【最新版】ロンドンビジネススクール MBAの特徴や難易度について詳しく解説
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ビジネススクール留学といえば、ハーバードやスタンフォードといったアメリカのトップ校をイメージする方が多いでしょう。日本人MBA留学経験者においてもアメリカのMBA卒業生が多いのは事実です。
欧州にもトップクラスのMBAは存在します。
ロンドンビジネススクール(LBS)はFinancial Timesのランキングでも過去数回に渡って1位を獲得しており、欧州有数のトップビジネススクールとして挙げられます。
イギリスの大学では、オックスフォードやケンブリッジが有名ですが、MBAとしてはLBSの方が代表格と言えます。
- どのくらい難易度が高いのか
- 特徴や学費
- 卒業後のキャリア・年収レベル
- 入試内容
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LBSは、15〜21ヶ月の期間からなるフルタイムのMBAプログラムで、毎年500人弱が入学しています。
卒業期間も15/ 18/ 21ヵ月とフレキシブルとなっています。
授業は、必修科目に加えて、80以上の選択科目により、学生の興味やキャリアパスに合わせてMBAコースをカスタマイズできます。
MBAの特徴とも言えるグループワークも重視されており、国籍・職歴が重ならないスタディグループで課題に取り組む授業もあります。
また、その国際性も特徴で、ロンドンの他にドバイキャンパスも持ち、海外での1週間の企業訪問・コンサルティングプログラムや、オーストラリアへの交換留学、マチュピチュへのトレッキング、アフリカビジネスサミットの開催など、グローバルな活動の機会が提供されています。
ロンドンビジネススクール(MBA)で学ぶことでどのくらいキャリアアップに貢献してくれるのか
https://www.london.edu/masters-degrees/mba/career-impact
LBSは、世界の評価機関のビジネススクールランキングに常に上位ランクしています。この結果からも、LBSのMBAはキャリアアップに貢献してくれる学位となるでしょう。
2022年の卒業生は、91%が卒業3ヵ月以内に就職しており、その63%がイギリスで活動しています。LBSはイギリスはもちろんの事、欧州での知名度が高く、欧州企業への就職に強いビジネススクールです。
LBSの卒業生の進路として、キャンパスが金融の中心地であるロンドンのシティに近いためかファイナンスが多く、他にコンサルティングなど給与が高い業界に進む卒業生が多いです。
結果的に卒業後の平均給与が高めとなっています。
卒業後の平均年収については、FinancialTimesの調査によると、$182,254(2023年4月のレートで約2400万円)です。他の欧州トップ校のフランスINSEADと比較すると低いですが、同レベルのスペインIESEとほぼ同額ですので、キャリアアップに十分期待できる額と言えます。
ロンドンビジネススクールのクラスプロフィール
LBSの特徴のひとつとして学生の多様性が挙げられます。これは欧州のビジネススクールの全般的な傾向です。
地政学的条件の影響もあると思われますが、LBSでも学生の国籍分布は74ヶ国にも上っており、9割が国外からの学生です。
これは学生の国籍が自国に集中しがちなアメリカや国内のビジネススクールとの大きな違いとなっています。
学生の平均年齢は公表されていませんが、入学前の平均勤務年齢が5年であることから20代後半から30歳といったところでしょう。
年度 | 2024 |
受験者数 | – |
入学者数 | 509 |
合格率 | 20% |
女性比率 | 37% |
留学生比率 | 91% |
平均GPA | – |
平均年齢 | – |
平均勤続年数 | 5 |
GMAT平均スコア(又は中間値) | 702 |
GRE平均スコア(又は中間値) | – |
TOEFL iBT/IELTS スコア最低要件 | 110/7.5 |
ロンドンビジネススクールのランキング
主な評価機関のロンドンビジネススクール MBAのランキングです。
ほとんどの評価機関において高い評価を得ており、欧州ではフランスのHECやスペインIESEと並ぶトップ校の一つにあげられます。
評価機関(Global) | 順位 |
---|---|
FT | 16 |
QS | 5 |
Forbes | 1 |
EDUNIVERSAL | 1 |
Bloomberg | 4 |
ロンドンビジネススクール(MBA)MBAの入試内容
ロンドンビジネススクール MBA出願に必要な書類・プロセスについてまとめました。
- トランスクリプト(学業成績、GPA)
- TOEFL/ELTS等 英語能力テスト結果
- エッセイ 2題
- 推薦状
- アプリケーションフォーム(受験申込書ーオンライン申請)
- GMAT or GRE テスト結果
- 履歴書
- 面接
ここでは、日本の入試ではなじみが薄いトランスクリプト(GPA)、エッセイと推薦状について解説していきます。
テストスコアの難易度については後のセクションで詳しく説明しますので、そちらを参照してください。
トランスクリプト
大学での成績証明を提出します。
欧州のスクールではGPA(GPA=Grade Point Average、各科目の成績から特定の方式によって算出された成績評価値)を求めない場合もあり、LBSでも明記していませんが、アメリカのスクールと併願される方は計算しておいた方が良いでしょう。
GPAの計算方式はこちらで解説していますのでご参照ください。
関連コラム:MBAで必要なGPAは?計算方法や国内海外の目安、足りない時の対策方法を徹底解説
エッセイ
志望動機・自己アピールを記載するもので出願において主要な評価対象となっています。
なぜMBAを志望するのか?に加え、なぜLBS MBAか? 自分のキャリアにどう紐付けるか? 等々、学校側は出願者が期待するレベルに見合うか、出願者がクラスで貢献できるかを判断します。
面接対策にもなりますので、しっかり自分の経歴の棚卸をここで行ってみてください。
推薦状
上司や顧客など仕事関係からの推薦状が望ましいとされており、英語で作成する必要があります。
MBAの応募書類や受験資格についてはこちらのコラムでも解説していますのでご参照ください。
関連コラム:MBA留学とは?費用や受験資格、適齢について解説
ロンドンビジネススクール(MBA)の学費
ロンドンビジネススクールの学費は、£109,700(2023年4月のレートで約1800万円)です。
これは15〜21ヵ月のどの卒業期間でも同じとなっています。従って、日本人留学生では卒業を21ヵ月で選ぶ人が多いようです。
生活費は各々のライフスタイルによりますが、卒業生のブログを例にとり、卒業までにかかる費用を£42,000(2023年4月のレートで約690万円)と概算すると、総コストは約2490万円と見積もれます。
ロンドンということで家賃を高く見積もっていますが、2000万円を超えると前提したほうが安心です。
コスト面では低コストの部類とは言えないスクールです。
ロンドンビジネススクール(MBA)の難易度は?
