GMAT(Graduate Management Admission Test)は、海外MBA留学の際に必要となる試験です。

GMATスコアによって合格できる大学院のランクが決まってきますのでMBA志望者にとっては、GMAT対策は大変重要な項目です。GMATで高得点を取れればハーバードやスタンフォードと言ったトップレベルのMBA留学のチャンスが高くなります。卒業校によって、卒業後の年収に影響がありますので、受験対策はしっかりしたいですよね。

この記事では、GMAT対策講座を提供する予備校はどういう学校があるのか、そしてそれぞれの学校の講義内容や特徴を解説していきます。

GMATの対策講座11社比較

GMAT対策講座を提供している11社の比較をまとめました。

学校名講座名価格 (税込み)解説言語サポート制度
アガルートGMAT対策講座32,780円日本語回数無制限の質問制度あり
アゴスジャパンGMAT対策総合パッケージVM510,400円日本語2か月間講師メールサポート付き
トフルゼミナールGMATテスト対策非公開日本語随時個別指導可
濱口塾GMATコース385,000円日本語個人レッスンにより質問に随時対応
G-PrepGMAT Focus All in One220,000円日本語受講期間中は何度でもメールで質問可能
日米英語学院GMAT対策講座非公開日本語コーディネーターによるオンラインカウンセリング
MBA LoungeGMAT対策講座176,000円(12時間コース)英語初回無料カウンセリング(45分)
Yoshii English School文法・リスニング・TWE・SCの4コース(※コース提供終了)非公開(入会料・登録料は無料)日本語少人数クラスの丁寧な指導
駿台GMATプライベートレッスン
(※コース提供終了)
1コマ(90分)23,700円日本語マンツーマンで講師と時間が合わせられる
イフ外語学院GMAT総合演習パッケージ(※コース提供終了)160,600円 (特別価格 80,000円で提供中)日本語メンターから留学の準備、目標の設定などについてアドバイス(チケット制)
There is no Magic!All One on Oneコース
(※コース提供終了)
330,000円英語マンツーマンの個別指導

次に、各社ごとの特徴を解説します。

アガルート

株式会社アガルートが運営するアルガートアカデミーが実施しているGMAT対策講座です。

【GMAT対策講座】

GMATの公式問題集(GMAT™ Official Guide Bundle)を使用し、問題の解き方を解説します。日本人が苦手な傾向にあるVerbal分野に特化しており、実践的な学習ができます。

スコアが500~600点くらいの方から、有名海外MBAプログラムで求められる700点以上を目指す方まで、GMATに効率的に取り組みたい方向けの講座です。

アガルートのGMAT対策講座は、基礎講義と実践演習講義で構成されています。

基礎講義では、GMATの出題範囲全体を理解し、基礎固めをする講義です。講義時間は全体で6時間です。

実践演習講義は、GMATの公式問題集を使った講義です。実践演習を目的としており、日本語で中級レベルの問題の解説をしてくれます。講義時間は全体で16.5時間となっています。

講師はハーバード大学大学院出身のユージーン氏なので、英語指導の信頼性も高く、安心してGMAT対策に取り組めます!

更に、アガルートの講義は、オンライン配信の動画で学習する形態なので、スキマ時間や移動時間に手軽に効率よく勉強できるのが特徴です。

アゴスジャパン

アゴス・ジャパンでは、海外トップ校への合格実績は1万件以上あり、毎年多くの生徒を輩出しています。

GMAT対策講座では最初に実力チェックテストがあり、自分の得意分野や苦手分野を客観的に把握した上で講座を始められます。

【GMAT対策総合パッケージ】

GMAT対策総合パッケージVMとGMAT対策総合パッケージVがあります。

GMAT対策総合パッケージVMは、 GMAT 全セクションを網羅的に対策でき、受講期間の目安は4ヶ月〜 6ヶ月です。680点到達を目標としており、高ランク校を目指している方向けの講座です。

