アクチュアリー(保険数理士)とは?仕事内容や年収、需要など解説!
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みなさんはアクチュアリーという職業をご存知でしょうか?
アクチュアリーとは、将来的なリスクや不確実性の分析・評価などを専門に行う職業です。
この記事ではアクチュアリーの仕事内容や平均年収、将来性などについて解説しています。現在アクチュアリーを目指しているという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
アクチュアリー(保険数理士)とは?仕事内容など
仕事内容・業務内容
一言でいうと、アクチュアリーは数理計算の専門家です。
主な業務としては保険や年金の掛け金、支払額を数理的に決定することなどが挙げられます。
アクチュアリー試験の平均合格率は20%未満。
弁護士や行政書士と並ぶ難関資格として知られています。また資格取得に8年近い年月がかかるのも特徴的です。
アクチュアリー試験の第1次試験では数学・生保数理などの5科目。
第2次試験では損保・生保・年金といった各コースについての知識や、問題解決能力が問われます。
主な就職先・勤務先
アクチュアリーの主な就職先・勤務先としては、以下のようなものが挙げられます。
- 生命保険会社
- 損害保険会社
- 信託銀行
- 監査法人
- 公務員(厚生労働省数理職など)
生命保険会社や損害保険会社でアクチュアリーとして勤務する場合、クライアントの商品開発に携わって自身が企画・設計した保険商品が販売されることもあります。
また年金の財政計算や退職給付債務計算なども、アクチュアリーの重要な業務です。
アクチュアリー(保険数理士)の平均年収は?
令和2年に実施された賃金構造基本統計調査によると、アクチュアリーの平均年収は約774万円。
またアクチュアリーの平均年齢は37.2歳です。年齢に対して収入が比較的高いといえます。
なお、アクチュアリーの年収は業種や日系・外資系企業などの違いによっても大きく異なります。
その一方で、資格の認知度が低く、年収に関する情報も多くない事もあり、業種別の年収について裏付けのある数値が少ないのが現状です。
所属企業にもよるのですが、正会員だと大体年収1000~1500万円前後が相場だといわれています。
たとえば外資系企業では、アクチュアリー資格取得者の待遇が非常に良いとされています。
外資系では主に即戦力として活躍できる人材確保に注力しているからです。
そのため信託銀行や国内生保と比べ、年収が高い傾向にあります。
関連コラム:アクチュアリーの年収相場について解説
アクチュアリー(保険数理士)に需要や将来性はある?
ここまでアクチュアリーが難関資格であることなどをご紹介してきましたが、アクチュアリーという職業に対して将来性がないなど、ネガティブな意見が少なくないことも事実。
そこで、アクチュアリーに需要や将来性があるかについて検討してみます。
まず、アクチュアリーには高い専門知識が求められ、やはり試験も非常に難易度が高いです。
また、アクチュアリーとは通常、日本アクチュアリー会の正会員であることを意味します。
正会員になるにはアクチュアリー試験の全科目に合格し、尚且つプロフェッショナリズム研修の受講を終了していることが必須条件。
試験の全科目に合格してから正会員になるまで、平均8年かかるといわれています。
もちろん、将来AIなどに業務を代替される可能性も否定できません。しかしそれでもアクチュアリーの需要はなくならないと考えられるでしょう。
なぜならアクチュアリーが必要とされる金融サービスもまた、なくなることがないからです。
さらにアクチュアリー業界は常に人手不足に晒されています。
AIに代替されにくい業務もあるので、将来アクチュアリーの仕事がなくなる心配は少ないと考えられるでしょう。
関連コラム:アクチュアリーは将来性のある仕事なのか?「やめとけ」といわれる理由
アクチュアリー(保険数理士)になるには?資格は必要?
業務経験者であれば資格なしでも可能
結論から述べると、資格を保有していなくてもアクチュアリーの業務を行うことは法律上問題ありません。
なぜならアクチュアリーは弁護士などと異なり、有資格者のみが行うことのできる独占業務が法的に定められているわけではないからです。
そのため実務経験者であれば有資格者でなくとも、転職によってアクチュアリーになることは十分可能であると考えられます。
しかしそもそも論として、実務経験者はアクチュアリーになる時点で既に資格についての学習経験を持っている場合が多いとも。
新卒の場合最低限の学習経験・知識は必須か
一方で未経験者の場合、アクチュアリーの業務や数学について最低限の知識が求められる場面が多くなります。
というのも、新卒でのアクチュアリー専門職として採用される場合は、事前に数学や保険数理に関する筆記試験を課されることが多いからです。
そのため最低限アクチュアリー資格の勉強、および面接でアクチュアリー試験や知識に関して話すことができるかどうかが重要になると考えられます。