本記事ではアクチュアリー試験の概要について解説します。

アクチュアリーは、確率や統計を使って保険分野、年金分野などの金融業務を中心に活躍する数理のプロフェッショナルです。

資格を取得するためには日本アクチュアリー会が毎年主催する試験に合格する必要があります

【2024年】アクチュアリーの試験日(日程)一覧

2024年度のアクチュアリー試験の日程は以下の通りです

  • 受験受付期間は2024年9月17日(火)10時から2024年10月9日(水)18時まで
  • 合格発表は2025年2月17日(月)午前11時頃(予定)
項目日付
受験受付期間2024年9月17日(火)10時から2024年10月9日(水)18時まで
第一次試験2024年12月9日(月)~2024年12月12日(木)
第二次試験2024年12月9日(月)~2024年12月10日(火)
合格発表2025年2月17日(月)午前11時頃(予定)

【2024年】 アクチュアリー試験の内容・範囲・科目

2024年の第1次試験、第2次試験の個別科目ごとの試験日程について確認しておきましょう。

日程 第1次試験科目 第2次試験科目コース 試験開始時刻 試験時間
12月9日(月) 生保1・損保1・年金1 10:00 180分
損保数理 14:30
12月10日(火) 生命2・損保2・年金2 10:00
生保整理 14:30
12月11日(水) 年金整理 10:00
数学 14:30
12月12日(木) 会計・経済・投資理論 14:30

アクチュアリー試験の方式はCBT形式で実施され、第1次試験が全問マークシート方式、第2次試験は論述形式です。

第1次試験ではアクチュアリーの基礎知識が問われ、教科書の範囲しか出題されません。

第2次試験は第Ⅰ部はアクチュアリーとしての専門知識を問われ、第Ⅱ部では問題解決能力などが出題されます。

第1次試験科目

アクチュアリー試験の第1次試験は、「数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論」の5つの科目に分けて試験をおこないます。

数学は確率、生保数理はその基礎と応用、損保数理の基礎と応用、年金は年金数理・年金財政の基本、「会計・経済・投資理論の基本」と、各科目の基礎知識が問われる試験です。

第2次試験科目

個別科目は第Ⅰ部、第Ⅱ部に分かれています。試験の50%はアクチュアリーとしての専門知識を有しているか、残りの50%は問題解決能力などが試されます。

アクチュアリー試験の受験料(費用)と申込方法

受講料は1科目につき8,500円です。

2022年から受験の申し込みは、外部機関のプロメトリック株式会社がおこなうようになりました。

プロメトリック株式会社のWebサイトを参照し、プロメトリックIDを取得の上、受験申込受付期間中にお申込みください。

アクチュアリー試験の受験資格

第1次試験の受験資格は、2024年3月31日時点で18歳以上の方です。

第2次試験の受験資格は、第1次試験の全科目(5科目)に合格した日本アクチュアリー会の準会員だけです。

アクチュアリー試験の試験会場

  • 第1次試験:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県内の各地の他、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市の各会場
  • 第2次試験:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉内の各地の他、大阪市の各会場

試験開始30分前までに試験会場に集合します。遅刻をすると試験が受けられませんので注意してください。

ただし、公共交通機関の遅延で遅れた場合、試験開始後30分以内であれば遅延証明書を提示することで受験することができます。

アクチュアリー試験の合格基準

  • 第1次試験の合格基準
  1. 合格基準点の60%以上で、かつ試験委員会が相当と認めた場合
  2. 「会計・経済・投資理論」では、各分野のうちひとつでも最低ライン(合格基準点の40%を基準として試験委員会が相当と認めた得点)に達していなければ不合格
  • 第2次試験の合格基準
  1. 「生保1、損保1、年金1」「生保2、損保2、年金2」で合格基準点60%を基準として試験委員会が相当と認めた得点以上の者
  2. 「第Ⅰ部、第Ⅱ部」のいずれでも最低ラインに達していない場合は不合格
  3. 最低ラインは第Ⅰ部が満点の60%、第Ⅱ部は満点の40%で試験委員会が相当と認めた得点

アクチュアリー試験の合格発表の時期と発表方法

発表時期

2024年は2025年2月17日(月)午前11時頃を予定しています。

発表方法

日本アクチュアリー会のWEBページに、科目別に合格者の受験番号と各項目の合格基準点、最低ラインが掲示されます。

発表後には郵便でも送られてきます。

アクチュアリー試験当日の本人確認書類

2021年以前は免許証など公的機関発行の証明書、顔写真付き社員証や顔写真付きの学生証のいずれか1点の提示で認められていました。

しかし、2023年からは1点のみで受験可能なもの、または、2点組み合わせる必要があるものに変更されています。

2024年本人確認書類
1点のみ 2点の組み合わせ
運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書、運転経歴証明書、学生証、障碍者手帳、免許書等 社員証+健康保険証社員証、社員証+クレジットカード

アクチュアリー試験本人確認書類