GMAT対策総合パッケージVは、日本人が苦手とするVerbalセクション攻略に特化しています。

アゴスジャパンのパッケージは、教育訓練給付制度の指定講座に認定されています。学習形態は通学とオンラインの両方が提供されていますが、給付制度を使用する場合はどちらかを選ぶことになるので注意してください。

トフルゼミナール

トフルゼミナールは英語の検定試験などの学習サポートをしている学校です。首都圏を中心に全国でスクール運営を行っています。

GMATテスト対策の単科講座が提供されています。

  • ■受講科目:Quantitative&AWA/Verbal 3科目
  • ■受講期間:12週間~
  • ※夏期は2週間~6週間
  • ※随時個別指導可。
  • (出典:トフルゼミナール公式サイト)

トフルゼミナールでは料金が公表されていないため、詳しくは入学前に確認をするようにしてください。また、授業料は高めという口コミもあるようですので、他校のプログラムと比較すると良いでしょう。上述の比較表を参考にしてみてください。

濱口塾

株式会社濱口塾オンラインが運営する濱口塾は、MBA留学を目指す方の専門予備校です。GMAT770点以上取得の塾長による指導が大きな特徴です。

【GMATコース】

GMATの出題パターンを習得するための単元別問題とテスト形式で実力を養成する実践問題(Verbal、 Math)の2種類の教材が提供されます。

Skypeでの授業参加、個人レッスン、授業音声を利用して自分のペースで学習といった3つの学習法を組み合わせて、勉強法を柔軟に選ぶ形態になっています。

また、サブスクリプションコースも用意されており、このサブスクリプションコースは、濱口塾の教材ウェブサイトで問題を解き、音声の解説を受けながら学ぶコースです。

上述のGMATコースと同じ教材の単元別問題とアウトプットの練習をするための実践問題があります。1か月に5回まで無料で質問できます。

授業を受けることはできないので、GMATについてある程度の実力はあるものの更なる高得点を目指したい方や、GMATを何度か受けていて受験に慣れている方におすすめです。

G-Prep

5,000人以上に対しての指導経験がある、GMAT770点を取得した中山道生氏が講師となっており、スピーディーで丁寧な指導が評判です。

【GMAT Focus All in One】

GMAT3科目を学びたい、基礎から学びたいという方向けのパッケージです。様々なコースを選ぶ必要がなく、このパッケージだけでオールインワンとなっているのが特徴です。

GMAT Focus All in Oneパッケージには以下の講座が含まれます。

  • GMAT Focus Verbal 対策ライブ授業 or ビデオ授業
  • GMAT Focus Edition/EA数学完全攻略 数学分野別 Problem Solving・Data Sufficiency編 第1版」
  • Math 対策コース
  • Data Insights 対策コース
  • 個別レッスン 3 回分

ライブ配信、ビデオ配信で好きなタイミングでの学習ができ、社会人でも柔軟性をもって受講しやすい形式です。ビデオ教材は期間中であれば何度でも視聴が可能なので、苦手な部分を徹底的に復習できます。

日米英語学院

1985年設立の英語学習では老舗の学校です。GMAT対策講座の他に留学準備の英会話コースやTOEFLテスト対策コース等も提供しています。

内容として、Verbalセクション対策、ロジカルシンキング強化、ラィティング強化があげられています。

オンラインと通学のハイブリッドで受講可能です。英会話と試験対策の両方のレッスンに対応しているのが特徴です。

MBA Lounge

ロンドンビジネススクール卒業(MBA)のデイビット・ギャンブル講師によるZoomでの完全個別レッスンです

【GMAT対策講座】

Zoomでの完全個別レッスンです。20時間コース(全10回)と40時間コース(全20回)の2種類があり、カスタマイズされた学習計画に沿って効率的なスコアアップを目指します。

