、時間配分の感覚を身につけることで、当日は落ち着いて試験に臨むことができます。

試験当日は、120分で60問の問題を解く必要があるため、1問あたりにかけられる時間は2分ですが、事例問題は問題文の読み込みに時間がかかります。

そのため、残り時間を意識しながら模擬問題を解くことで、時間配分の感覚を身に付けることができます。

ケアマネの勉強法に関するよくある疑問

 勉強する科目の優先順位は?

「介護保険など制度に関する内容」は、どの分野でも知識が乏しくなるため、優先的に問題を解きましょう。

勉強する科目の優先順位は人によって異なります。

その理由として、ケアマネ試験を受ける方は、国家資格に基づく業務経験もしくは相談援助業務経験があり、それぞれの職種によって得意の分野が異なるからです。

得意の分野であれば、勉強時間を多く設けなくてもある程度の正解率を確保できますが、普段はあまり関わっていない分野となれば、どうしても知識が乏しくなります。

そのため早めに過去問に取り組み、苦手分野をできるだけ把握して、苦手科目を優先的に勉強しましょう。

関連コラム:ケアマネ試験の難易度と保持資格ごとの学習ポイント

効率よく学習するコツは?

効率よく学習するコツは、「わからないところに時間を割く」ということです。

理解できているところを何度やっても点数は伸びません。

一つずつ、わからない問題を解消していくことで解ける問題が増え、点数が確実に伸びていきます。

  • テキストは全ページ隅々まで読もうとしない
  • 問題集は間違えたところを何度も解く

この2点がポイントとなってきます。

 模試を受ける必要ある?いつ受けたら良い?

模試を受ける機会があれば、積極的に受けるべきです。

その理由として、模試を受けることで、自分や他人の進み具合を確認できる、本番と同じような臨場感を体験できる、これから勉強すべき内容を把握できるなど多くの利点があります。

回数に関しては、1回では本番のような雰囲気に慣れることは難しいため、本番前の3カ月を目途に2〜4回程度は受けると効果的です。

模試の結果は、今後の勉強計画においても、大きな目安となります。

例えば、ケアマネの合格ラインは正答率70%程度のため、模試の正答率が70%以上あれば、今までの勉強のペースで問題ない目安になります。

また、逆に正答率が低かった場合は、勉強時間や計画を見直すきっかけとしても活用できます。

指定日に都合が合わない場合や、すでに会場実施の模試が終了している場合には、市販の模擬問題を利用し、自宅で時間を計って行うのもよいでしょう。

アガルートでは、2024年合格目標の模擬試験をご用意しています。

過去5年間の本試験での出題より、頻出度が高い項目を取り揃えた模擬試験です。

出題頻度が高い項目を重点的に学習することで、各分野の合格ラインの突破を目指しましょう。

2024年合格目標 模擬試験:5,478円(税込)

自宅受験となり、①問題冊子1冊②解説冊子1冊が発送されます。

教材発送・視聴開始日:2024年6月3日~視聴期限:2024年10月31日

 難易度が高く時間をかけたほうがいい科目は?

ケアマネ試験において例年、「介護支援分野」は難易度が高く得点しづらい傾向です。

また、出題形式も五肢複択の場合もあるため難易度がより高くなります。

しかし、「介護支援分野」の問題は参考書・テキストをしっかりと理解していれば解ける問題も多いため、時間をかけることで着実に点数を取ることができます。

 インプットとアウトプットどっちが大事?

