ケアマネジャー試験の受験勉強のために揃えるべき本の種類と使い方
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これからケアマネ(介護支援専門員・ケアマネジャー・ケアマネージャー)試験の勉強を始める人の中には、本を買って独学したいと考える方もいるのではないでしょうか。
本屋さんに行くと、たくさんの種類の本が並んでいるため、「どれを選べばいいのかわからない」「最低限必要なものはどれなのか?」と、悩んでしまいますよね。
とりあえず目についたものを買っても、本の使い方がわからず、実際に利用しないのでは意味がありません。
そこで本記事では、揃えるべき本の種類や選ぶときのポイント、効果的な使い方などについて解説していきます。
目次
ケアマネ試験の受験勉強の流れと書籍の使い方
この章では、ケアマネ試験の勉強を始める時に、揃えるべき本の種類と、購入する時の注意点について解説します。
ケアマネ試験に必要な本は、
- 基本テキスト
- 介護保険の制度としくみが掲載されている本
- 過去問題集
- 分野別問題集
- 1問1答
- 模擬試験集
となっています。
仕事内容や試験の概要などがよくわからない場合 入門書を読む
ケアマネの仕事内容や、試験の概要などがよくわからない人は、試験勉強を始める前に「入門書」を読むことをお勧めします。
入門書では、ケアマネの役割や、試験の全体像を把握することができるため、スムーズに試験勉強を始めることができます。
ただし、すでに介護施設などで働いていて、ケアマネの仕事内容は理解しているという人や、試験についてよく知っているという人には入門書は必要ありません。
テキストと問題集を準備する
ケアマネの仕事内容と試験の流れが理解できたら、次はテキストや問題集を準備して勉強をスタートさせましょう。
ケアマネ試験の内容は、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の大きく2つの分野に分かれています。
試験の出題範囲は幅広く、専門的で難しい内容のため、しっかり勉強をして知識を定着させていく必要があります。
試験に合格するためには、インプットとアウトプットを繰り返して学習していくことがポイントです。
知識がインプットできていない状態で問題を解いていっても、ただ時間が過ぎていくだけで、いつまで経っても得点は伸びません。
そのため、準備する本は最低でもインプット用に使う基本テキストと、アウトプットに使う問題集が必要です。
インプット用の本とアウトプット用の本は、以下のような種類が販売されています。
インプット用の本
- 基本テキスト
- 介護保険の制度としくみが掲載されている本
アウトプット用の本
- 過去問題集
- 分野別問題集
- 1問1答
- 模擬試験集
注意点 最新版を購入する
本を選ぶときには、法改正に対応した最新版の本を準備しましょう。
介護保険制度は、3年周期で介護保険法の改正、介護報酬の改定が行われます。
ケアマネ試験では、毎年のように法改正の内容が問われる問題が出題されているため、古い本では対応できません。
試験で確実に得点するには、法改正に対応した最新版のテキストと問題集を使うことが重要です。
受験する年度の最新版の本は、毎年1〜3月頃には発売されます。
次の章では、本の内容と選び方、効果的な使い方などについて、さらに詳しく解説してきます。
ケアマネ試験の勉強に必要な本一覧
この章では、前章で説明した本の種類の説明と選び方、効果的な学習方法について解説します。
1.基本テキスト
テキストの中身はしっかりと解説してあるものを選ぶことがポイントです。
文字だけの解説ではなく、図表やイラストを使って解説してあるものをお勧めします。
例えば、介護保険制度の仕組みは、文章だけではわかりにくい内容です。
大きめの文字で、図表やイラストでわかりやすく解説してあるテキストであれば、見ていても苦にならないので、頭に入りやすいです。
また、試験の重要ポイントが色分けされて、ひと目でわかる本も使いやすいでしょう。
テキストは、試験が終わるまで何度も読み返すことになるので、スラスラと読めるものを選ぶといいでしょう。
試験のために購入したテキストは、合格後の研修や実務に就いてからも活用できますので、自分に合った1冊を見つけてください。
関連コラム:【ケアマネ試験】テキストの正しい使い方とおすすめ本3冊
2.介護保険の制度としくみが掲載されている本
介護保険制度やケアマネジメントに関する学習が苦手という人や、もっと深く学習したいと考える人は、制度の概要やケアマネジメントについて解説された本を1冊購入するのもよいでしょう。
複雑な介護保険のしくみが、わかりやすい言葉や図表で詳しく解説されているため、より理解が深まります。
例:「最新版 図解 介護保険のしくみと使い方がわかる本」など
3. 過去問題集
過去問題集は、必ず準備しましょう。
特に過去5年分が掲載されたものをお勧めします。
その理由は2つあります。
- 試験の出題傾向や留意するキーワードがわかる
過去5年分のたくさんの問題を解いていくことで、出題傾向や試験によく出る重要ポイントがわかってきます。 - 試験の出題方式に慣れる必要がある
ケアマネの試験の出題方式は五肢複択方式です。
(1つの設問に5つの選択肢があり、その中から適切な答えを2つもしくは3つを選ぶ)
この出題形式に慣れるためにも、過去問は何度も解いておく必要があります。
関連コラム:【ケアマネ試験】過去問題集を選ぶポイント、使い方とおすすめ本5冊
関連コラム:ケアマネ(介護支援専門員)試験の過去問の活用法
4.分野別問題集
過去問題集で、自分の苦手分野がわかったら、分野別問題集で徹底的に苦手を克服していきましょう。
ケアマネ試験は、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の両分野で、「合格基準点」を超えなければ、合格することができません。
例えば、介護支援分野が得意で合格基準点に達していても、保健医療福祉サービス分野ができていなければ不合格となります。
両分野で得点の差が出ないよう学習を進めていくために、分野別問題集を活用することをお勧めします。
5.1問1答形式問題集
1問1答形式の問題集は、これまで学習した知識の整理として活用できます。
試験内容の重要ポイントを押さえて問題が作られているので、復習としても使えることも魅力です。
ポケットサイズのものであれば、仕事の休憩時間などスキマ時間に取り出して、効率的に勉強することができます。
繰り返しの勉強方法は、学習の理解が深まるため、1問1答の問題集は持っておくと心強い1冊です。
関連コラム:【ケアマネ試験】正しい問題集の使い方と目的別おすすめ本5冊
6.模擬試験集
模擬試験集は、本番の試験を意識した予行演習として活用できます。
ケアマネ試験は120分間で60問の問題に解答します。
本番と同じように、時間を測って問題を解いていき、学習の総仕上げをしましょう。
問題と解答が別々に切り離せるようになっているものは、問題を見ながら解答を確認できるため使用しやすいです。
また解説は、図表入りでわかりやすいものを選べば、本番ギリギリの時期でも確実に覚えることができるでしょう。
まとめ
ケアマネ試験で揃えるべき本の種類や選ぶときのポイント、効果的な使い方などについて解説しました。
ケアマネ試験に合格するには、単に暗記するのではなく、ひとつずつ知識を定着させ、理解していくことが重要といえます。
問題集で間違えたところは放置せず、テキストに戻って確認を行い、何度も繰り返し解きましょう。
次第にスラスラと問題が解けるようになっていくことを実感できます。
今回ご紹介した本を活用して、ケアマネ試験合格を目指しましょう。
関連コラム:ケアマネの勉強法!勉強時間や独学についても詳しく解説
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