【最新版】INSEAD MBAの特徴や難易度について詳しく解説
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ビジネススクール留学といえば、ハーバードやスタンフォードといったアメリカのトップ校をイメージする方が多いでしょう。
日本人MBA留学経験者においてもアメリカのMBA卒業生が多いのは事実です。
欧州にもトップクラスのMBAは存在します。
INSEADは、評価機関のランキングで毎年トップレベルの評価を獲得しており、欧州有数のトップスクールです。
欧州の「大学」としては、英オックスフォードやケンブリッジ、仏ソルボンヌなどが有名ですが、「MBA」ではINSEADが名実ともに代表格と言えます。
- どのくらい難易度が高いのか
- 特徴や学費
- 卒業後のキャリア・年収レベル
- 入試内容
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inseadの特徴
INSEADは、10ヶ月の期間からなるフルタイムのMBAプログラムです。
年間1月と8月の2回の入学期間があります。
また、欧州(フランス)、中東(UAE)、アジア(シンガポール)の3つにキャンパスを持ち、学生も80ヶ国近くから参加している国際的なプログラムです。
INSEADの特徴の一つとして挙げられるのが、コンサルスクールと言われるほど、卒業後にコンサルティング領域の職を得る人が多いことです。
日本人留学生でも、コンサルタント志望なのでINSEADを選んだという人もいるくらいです。
コンサルティング業界に興味がある方は、INSEAD受験を検討されてはいかがでしょうか。
inseadで学ぶことでどのくらいキャリアアップに貢献してくれるのか
INSEADは、世界の評価機関のランキングに常に上位ランクしているビジネススクールであり、INSEADのMBAはキャリアアップに貢献してくれる学位となることは間違いないでしょう。
INSEADによれば、84%の卒業生がキャリアチェンジをしています。
INSEAD卒業生の平均給与額は$110,100 (2023/4のレートで約1500万円)です。
INSEADはコンサルスクールといわれるだけあり、Bloombergの調査によれば、約半数の卒業生がコンサル就職しています。
INSEADでは主要なコンサルティングファームも含め300社以上もの企業が、キャンパスでリクルーティングを行い、説明会や面接を用意します。
また同級生もコンサル志望の学生が多いため、就活の情報交換や練習できる仲間が多くいることも強みでしょう。
このように、コンサルへのキャリアチェンジを考えている人にとってはINSEADはお薦めのMBAプログラムです。
クラスプロフィール
INSEADの特徴のひとつとして学生の多様性が挙げられます。
これは欧州のビジネススクールの全般的な傾向です。
地政学的条件の影響もあると思われますが、INSEADでも学生の国籍分布は75ヶ国以上となっています。この点は、学生の国籍が自国に集中しがちなアメリカや国内のビジネススクールと比較して大きな違いとなっています。
合格率は明らかにされていませんが、1月と8月の入学時期で合格率が異なるようです。
夏季インターンが入学年に可能なので1月入学希望者の方が多いため、合格率は8月の方が高いと言われています。
年度 | 2024 |
受験者数 | – |
入学者数 | 1000 |
合格率 | – |
女性比率 | 38% |
留学生比率 | 95% |
平均GPA | – |
平均年齢 | 29 |
平均勤続年数 | 3-8年 |
GMAT平均スコア(又は中間値) | 640 |
GRE平均スコア(又は中間値) | – |
TOEFL iBT/IELTS スコア最低要件 | 105/7.5 |
INSEADのランキング
主な評価機関のINSEAD MBAのランキングです。ほとんどの評価機関においてトップレベルの評価を得ています。
アメリカのハーバードやスタンフォードに並ぶ、欧州のトップ校であり、世界的にもトップランク校であると言っていいでしょう。
評価機関(Global) | 順位 |
---|---|
FT | 2 |
QS | 9 |
Forbes | 2 |
EDUNIVERSAL | 1 |
Bloomberg | 2 |
inseadMBAの入試内容
INSEAD MBA出願に必要な書類・プロセスについてまとめました。
- アプリケーションフォーム(受験申込書ーオンライン申請)
- トランスクリプト(学業成績、GPA)
- GMAT or GRE テスト結果
- TOEFL/ELTS等 英語能力テスト結果
- エッセイ
- 推薦状 (2通)
- 履歴書
- 面接
ここでは、日本の入試ではなじみが薄いトランスクリプト(GPA)、エッセイと推薦状について解説していきます。
テストスコアの難易度については後のセクションで詳しく説明しますので、そちらを参照してください。
トランスクリプト
大学での成績証明を提出します。
欧州のスクールではGPA(GPA=Grade Point Average、各科目の成績から特定の方式によって算出された成績評価値)を求めない場合もあり、INSEADでも明記していませんが、アメリカのスクールと併願される方は計算しておいた方が良いでしょう。
GPAの計算方式はこちらで解説していますのでご参照ください。
関連コラム:MBAで必要なGPAは?計算方法や国内海外の目安、足りない時の対策方法を徹底解説
