アクチュアリー試験は、平均合格率が20%という超難関資格のひとつです。数理業務の専門家である「アクチュアリー」になるためには、アクチュアリー試験に合格する必要があります。

しかし、アクチュアリー試験は誰でも受験できるわけではありません。今回のコラムでは、アクチュアリー試験の受験資格について詳しく解説します。

アクチュアリー試験1次試験の受験資格

2023年度より、1次試験(基礎科目)の受験資格が変更されています。

2024年3月31日時点で満18歳以上の方(2006年4月1日までに生まれた方)が受験できます。

参考:資格試験情報 資格試験要領(本紙) | アクチュアリー会

アクチュアリー試験2次試験の受験資格

2次試験の受験資格は、1次試験の全科目(5科目)に合格した日本アクチュアリー会の準会員であること。1次試験の全科目に合格すれば、自動的に準会員になります。

ちなみに、日本アクチュアリー会の会費はアクチュアリー関連の企業に属していれば負担してもらえるケースがほとんどです。

<参考>アクチュアリー試験1次試験の受験資格(2022年度まで)

2022年までのアクチュアリー試験1次試験の受験資格は以下の通りです。

参考:公益社団法人 日本アクチュアリー会の2021年度資格試験要領

【アクチュアリー試験1次試験の受験資格】

・大学3年生以上の者

 (4年制大学において、休学期間を除き2年以上在学し62単位以上の単位を取得した者)

・高等専門学校卒業者

・学士資格を有しない大学院生
(飛び級により大学院に編入した方を想定している

・外国の大学を卒業した者

または外国において以下(1)~(3)に相当する学校教育における課程を修了した者

・アクチュアリーに関する実務経験3年以上

(1)アクチュアリー関連企業に内定を受けた学生

所属予定の企業でまとめて受験の手続きを行うため、追加の書類提出は不要。このケースではじめて受験する場合、受験料が安くなります。

(2)個人として初めて受験する方(①のケースを除く)

受験資格を満たしていることを証明するための書類提出が必要となります。

 ■大学3年生以上の者・・・卒業見込証明書(成績証明書と在学証明書の2通でも可)

 ■大学(短期大学)卒業を卒業した者・・・卒業証明書

 ■学資資格を有しない大学院生・・・大学院の在籍証明書

高等専門学校卒業者や外国の大学を卒業した者など、上記に該当しない受験希望者は、アクチュアリー会事務局に必要書類を確認しましょう。

(3)個人として2回目以降の受験をする方

このケースでは、過去に合格したことがあるかどうかによって対応が異なります。

合格科目を保持している

アクチュアリー会の研究会員または準会員になっているため、会員専用ページ内から申し込みを行います。追加の書類提出は不要です。

合格科目を保持していない

追加の必要書類として、過去に受験したときの受験票が必要です。万が一に備え、受験票は捨てずに保管しておきましょう。

試験を主催する「日本アクチュアリー会の資格試験要領」では、「学校教育法による大学(短期大学を含む)を卒業した方が受験できます」と記されています。

受験資格は、大卒(または短大卒)となっていますが以下の条件を満たしていれば、所定の書類を提出することで受験できるようになります。