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弁理士は高学歴な方が取得されているというイメージを持たれている方も多いと思いますが、どんな大学出身の方が合格されているのでしょうか。

本コラムでは、実際に弁理士を合格された方の出身大学や大学ごとの合格率ランキングを紹介します。

また、偏差値や合格率・勉強時間といった観点から、弁理士がどれほど難しい試験なのか他資格と比較してみましょう。

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弁理士試験の合格者の出身大学ランキング!

早速、弁理士試験の合格者の出身大学ランキングを見てみましょう。

令和6年度弁理士試験に合格された方の出身大学と合格率が高い順にランキング化しました。

順位大学名受験者数合格者数合格率
1位名古屋大学521121.2%
2位九州大学48918.8%
3位大阪府立大学22418.2%
4位東京工業大学(東京科学大学)861517.4%
5位大阪大学1081816.7%
6位岡山大学19315.8%
7位慶應義塾大学751013.3%
8位東京農工大学30413.3%
9位東北大学68913.2%
10位京都大学1291713.2%
11位東京理科大学88910.2%
12位東京大学151159.9%
13位横浜国立大学3139.7%
14位神戸大学3239.4%
15位早稲田大学9899.2%
16位名古屋工業大学2328.7%
17位筑波大学4037.5%
18位上智大学2727.4%
19位京都工芸繊維大学2827.1%
20位関西学院大学1616.3%
21位北海道大学4936.1%
22位静岡大学1715.9%
23位関西大学3625.6%
24位信州大学2015.0%
25位日本大学7534.0%
26位千葉大学3013.3%
27位立命館大学3512.9%
28位大阪工業大学3912.6%
29位同志社大学4612.2%
出典:令和6年度弁理士試験統計

合格率が一番高かったのは、名古屋大学で21.2%。5人に1人が弁理士試験に合格している計算です。

また、合格者数は一番多かったのは、大阪大学の18名でした。

弁理士試験に偏差値や学歴は必要?

弁理士試験合格者の出身大学をみてみると、各種予備校のデータで偏差値60以上とされる大学が上位を占めていることがわかります。

弁理士試験に合格するには偏差値や学歴は本当に必要なのか見ていきましょう。

学歴で有利になる場合がある

学歴があると弁理士試験で有利になる場合があります。

修士・博士もしくは専門職の学位を持っていると、論文式試験の選択科目を免除することができます。

実際に、令和6年の弁理士試験では、最終合格者191名に対して、169名が選択科目免除を受けています。

合格者の8割以上の人が選択科目を免除受けており、そのうちの約7割の116名が修士、博士による免除です。

なので、論文式試験では修士・博士の学位を持つ高学歴の人が選択科目の免除を受けられるため有利だと言えます。

理系出身の合格者が8割以上いる

弁理士試験は、理系出身者の合格者が圧倒的に多いです。

令和6年度弁理士試験における出身系統別の合格者内訳を見ると、理工系が81.7%、法文系が14.1%となっており、理系が圧倒的に多いことがわかります。

弁理士の主要業務は、特許出願書類の作成ですが、特許として出願する発明の多くは最先端の科学技術を駆使したものです。

発明の内容はクライアントが教えてくれますが、それを素早く理解するためには理系としてのある程度の知識が必要です。

このような理由から、弁理士業界では理系出身者は常に求められており、その影響から弁理士志願者、合格者も理系出身者が多くなっていると考えられます。

学歴や出身大学の偏差値は気にしない

「弁理士試験の合格者の出身大学ランキング」の結果を見ると、弁理士は偏差値の高い大学出身者の方が、比較的合格しやすい資格と言えるかもしれません。

また、修士・博士もしくは専門職の学位を有していれば論文式試験の選択科目が免除されるため、学生時代に学業にしっかりと打ち込んだ方の方が弁理士試験合格に有利になると言えます。

一方で、一般に偏差値があまり高くないとされる大学からも合格者がおり、偏差値が高い大学よりも合格者数が多いケースも見受けられるのも事実です。

偏差値の高い大学出身者でなくとも、弁理士試験に合格できる可能性はあると言えます。

大切なのは、学歴や偏差値の高い大学出身かどうかではなく、弁理士試験に合格するための正しい勉強法を知り、それを継続的に実践できるかです。

弁理士の偏差値は66程度

そもそも、弁理士の試験の難易度を、大学の偏差値で直接表すことは出来ません。

しかし難易度を比較する物差しの一つとして、資格試験の難易度を大学入試の偏差値を元に分類してみると、以下の表のようになります。

大学 偏差値 試験
東大、京大 68~ 司法試験・予備試験
早慶上智 65~67 不動産鑑定士・司法書士・弁理士
MARCH 60~64 土地家屋調査士・中小企業診断士・社労士・行政書士
技術士二次試験・通関士・マンション管理士・ケアマネジャー
日東駒専 55~56 技術士一次試験・宅建・測量士・管理業務主任者・社会福祉士・インテリアコーディネーター

※上記の偏差値は、資格試験の合格に必要な勉強時間と、大学受験での偏差値の数値を照らし合わせてアガルートが独自に作成しています。弁理士の難易度をわかりやすく知っていただくためのイメージとして参考にしていただけましたら幸いです。

弁理士試験の難しさを大学入試の偏差値に例えるなら、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学と同じくらいの偏差値だと考えられます。

これを偏差値で表すと、65~67。すなわち、弁理士の偏差値は66程度ということです。

偏差値66は、一般的に上位約5%程度に入る難しさとされます。

また、同程度で言うと、不動産鑑定士や司法書士など、同じように難易度が高いとされている資格が並んでいます。

やはり、弁理士試験の難易度は高いと言えるでしょう。

弁理士試験合格には正しい勉強法で継続できるかが重要

弁理士試験は資格の中でも難しい試験ですが、約8割の人が働きながら弁理士の資格を取得しています。

修士や博士の学位を持っていれば弁理士試験に有利に働きますが、必要とされる勉強時間が多いので、モチベーションを保ちながら正しいやり方でコツコツ勉強を続けることが求められる資格です。

実際にどんな勉強の仕方をしているのか気になる方はこちらのコラムも読んでみてくださいね。

関連コラム:【試験科目別】現役弁理士も実践したおすすめ勉強法

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