勉強において、参考書などを読み込むインプットと問題集を解くなどのアウトプットがありますが、基本的にはインプット→アウトプット→チャック(間違った問題・理解不足の選択肢など)を繰り返すことが大事です。

その理由としては、ケアマネ試験の問題の多くが、過去の問題を入れ替えているからです。

そのため、問題を解くときは、正しいものを見つけるだけでなく、間違っているところもしっかり理解することが重要なためです。

ケアマネの試験対策

ここまで、ケアマネ試験の勉強法などを詳しく紹介しました。

ここまで、今までの内容をまとめるとともに、より合格率を高めるための試験対策について解説します。

試験直前(1カ月前)に問題集は新調しない

試験直前(1カ月前)になったら問題集は新調しないようにしましょう。

わからない問題が増えてしまい、気持ちに余裕がなくなってしまいます。

今自分が行っていることを焦らず計画的にこなしていきましょう

出題問題の読み間違いミスを確認する

問題文にアンダーラインや丸で囲むなど印をつけておくと、万が一認識ミスをしていても解答前にもう一度印の部分をチェックすることで間違いに気づくことができます。

ケアマネの問題では「正しいもの」と「誤っているもの」、「1つ選べ」「3つ選べ」など一定の問題文ではありません。

問題の出題形式も問題によっては変わってきます。

過去問や模試を解く際には問題文をきちんと読んで最後に確認する癖をつけておきましょう。

 テスト本番では割り切ることも重要

ケアマネ試験の本番では、どれだけ勉強しても、解けない問題が必ず出題されます。

そのため、難問に出会ったとしても慌てることなく、最後に回して解くといった工夫が重要です。

ケアマネは7割取れれば合格できます。満点を目指す必要はありません。

試験対策をして、ある程度の学力がある場合、このような難問にぶつかると「よく考えれば解けるはず」などと思い、時間を費やしてしまう傾向がありますが、他の問題を解くために必要な時間を使ってしまい、時間が足りなくなってしまうためおすすめしません。

また、難問に時間を使っても解けなかった焦りから全体のペースを乱してしまう場合も多くあります。

そのため、ケアマネ試験当日は焦らず、「分からない問題は何問かは出題される」くらいの割り切りを持って当日を迎えるようにします。

本番に慣れるためにも、模試では全問を解くつもりで受験するよりも、どうやったら7割解けるかを目的に取り組みましょう。

ケアマネの勉強を開始する時期は?試験の何ヶ月前から勉強したらいいの?

勉強の習慣が身についていない人はケアマネ試験の勉強期間は12ヵ月程度を想定して逆算して考えましょう。

具体的には、ケアマ試験は毎年10月中旬の日曜日に行われるため、試験範囲の広さや合格率のことを考えると、遅くても年が変わった1月の段階から勉強を始めましょう

ケアマネ試験終了後の10月から開始して12ヵ月勉強期間を設けると、比較的ゆとりを持って計画を立てることができます。

1日1時間の勉強時間であれば、「約6か月(半年)で200時間勉強できるのでは?」と思われるかもしれませんが、ケアマネの試験は働きながら勉強をする方が多いです。

初めは1日1時間の勉強時間を確保することも難しいですし、続きません。

ケアマネの勉強をする方は余裕を持った勉強期間を設定して、少ない勉強時間から始めましょう。

初めは参考書を毎日20ページ読むなどの自分にとって無理のない具体的な計画を立てることでスムーズに勉強を進められます。

勉強を始めた当初は、勉強を習慣化させるために平日だけでいいので30分の勉強時間を確保します。

ここで、ポイントなのは最初は平日だけにすることです。

もちろん土日などの休日の方がまとまった時間を作りやすいのですが、長期間の勉強期間になるため、最初からは無理しない程度から始めます。

その後、ケアマネ試験から4ヵ月程度前になれば、問題集を解くなどアウトプットがメインになるため、平日1時間程度まで勉強時間を伸ばします。

最後の1ヵ月は、平日また可能であれば土日も2時間程度の勉強時間を確保して最後の追い込みを行います。ただ、土日の時間確保が難しい場合は平日だけでも、長期的に計画を立てて勉強しているため十分合格できる力は付いているはずです。

30分・1時間の具体的な勉強時間の作り方としては、1日1時間を目標に朝早く起きる、電車通勤の時間を利用するなどして時間を作り、決して無理しないことが重要です。

ケアマネ試験に向けた学習計画・スケジュールの立て方

スケジュールを立てる中で重要なことは、各月ごとに実施する内容を具体的に考えることです。

作成してスケジュールで進めていき、3ヵ月に1回程度計画を見直すことで、着実に合格に近付けます。

具体的なスケジュール例は下記のようになります。

ケアマネ 勉強スケジュール

(*休日の勉強時間確保が難しい場合は、平日のみ)

