介護職の方の中には正社員で夜勤に入ることでやっと生活できるという方もいます。

そして、収入を上げるために取得を検討されやすいのがケアマネ(介護支援専門員・ケアマネジャー・ケアマネージャー)です。

今回はケアマネを取得するとどのぐらいの収入になるのか、就労先によってどのぐらい変わるのか、またケアマネを取得してさらに収入をアップさせる方法などを紹介していきます。

ケアマネの平均的な年収・給料（月収）は？

e-Statの令和5年賃金構造基本統計調査によれば、介護支援専門員（ケアマネ）の年収は、

平均年収：4,215,000円
（平均月収：297,100円／年間賞与：651,000円）

とされています。

介護職員の平均年収が約380万円といわれているため、月額3～4万円前後の収入アップが見込めます。

また、基本的にケアマネは夜勤をすることはありません。

事業所の営業時間のみの勤務になりますし、中には日曜祝日は休みというところも多くあります。

生活リズムが安定して、収入をよりアップさせる環境もつくりやすくなります。

就労先による年収の違い　 居宅介護支援事業所・介護施設

また就労先で賃金がどの程度変わってくるのか見てみましょう。

ケアマネが就労する場所は

• 居宅介護支援事業所
• 特別養護老人ホーム
• 介護老人保健施設
• 介護付有料老人ホーム
• グループホーム
• 小規模多機能型居宅介護

などがあります。

主に働く場所は居宅介護支援事業所です。

居宅介護支援事業所での給与は20～40万円（カイゴジョブより）となっています。

他の施設は介護施設になりますので、20～23万円程度からの給与になっています。

介護施設では介護職員として業務を兼務している方も多いので、少し高い給与になっていると考えられます

就労先による年収の違い　 行政機関

民間の介護施設などは上記のとおりですが、行政ではどうでしょうか。

行政でケアマネが勤務する場所は地域包括支援センターがあります。

主に地域包括支援センターで活躍するケアマネは「主任ケアマネジャー」です。

ケアマネも勤務していますが、給与は全国平均で24.6万円（インディードより）となっています。

民間の介護施設や居宅介護支援事業所、行政でも平均給与に関してはそこまで差はありません。

収入を増やすためには？

以上見てきた通り、ケアマネの年収は平均で約420万円です。

しかし、これを500万,600万,果てには1000万と増やすことができたら嬉しいですよね。

ではそのためにできることは何か？結論としては以下の3つの方法が考えられます。

• ダブルライセンスで勤務する
• 管理職へ昇進を考える
• 主任ケアマネジャーへ昇格する

以下で詳しく見ていきましょう。

ダブルライセンスで勤務する

ケアマネには基礎資格があります。

基礎資格を使って仕事をすれば、副収入として収入がアップしていきます。

副業を禁止されている事業所では、「ケアマネ+〇〇」という立場で仕事をすることも可能です。

たとえば「ケアマネ+福祉住環境コーディネーター」であれば、住宅改修のときに専門的な知見からアドバイスができたりします。

また職場によっては、資格によって資格手当が支給される場合もありますので調べてみるとよいでしょう。

主任ケアマネジャーへステップアップする

主任とついていますが、役職ではなくケアマネの上級資格のようなものです。

主任ケアマネジャーの取得が管理職の条件にもなっているので、管理職を考える方は必ず取得する必要があります。

管理職にならなくても、資格手当がアップしたり独立するときにも役に立ちます。

またケアマネの実務研修や更新研修などで講師を務めることが可能になります。

講師をすれば報酬が発生しますので収入アップにつながります。

管理職への昇進を目指す

管理職になれば管理職手当で収入がアップします。

主任ケアマネジャーの資格が必要になってきますので、その分の知識やプランニング技術を求められますが、収入をアップさせるには確実な手段です。

しかし管理職になればケアマネの仕事以外にも職員の管理や業務管理など他の仕事も増えてしまいます。

管理職手当の割と業務負担のバランスが取れないケースもありますので、注意が必要です。

関連コラム:ケアマネとは？仕事内容や役割、働く場所について詳しく紹介！！

まとめ

以上より、ケアマネの給料は、平均年収：4,215,000円、平均月収：297,100円、年間賞与：651,000円とのこと。

また、就労場所によっても異なり、居宅介護支援事業所での給与は20～40万円、その他は介護施設になりますので、20～23万円程度からとのことです。

収入を増やすにはダブルライセンスで勤務したり、主任ケアマネージャにステップアップする、管理職への昇進を目指すなどの工夫が必要となると考えられるでしょう。