ロンドンビジネススクールの入試の難易度について解説します。
GPA (学業成績)
LBS MBAの合格ラインは公表されていませんが、参考としてスペインの有名校のIESEの合格者の平均GPAは3.2です。日本の大学生の GPAの平均は、2.4〜2.8程度と言われていますので、優秀な成績が求められています。
これに届かない場合でも、欧州MBAの傾向として、GMATなどのテストスコアやエッセイの内容などから総合的に受験者を評価しますので、学業成績があまり良くない場合は他でカバー可能です。
GMAT/GRE
GMATかGREのスコア提出が必要です。
いずれの試験にも優劣はありませんが合格者のGMATスコアの合格者平均が702ですので、アメリカトップ校のハーバードの710よりは低いですが、欧州トップ校である仏INSEADとほぼ同等の難易度となっています。
GREについては合格ラインは不明ですが、欧州MBAの上位校であるスペインのIESEの合格ラインがVerbal/ Quant双方で143-170ですので参考にしてみてください。
TOEFL/IELTS 等
LBSでは英語テストの最低要求スコアを公開していませんが、LBSのブログによるとTOEFL/IELTSの推奨値は110/7.5と難易度はかなり高く設定しているようです。
参考としてフランスのトップ校の一つであるHEC Parisでは、TOEFL iBT/IELTS スコアが、100/7以上が推定合格ラインです。
LBSの日本人合格者スコアを見てもこのラインが合格値と見られます。英語のコミュニケーションに不自由がないレベルの英語力が求められているといえます。
LBSでは、多種類の英語テストスコアを受け付けています。
TOEFL/IELTSに加え CPE、PTE、CAEも可としています。
殆どの方は他校と併願されると思いますので、他校でも求められることが多いTOEFLやIELTS受験がお薦めです。
日本でロンドンビジネススクール(MBA)についてもっと詳しく知りたいなら?
日本でロンドンビジネススクール MBAについて情報収集できるサイトをまとめました。
MBA合格には情報収集力が大事です。
予備校、カウンセラー、在学生/卒業生、他の受験者等から情報を得ることも貴重な情報源となるでしょう。
LBS Japan Clubによるサイト
London Business School Japan Club
カリキュラムや学校生活、受験体験記について日本語で読むことができます。
実際の留学生活をイメージしやすいサイトです。
ロンドンビジネススクール公式サイト
LBSの最新の受験要件についてはこちらの公式サイトで確認しましょう。
キャンパス訪問やオンラインセミナーの登録もこのサイトからできます。
LBS Student and Admission Blog
英語ですが、テストスコアや受験についての疑問に丁寧な回答が提供されています。
まとめ
MBA留学を検討する際、アメリカではなく欧州の大学を考えるのはハードルが高いかもしれません。
しかし、LBSは世界的に評価が高く、ランキングでも毎年上位に入っていますので、キャリアアップにも優位性があります。
アメリカのMBAと異なり国際色が豊かなのが欧州校の特徴であり、クラスの留学生比率が多いことも学校選びのポイントになるでしょう。
また、LBSの位置するロンドンは、日本人にも馴染みがある大都市であり、英語圏ですので、日常生活のしやすさを考えると応募対象としやすい面があります。
LBSの日本人卒業生によると、「欧州校は特に総合評価でジャッジしてくれる感があるので、一つ二つ短所(スコア、GPA、海外経験、英語力など)があっても戦略次第で十分勝負できる」とのことなので、エッセイなど強みが活かせるところに注力するのも合格のポイントです。
受験対策を通じて、自分の価値観と将来の目標にしっかり向き合う良い機会として、ロンドンビジネススクールの MBAに挑戦してください。
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