内容活用する参考書勉強時間
10月介護支援分野のインプットみんなが欲しかった!ケアマネの教科書週3~5回平日:30分休日:なし
11月介護支援分野のインプット 〃
12月保健医療福祉サービス分野のインプット 〃
1月保健医療福祉サービス分野のインプット 〃週5回平日:30分休日:なし
2月介護支援分野の過去問を解いてアウトプットケアマネジャー 過去問完全解説
3月保健医療福祉サービス分野の過去問を解いてアウトプット 〃
4月介護支援分野・保健医療福祉サービス分野両方の過去問を解く 〃
5月模擬試験を受けて、現状の正答率を確認 週5回平日:1時間休日:なし
6月模試問題を中心にアウトプットケアマネジャー 徹底予想模試
7月模擬試験を受けて苦手分野の確認 週7回平日:1時間休日:1時間
8月模試問題を中心にアウトプットケアマネジャー 徹底予想模試
9月苦手分野と知識漏れがないか確認週7回平日:2時間休日:2時間
10月本番

上記のスケジュールは1つの例になるため、場合によっては、もっと本番の雰囲気を味わいたい場合は、模試の回数を1〜2回程度増やすなどの調整を行います。

土日にまとめて勉強するのと、平日にコツコツ勉強するのどっちが良い?

勉強は土日にまとめて行うよりも、平日など毎日コツコツ勉強する方法がおすすめです。

土日にまとめて勉強の時間を確保すると、自分がリフレッシュする時がなく、なかなか継続して勉強できません。

しかし、平日にコツコツするやり方であれば、今までスマホで動画を見ていた時間を勉強にあてるなど少しの我慢で時間を確保でき、習慣化されやすくなります。

土日にまとめてではなく、平日にコツコツ勉強できるように計画することが重要です。

 独学でケアマネ試験が難しい場合はオンライン講座がおすすめ

今回は、独学でケアマネ試験に合格するための方法について詳しく解説しました。

しかし、どこから手をつけたらいいか分からない、試験まで1年もないから効率的に学習したい、と思っている方もいるかと思います。

そのような方には、アガルートのオンライン講座がおすすめです。

関連コラム:ケアマネ試験の通信講座・予備校おすすめ6社を徹底比較!費用や特徴を解説

アガルートのオンライン講座は、介護支援分野・保健医療福祉サービス分野の項目ごとの試験において重要度の違いを把握して効率的に重要な部分を押さえていく講座です。

また、テキストもフルカラーとなっており分かりやすい内容となっています。

充実のフォロー制度も整っており、疑問に思ったことは Facebook質問対応 で講師に何回でも無料で直接質問することができるため、疑問をすぐ解決できます。

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ケアマネの勉強法で困っている方はお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者 稲垣 貴久講師

稲垣 貴久 講師

介護の現場6年(認知症対応型共同生活介護2年、特別養護老人ホーム4年)、その後介護支援専門員として7年の経験を経て、現在は高齢者・障害者施設を大阪府内に8施設運営している会社に部長職として勤務。

介護支援専門員としても、実際に担当を持ちながら、個別課題及び地域課題の解決に向けて日々福祉現場の最前線で仕事をしている。

初任者研修・実務者研修・介護福祉士受験対策講座・介護支援専門員受験対策講座の通学講座の講師として、年間1000人以上の資格者養成に携わる。

介護福祉士受験対策講座では、オリジナルテキスト作成に携わり、養成校や専門学校にて使用されている。

日々、福祉の最前線で働きながら、制度の変革・社会情勢の推移・福祉現場の課題や将来性にも目を向け、今後福祉現場に求められる人材育成に対して、資格者養成も含めて多岐にわたり尽力している。

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