「どうやって自分のスキルを職務経歴書に書けばいいのだろう」「そもそも職務経歴書に書くスキルが思いつかない」と、このような疑問や不安を抱えていませんか?

職務経歴書は、就活生が培ってきたスキルや経験をアピールできる大切な資料です。

具体的なスキルや経験を書くことで、企業により自分のことをしっかりアピールできるようになります。

そこで本記事では、活かせる知識・スキルをわかりやすく職務経歴書に書く方法をお伝えします。

例文や書く時のポイント、また活かせる知識・スキルがない時の対処法もお伝えするため、職務経歴書を書く時の参考にしてくださいね。

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面接官が活かせる知識・スキルを見ている理由とは?

はじめに、面接官がなぜ活かせる知識・スキルを見ているかを整理しましょう。

面接官が就活生を採用後に活かせるスキル・知識があるかを見ている理由は、企業にとってミスマッチ防止の判断材料のひとつになるからです。

就活生がこれまで培ってきた知識やスキルを活かせるほうが、企業にとってプラスであり、就活生にとっても自分の強みを活かして働けるため、互いにwin-winの関係を築けます。

そのため、就活生にとっても応募先企業で活かせる知識・スキルがあるかを確認し、職務経歴書でアピールすることはとても重要です。

自分自身のためにも、培ってきた知識・スキルを整理して、応募先の企業で活かせるかを考えることを忘れないようにしましょう。

活かせる知識・スキルの書き方【例文付き】

ここからは、就職後に活かせる知識・スキルの書き方について紹介します。

職務経歴書に書く時の例文もあるため、ぜひ参考にしてください。

PCスキル

どの職種でも必要になるPCスキルは、Word・Excel・PowerPointをどの程度使えるのかを伝えましょう。

Accessも使える場合は、併せて記載することでよりスキルをアピールできます。

また、PCスキルは、各ソフトでできることを箇条書きでわかりやすく伝えるのがおすすめです。

例文

Word:図表を含めた文書作成など
Excel:フォーマットの作成・IF関数・VLOOKUP巻数・ピポットテーブルの作成管理など
PowerPoint:スライドの作成、アニメーション設定など
Access:データベース作成・レコードの更新追加・クエリの作成など

ポータブルスキル(ビジネススキル)

ポータブルスキルとは、業界や職種関係なく、どこの会社でも活用できるスキルを指します。

ポータブルスキルの一例は次の通りです。

  • 情報収集力
  • 計画性
  • 問題解決力
  • プレゼンテーションスキル

実務経験や取り組んだ過程、またどのような実績を出したかを伝えられると、より自分のスキルが伝わりやすくなります。

例文

私は「問題解決力」に自信があります。
前職では、従業員の平均労働時間が1日10時間と長時間勤務が常態化していたため、業務効率改善に向けて、アンケートを実施。
従業員の意見を参考に「チャットツールの導入」「19時にはオフィスの電気を消灯する」などの業務効率改善を行いました。
結果、部内の平均労働時間が1日8時間になり、労働時間削減に成功しました。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、さまざまな意味合いがあります。

職務経歴書に書けるマネジメントスキルの一例は、次のとおりです。

  • 部長や課長などの管理職経験
  • プロジェクトリーダーなどの進行管理の経験
  • 新入社員教育などの指導経験

これらの経験がある方はエピソードを添えて、具体的にどのようなマネジメントスキルがあるかをアピールしましょう。

例文

私は、新入社員の教育担当として、業務の指導を行っておりました。
指導する際はただ一方的に知識を教えるだけでなく、都度意見を聞く時間を設け、主体性を持って行動してもらえるように意識しました。
結果的に、新入社員とも早くに打ち解け、役職関係なく発言しやすい職場環境づくりに繋がりました。

ビジネスマナー

第二新卒の方など、仕事での実績がない場合や経験が浅い場合は、ビジネスマナーをアピールしましょう。

ビジネスマナーとは、「報告・連絡・相談」「電話対応」「敬語の使い方」「名刺の渡し方」など、ビジネスの場での一般常識です。

例文

私は前職での新入社員研修にて、「報告・連絡・相談」「電話対応」「敬語の使い方」「名刺の渡し方」など、一般的なビジネスマナーを習得しました。
研修で学んだ知識を活かし、配属前研修ではカスタマーセンターでお客様からの電話対応を行いました。

語学力

英語や中国語など、得意な外国語がある方は語学力をアピールしましょう。

資格や検定のスコアを書いたり、実務経験を書いたりすることでどの程度の語学力を備えているかが伝わりやすくなります。

また資格を持っていなくても、同等のレベルがある場合は「ビジネスメールを英語で作成可能」などと書いても問題ありません。

例文

資格:TOEIC公開テスト750点、日商ビジネス英語検定 1級
貿易事務職として、英語での業務経験があります。
・英語圏の取引企業からのメールに対応
・インボイスの作成経験
・会議にて英語で進行・翻訳を担当

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、どの仕事でも業務を円滑に進めるために欠かせないスキルです。