リスニングとスピーキング強化によるスコアアップを主な目標としていますが、希望により文法やリーディングなどの学習も可能です。

初回カウンセリングで、受講生の目標点、弱点、使用教材、スケジュールを確認を行うカスタマイズされた授業となるのが特徴です。

講義内容は下記の通りとなっています。

 ・2時間/回のスカイプによる個別指導

 ・目標スコア達成までの学習プラン作成、相談

 ・各質問タイプ別対策

 ・AWA対策ではライティングテンプレートを使用

 ・全ての練習問題はETS出版のGMAT公式テキストまたはGMAT過去問題を使用

Yoshii English School(※MBAコース終了)

※Yoshii English SchoolのMBAコースは、提供を終了しています。

イフ外語学院出身の講師歴30年のベテラン講師が立ち上げた予備校です。小規模でアットホームな形式を好む方向きの学校です。GMATを集中的に学ぶというよりは、TOEFLを含め英語力アップを全般的に目指したい方に適したカリキュラムです。

大手と異なり、オンライン学習等は提供されておらず、勉強会方式のアットホームな指導です。

Yoshii English Schoolでは下記の4つのコースが用意されています。

  1. 文法クラス

英文法の指導に特化した講義中心のクラスです。より高度な英語力を身につけたい方に向けたコースで、今後海外の大学へ留学したい、海外でビジネスをおこないたい方に向けた指導をおこないます。文法を苦手とする方向けのクラスとなっています。1クラス3時間で5回(5週間)完結コースです。

  1. リスニングコース

初心者を対象とした基礎コースです。TOEFLに於いて約24〜25点くらいのレベルに引き上げるのが目標です。1回3時間授業で、苦手部分を克服するための丁寧な指導が特徴です。

  1. TWE(Test for Written English)クラス

TOEFLの問題のほぼすべてに対応できるレベルを目指したい方向けのコースです。

  1. SC (sentence correction)コース

最短で1ヶ月に400問をマスターし、9割正解率を目指します。1回のレッスン(約3時間)で25問を解説し対策が提供されます。

駿台(※MBAコース終了)

※駿台のMBAコースは、提供を終了しています。

一般の予備校とことなり、マンツーマン形式となっていました。生徒の弱点を分析し、試験傾向に合わせたカリキュラムを提案してもらえるので、ピンポイントで克服したい課題がある方向けの講座といえるでしょう。

GMATはverbalとmathが対象です。

仕事で忙しい社会人も講師と時間を合わせて授業ができるため、無駄なく効率的なスケジュールを組むことが可能です。

正規のレッスン(23,700円)の他に、安価なお試しレッスン(6,000円)も提供されていました。

イフ外語学院(※MBAコース終了)

※イフ外語学院のMBAコースは、2024年1月31日で提供を終了しています。

開講40年以上の留学関連業者の老舗的ポジションの予備校です。企業派遣では一時イフに通学する人が多く、イフ外語学院のホームページによると、ハーバード大学進学者250名以上、MBA進学者1万人以上達成という実績です。

【GMAT総合演習パッケージ】

オンデマンド形式により、Verbalの基礎から応用に加え、mathを自分のペースで学習できる講座です。

GMAT総合演習パッケージは、5時間のVerbalキャッチアップ講座、52時間のWeb専修52時間講座、60時間のVerbal60時間加速講座が含まれます。

全てオンラインで受講可能なので、社会人でも、働きながら空いた時間に学習を続けられるのが特徴です。

There is no Magic!!(※MBAコース終了)

There is no Magic!!のMBAコースは、提供を終了しています。

There is no Magicは、英語学習や留学のための英語学習サイトです。

こちらのGMAT対策は、中国式GMAT対策を取り込んだユニークな個別指導形式となっています。受験者数が圧倒的に多い中国の平均スコアが656点であるのに対し、日本の平均スコアは617点、その差はなんと40点近くとなります。この講座では、中国から最新式のGMAT対策の講座が提供されます。通常の勉強では、スコアが伸び悩んでいるという方は試してみてもいいのではないでしょうか。

【All One on Oneコース】

基礎的な戦略から個別講義で学べるコースです。質問をその都度、講師に質問でき、課題をすぐ解消したい方に向いているコースです。概ね1ヶ月から3ヶ月で履修可能で、個別指導で苦手や弱点を効果的に克服することを目指します。授業は英語となっているので、ある程度英語力ある方向けの講座です。

他にも、ビデオとハイブリッド形式のコースも187,000円で提供されています。

【目的別】おすすめの対策講座は?

