「弁理士」と聞いて、どんな資格なのかイメージしづらい方が多いのではないでしょうか。弁理士は、製品デザインやロゴマークなどの知的財産を取り扱う専門家です。

偏差値や合格率・勉強時間といった観点から、弁理士がどれほど難しい試験なのか他資格と比較してみましょう。

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弁理士の偏差値は66

そもそも、弁理士の試験の難易度を、大学の難易度で直接表すことは出来ません。

しかし難易度を比較する物差しの一つとして、資格試験の難易度を大学入試の偏差値を元に分類してみると、以下の表のようになります。

大学 偏差値 試験
東大、京大 68~ 司法試験・予備試験
早慶上智 65~67 不動産鑑定士・司法書士・弁理士
MARCH 60~64 土地家屋調査士・中小企業診断士・社労士・行政書士
技術士二次試験・通関士・マンション管理士・ケアマネジャー
日東駒専 55~56 技術士一次試験・宅建・測量士・管理業務主任者・社会福祉士・インテリアコーディネーター

※上記の偏差値は、資格試験の合格に必要な勉強時間と、大学受験での偏差値の数値を照らし合わせてアガルートが独自に作成しています。中小企業診断士の難易度をわかりやすく知っていただくためのイメージとして参考にしていただけましたら幸いです。

弁理士試験の難しさを大学入試の難易度に例えるなら、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学と同じくらいの難易度だと考えられます。

これを偏差値で表すと、65~67。すなわち、弁理士の偏差値は66程度ということです。

偏差値66は、一般的に上位約5%程度に入る難しさとされます。

また、同程度で言うと、不動産鑑定士や司法書士など、同じように難易度が高いとされている資格が並んでいます。

やはり、弁理士試験の難易度は高いと言えるでしょう。

弁理士の合格者の出身大学は?


特許庁が発表した「令和4年度弁理士試験最終合格者統計」を参考に見てみましょう。

出身校合格者数
東京大学21
京都大学16
大阪大学8
東北大学6
早稲田大学5
東京理科大学5
名古屋大学5
神戸大学5
筑波大学5
日本大学4
慶應義塾大学4

弁理士試験最終合格者の割合を出身校別内訳によると、各種予備校などのデータで一般に偏差値60以上とされる大学が上位を占めています。

弁理士は偏差値の高い大学出身者の方が合格しやすい資格と言えるでしょう。

その一方、具体名の指摘は控えますが、一般に偏差値としては比較的低い大学がむしろ比較的高い大学よりも合格者数が多いケースも見受けられます。

偏差値は、低いよりは高い方が良いかもしれないが絶対的な条件ではないことがわかります。

高学歴だと、論文式の選択科目免除で有利

修士・博士もしくは専門職の学位を持っていると、論文式試験の選択科目を免除することができます。

弁理士試験の最終合格者193名に対して、164名が選択科目免除を受けています。

合格者の8割以上の人が選択科目を免除受けており、そのうちの約6割の98名が修士、博士による免除です。

なので、論文式試験では修士・博士の学位を持つ高学歴の人が選択科目の免除を受けられるため有利だと言えます。

出身大学の偏差値が低いと弁理士に合格は難しいのか?

統計では有名ではないその他大学出身者の合格者も存在することから、出身大学の偏差値が低いからといって弁理士になれないというわけではありません。

また、高卒や専門卒でも受験することができ、実際に合格している人もいることから出身大学を気にする必要はないと言えます。

弁理試験は1年合格という言葉に目が言ってしまいがちですが、受験者の8割が2回以上の試験を通じて合格をしています。

なので、学歴に目を向けるのではなく、数年かけてコツコツと正しいやり方で勉強を続けられるかどうかが重要です。

弁護士で合格をするには正しいやり方でコツコツ勉強出来るかが重要

弁理士試験は資格の中でも難しい試験ですが、約8割の人が働きながら弁理士の資格を取得しています。

修士や博士の学位を持っていれば弁理士試験に有利に働きますが、必要とされる勉強時間が多いので、モチベーションを保ちながら正しいやり方でコツコツ勉強を続けることが求められる資格です。

実際にどんな勉強の仕方をしているのか気になる方はこちらのコラムも読んでみてくださいね。

関連コラム:【試験科目別】現役弁理士も実践したおすすめ勉強法

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