「誰とでもすぐに打ち解けられる」「取引先と円滑にやり取りを進められる」など、自分のコミュニケーション能力を活かしたエピソードを伝えましょう。

例文

前職では、営業職としてtoC向けの製品を販売していました。
その際に私は、まずお客様と世間話をして気兼ねなく何でも話せる関係を作るようにしていました。
結果的に、世間話の中からお客様のニーズを見つけ出したり、信頼関係を築いたりすることができました。
お客様自身から「商品を購入させてほしい」というお言葉を頂戴した時は、とても嬉しかったです。

活かせる知識・スキルを書くポイント

次に、活かせる知識・スキルを書く時のポイントを3つ紹介します。

これまで培ってきた経験などをより詳しく伝えるためのポイントを紹介するため、ぜひ職務経歴書を書く時に活かしてくださいね。

応募先の業務に関連させて書く

まず、知識・スキルを応募先の企業でも活かせられると伝えることで、採用担当者が一緒に働くイメージを持ちやすくなります。

そのため、事務職の場合はPCスキルをアピールする、語学を扱う仕事なら語学を使った経験を書くのがポイントです。

応募先の仕事内容をリサーチしつつ、自分の今持っている知識・スキルをどのように掛け合わせられるか考えてみましょう。

結果的に、自己分析・企業研究になり、面接対策としても役立ちます。

箇条書きや表を使って具体的に書く

職務経歴書は、読みやすさが大切なため、箇条書きや表を積極的に活用しましょう。

箇条書きや表を取り入れることで、情報が整理され、アピールポイントが一目でわかりやすいです。

結果的に多くの情報をまとめて伝えられるため、採用担当者にアピールポイントを理解してもらいやすくなります。

知識やスキルのレベルを書く

自分が持っている知識やスキルが、どの程度のレベルなのかを、数字や実績を用いて具体的に書きましょう。

例えば、「営業力に自信があります」だけでは、何を根拠に自信があるのかがわかりません。

そのため、「前職では営業部150人中、売上7位を獲得しました」など、数字や実績を取り入れることで、誰にでもレベル感が伝わりやすくなります。

活かせる知識・スキルが無い場合の対処法

最後に、活かせる知識・スキルが無い場合の対処法を3つお伝えします。

「ここまで読んだけれど、職務経歴書に書くことがない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ヒューマンスキルを書く

資格を持っていない、第二新卒の方などで仕事経験があまりないという方は、ヒューマンスキルを書きましょう。

ヒューマンスキルは、「協調性」「忍耐力」「向上心」「リーダーシップ力」など、性格の長所にあたる部分です。

ヒューマンスキルを書く際は、「持ち前のリーダーシップ力を活かし、部活で部長としてチームを牽引した」など、具体的なエピソードを添えましょう。

エピソードを添えることで、ヒューマンスキルをどのように活かしてきたのかが伝わります。

勉強中のスキルを書く

職務経歴書には、勉強中のスキルを書いても問題ありません。

応募先の企業で活かせる知識・スキルを勉強中であることを記載することは、やる気や勉強習慣をアピールすることに繋がります。

取得を目指している資格名や受講した講座を記載して、ぜひやる気をアピールしてくださいね。

自己分析をやり直す

「ここまで読んだけれど、やっぱり書くことがない」と思った方は、一度自己分析をやり直してみましょう。

あらためて自己分析を行うことで、いままで見えていなかった知識やスキルを見つけられるかもしれません。

学生時代の経験や前職の経験を振り返ると、これまで培ってきたスキルが見つかりやすいです。

自分1人でうまく自己分析ができない場合は、家族や友人に協力してもらったり、転職エージェントに相談したりしましょう。

第3者からの客観的なアドバイスも、参考にしてくださいね。

まとめ

職務経歴書にスキルを書く時のポイントをお伝えしました。

今回紹介したPCスキルや語学力、マネジメントスキルなど、応募先の企業で活かせる知識・スキルは、応募先の業務に関連させて書きましょう。

応募先の企業で知識・スキルを活かせるとアピールできると、採用担当者に一緒に働くイメージを持ってもらいやすくなります。

また箇条書きや表を用いたり、所有している検定やスコアを書いたりすることで、具体的にどの程度のレベルなのかをイメージしてもらいやすいです。

どうしても書くことがないという方は、協調性などのヒューマンスキルを書いたり、勉強中のスキルをアピールしたりしましょう。

自己分析をやり直して、自分のスキルを見直すこともおすすめです。

本記事が、職務経歴書にわかりやすく、自分の知識・スキルを書くための参考になれば幸いです。

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笹まい

この記事の著者(笹まい)

笹まい

SEO記事や求人原稿の作成、ディレクションなどに従事する、フリーランスライター。
大学卒業後、専門商社などで営業職・営業アシスタントの経験を積みながら、副業からライター活動をスタートし、2019年にフリーランスに転身。
アガルートアカデミーのコラムでは、自分自身が働き方に悩んだ経験や転職活動経験を活かし、読者視点で読みやすく伝わる記事づくりをモットーに活動中。

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