ここでは、目的別のおすすめ対策講座について見ていきます。

GMAT初受験の人におすすめの講座は?

オールインワン型のGMATを全体的に勉強できる講座をおすすめします。初受験の方は、まずGMATという試験に慣れることに注力すると良いと思います。GMAT対策に総合的なアプローチを行っている講座から試すのがいいでしょう。

価格的にも、今回ご紹介している講座の中では、GMATの公式問題集を使用しているアガルートのGMAT対策講座や、GprepのAll in One、またイフ外語学院のGMAT総合演習パッケージがおすすめです。

アガルートではyoutube動画で、GMAT講座の体験ができますのでまずは、講座の雰囲気を得るために無料視聴してみてください。

安く教材を揃えたい人におすすめの講座は?

GMAT講座は全体的に高い傾向にあり、数十万円かかるコースも一般的ですが、安く抑えたい場合は、まずは10万円以下という基準で見てみてはどうでしょうか。現在(2022年11月)では、アガルートとイフ外語学院が10万円以下で、GMAT対策講座を提供しています。ただ、イフ外語学院の場合は、限定の特別価格であること、また入会金17,600円が別途必要になりますので、入学ご検討の際はまずは受講料の確認を行ってください。

日本語で解説を受けたい人におすすめの講座

殆どの講座が日本語で授業を提供しているので、どの講座を選んでも大丈夫です。ただ、

MBA Loungeでは、基本英語での授業となるので注意してください。

海外MBAのために勉強したい人におすすめの講座は?

GMAT対策を考えておられるかたは、殆ど海外MBAを目指しておられると思いますが、GMATスコアアップだけでなく、英語力やTOEFLスコアも同時に改善したいと考えている方もいるかもしれませんね。その場合は、TOEFLや英語力についても併せて学べる講座を選択すると良いでしょう。

例えば、トフルゼミナールではTOEFL講座にも力をいれていますし、日米英語学院でも留学者向けの対策に対応しています。

苦手な科目だけ勉強したい人におすすめの講座は?

受験に慣れている方には、自分の特定の苦手科目についてだけスポット的に、駿台のマンツーマン講座を利用することを検討してもいいでしょう。

一般の日本人受験生にとっては、mathよりもverbalセクションが伸び悩む方が多いと思います。アゴスジャパンのVerbal対策に特化したGMAT対策総合パッケージVや、じっくりスコアアップに取り組みたい方は、小規模クラスのYoshi English Schoolや、カスタマイズした個別指導が受けられるMBA Loungeもおすすめできます。

まとめ|GMAT対策には正しい予備校選びが大事!

いかがでしたでしょうか。一概にGMATの予備校といっても、マンツーマンレッスンから大規模なオンライン授業まで、様々な形式があることがおわかりいただけたかと思います。

予備校選びには、スコアアップに特化したいのか、受験対策だけでなく英会話も同時に学びたいなど、自分が何を目標とするのかの見極めが、成功のカギとなります。入学前に自分が何を達成したいのか良く検討することをおすすめします。

MBAを目指している社会人の方にとって、留学までの限られた時間を試験対策に有効に使うためには、自分にあった予備校選びが重要です。とはいえ、実際受講してみて、思った内容と違った、ということもあるかもしれません。学校にもよりますが、受講料も決して安いものではありませんので、心配になりますよね。

そこで、アガルートでは、下記のリンクにおいてGMAT対策講座の無料体験ができますので、まずはGMAT講座とはどのようなものか実感されてみてはいかがでしょうか。