エッセイ
志望動機・自己アピールを記載するもので出願において主要な評価対象となっています。
なぜMBAを志望するのか?に加え、なぜINSEAD MBAか? 自分のキャリアにどう紐付けるか? 等々、学校側は出願者が期待するレベルに見合うか、出願者がクラスで貢献できるかを判断します。
面接対策にもなりますので、しっかり自分の経歴の棚卸をここで行ってみてください。
推薦状
上司や顧客など仕事関係からの推薦状が望ましいとされています。
英語で作成する必要があります。ゼミの担当教授でも可ですが、MBAでは職場での業績が問われるので仕事関係で書いてもらうのが一般的です。
MBAの応募書類や受験資格についてはこちらのコラムでも解説していますのでご参照ください。
関連コラム:MBA留学とは?費用や受験資格、適齢について解説
inseadの学費
INSEADの学費は、2023/8の入学で£97,000(2023年4月のレートで約1430万円)です。
これに加えて生活費がかかります。
生活費は各々のライフスタイルによりますが、同じフランスのHECでは、家賃、食事代、交通費等で、卒業までにかかる費用は€24825(2023年4月のレートで約366万円)と試算しています。
これを参考に計算すると、INSEADが10ヵ月の集中プログラムに対し、HECは16ヵ月ですので、366/16×10=228万円と試算できます。総コストとして1430(学費)+228(生活費)=約1660万円と概算できます。
アメリカでは一般的な2年制の学校と比較した場合、滞在期間が短い分、総額としては低額になるでしょう。
inseadの難易度は?
INSEADの入試の難易度について解説します。
●GPA (学業成績)
INSEAD MBAの合格ラインは公表されていませんが、参考として、スペインの有名校のIESEの合格者の平均GPAは3.2です。
日本の大学生の GPAの平均は、2.4〜2.8程度と言われていますので、少なくとも3.0以上はないと厳しくなるでしょう。
これに届かない場合でも、欧州MBAの傾向として、GMATなどのテストスコアやエッセイの内容などから総合的に受験者を評価しますので、学業成績があまり良くない場合は他でカバー可能です。
●GMAT/GRE
GREについては合格ラインは不明ですが、日本人合格者のスコアを見ると320前後が合格ラインのようです。欧州トップ校らしく難易度は最高レベルといえるでしょう。
GMATは合格者スコアの平均が640となっています。
他のトップ校と比較すると低めに見えますが、最低640と見ておいた方が安全でしょう。
日本人合格者のスコア分布を見ても、600後半〜700前半をマークしています。
●TOEFL/IELTS 等
英語要件は、ケンブリッジMBAやハーバードやスタンフォードといったアメリカのトップ校と大体同レベルの難度です。
INSEADでは英語テストの最低要求スコアを指定していませんが、推奨値として、TOEFL IBT: 105、TOEFL CBT: 260、TOEFL PBT: 620、IELTS Academic: 7.5、 PTE Academic: 72 と挙げています。
TOEFL/IELTSの推奨値は105/7.5と難易度は高く設定しているようです。参考として同じフランスのトップ校の一つであるHEC Parisでは、TOEFL iBT/IELTS スコアが、100/7以上が推定合格ラインです。英語のコミュニケーションに不自由がないレベルの英語力が求められているといえます。
INSEADでは、TOEFL/IELTSに加え PTEも可としています。殆どの方は他校と併願されると思いますので、他校でも求められることが多いTOEFLやIELTS受験がお薦めです。
日本でinseadについてもっと詳しく知りたいなら?
MBA合格には情報収集力が大事です。予備校、カウンセラー、在学生/卒業生、他の受験者等から情報を得ることも貴重な情報源となるでしょう。
ここでは、日本でINSEAD MBAについて情報収集できるサイトをまとめました。
INSEAD公式サイト
INSEADの最新の受験要件についてはこちらの公式サイトで確認しましょう。
出願についての解説などオンラインセミナーの情報はこちらで参照できます。
insead在校生ブログ
INSEAD MBAプログラムに在籍する日本人による非公式ブログです。
合格者の試験スコアを含むプロフィールが参考になります。受験プロセスや就活についての具体的な情報を日本語で読めるので一読をおすすめします。最新の受験情報については、公式サイトを必ず確認するようにしてください。
まとめ
MBA留学を検討する際、アメリカではなく欧州の大学を考えるのはハードルが高いかもしれません。
しかし、INSEADは世界的に評価が高く、ランキングでも毎年トップランクに入っていますので、キャリアアップにも優位性があります。特にコンサルティングに興味がある方にはおすすめの学校です。
アメリカのMBAと異なり、欧州校の特徴ともいえる国際性も学校選びのポイントになるでしょう。
欧州校は、総合評価で合否を見る傾向があると言われているので、GPAやテストスコアが思わしくない場合にエッセイで強みを出すなど戦略次第で合格が掴めるでしょう。
受験対策を通じて、自分の価値観と将来の目標にしっかり向き合う良い機会として、INSEADの MBAに挑戦してください。
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